研究所主任研究員 2006年に発症したうつ病が労災認定! 再三の退職勧告・パワハラをはねのけて 研究所の研究員として 10 年勤務したYHさん(42 才)は、過重労働からうつ病を発症。休業加療、 職場復帰するも 3 年前から退職勧告を受けていました。今回、労災認定で退職勧告が無効となり ました。 過重労働により精神疾患を発症する 04 年、YHさんは実績が認められ主任研究員に昇格。バイオマスや環境ビジネスなどの研 究業務を担い、長時間労働が続きました。 時間外労働は、05 年 3 月に 171.2 時間、12 月には 146.5 時間に及びました。体調不調に 陥り 06 年 2 月うつ病と診断され、8ヵ月半休業し、治療継続のまま復職しました。 退職勧告とパワハラで追い出しはかる 復職後は勤務軽減されていましたが、08 年から有給休暇や退職金で不利益な扱いを受け、 11 年には体調不良による休職願が認められず、退職勧告を受け、以後上司から、いじめ・ 嫌がらせなどが続きました。 退職勧告とたたかい労災認定を勝ち取る 昨年 3 月、ローカルユニオン「結」に加入。退職勧告などを許さない取り組みをすすめ ながら、いの健道センターと相談を重ね、06 年のうつ病発症は過重労働よるものであり、 労災に該当するとして、8 月に労災申請を行いました。 同時に、研究所に対して団体交渉をおこない、労災申請に係わる調査への協力要請とと もに、長時間労働による罹患は安全配慮義務違反、退職勧告は不当労働行為になると指摘 しました。 この間、労基署による数回の調査が行われ、先日、06 年に遡って労災が認定されました。 このことでうつ病の業務起因性が明確となり、今後研究所に対して、発症の原因究明と 職場復帰対策を求めることとしています。
© Copyright 2024 ExpyDoc