西山智則

授業改善書
科目名
英語圏文化概論
担当者
西山智則
授業の概要
映像にみるアメリカ文化
英語圏文化の中心であるアメリカという国家の成立と文化を、映画などの映像からたど
っていった。皆の関心のあるアメリカ映画が分析の対象である。映画の重要な場面を見
て、監督は何を意図したかという映画の意図的メッセージ、また文化無意識的なメッセ
ージをさぐり、そこから文化の特質や構造を考える。
授業の問題点
40名ほどの授業であったが、私語は少なくたのしく授業ができたように思う。しかし
ながら、毎年のことであるが、試験について出題問題も明示しているにも関わらず、得
点にかなりの幅があった(
試験について難しいという意見があったが、問題は事前に配布
している)
。
問題を明らかにしておりながらも、得点をとれない学生はどこに問題があるのだろう
か。勉強の習慣のない学生をいかに学習に導くか、頭をかかえるところである。しかし
ながら、満点の解答の学生も二割以上おり、そうした優秀な学生の意欲をどう維持して
ゆくかもまた大事だろう。
授業改善の課題・方策
いつも実感するのは、勉強の習慣のない学生が多いことであるが、それよりも最近では
国語力の低下が目立ってきたように思われる。国語力はすべての基盤となるのであるか
ら、これはゆゆしき問題だろう。これには特効薬はないのだから、長期的に教育を続け
てゆくしかないだろう。
こうした大きな問題を視野に入れた上で、少しでも丁寧な説明と、関心をひく話題を
提供していきたい。普段は寝ている学生でも、時事問題(サブカルチャーも含む)など、
自分たちの関心の高いものには、敏感に反応するのだから、できるだけタイムリーかつ
刺激的な問題を提示してゆきたい。講義もすぐに変えられるものではないし、学生も資
質もそうだろう。ただ、ひたすら「地道」に努力し、自分も納得し、学生も充実するよ
うな授業を目指してゆきたい。
その他