TEL.03-5570-9281 FAX.03-5570-2165 2014 .12.22 VOL.1099 2015年の干支「未」の話あれこれ ●「未 (ひつじ) 」 にまつわる話題 どがつかなくなり、 原油価格が急上昇しました。 2015 年 (平成 27 年) の干支は「未 (ひつじ) 」 。 正式には「乙 資源株の取引が盛んであったものの、日経平均株価は、年 羊 (きのとひつじ) 」 といい、 「未」 は十二支中で第 8 番目の干支 間を通じて値下がり銘柄数が 7 割弱という状況でした。 にあたります。今週は、今年最後の『とみんマネジメントニュー 原油価格の高騰や、公定歩合の引き上げ、ニューヨーク株 ス』 として「未」 にまつわる話題をお届けします。 式市場の急落などがありましたが、日経平均株価は年末 ●世間の動きと市場でみる過去の未年 にかけて再び上げ相場となりました。 1991 年 (平成 3 年) は、バブル経済が崩壊した年です。株 干支は、 もともと12進法の数え方ですが、 この数詞は 「子 (ね) 」 式や土地がらみのスキャンダルが多く報じられ、典型的 =種子から始まり、 「亥 (い) 」 =核、つまり結実して芯ができる状 なバブル企業が倒産するなど、バブル崩壊の実態が表面 態に至るまでの植物の発達を12 段階で表したもの。8番目にあ たる 「未」 は、 まだ熟しきらない成長過程の植物を表しており、 未 熟の「未」 という意味になるそうです。 さて、 2015年は戦後 6回目の未年となりますが、 これまでの未 年はどのような年だったのでしょう。市場の動向とともに振り 返ってみましょう。 化し始めました。海外では年初に湾岸戦争が勃発し、年末 にはソビエト連邦も崩壊しました。 2003 年(平成 15 年)は、イラク戦争や香港 SARS(新型 肺炎) 問題など、国際情勢の不透明感が強い中で始まりま した。日経平均株価はバブル崩壊後の最安値を更新し、ソ ニーの大幅減益見通しを機に、企業の業績不安が拡大し 戦後初めての未年、 1955年 (昭和30年) は高度成長への入口 ました。しかし、5 月にりそな銀行が国有化されると株式 となった、いわゆる「神武景気」 の光が見え始めた年でした。年 市場は上昇に転じ、また米国市場も景気回復期待から上 の前半はそれまでのデフレ不況が尾を引き、 株式市場は閑散小 昇基調を強めていきました。 動きの状態でしたが、 海外の好景気などで国際収支が伸び、 金 融機関が株を買い始めたことを背景に、後半には1年10ヶ月続 ●成長が期待される「未」 の年 いた300円台のボックス相場からも脱出し、翌年の経済白書に 相場の格言では「未辛抱」 などと言われますが、過去の は「もはや戦後ではない」 と記されました。 動きをみると、1955 年には「神武景気」 が広まり、91 年は 1967年 (昭和42年) は、高度成長時代のいざなぎ景気の中に バブル経済が崩壊、2003 年にはりそな銀行の国有化を あり、企業収益も飛躍的に拡大していました。株価も年の後半 に下落基調に転じるものの、年初は鉄鋼株や機械株を中心に きっかけに相場が反転し、戦後最長の景気拡大につなが るなど、その前に起こったトレンドがさらに強化しやす 相場全体も比較的堅調に推移していました。全体的に景気は い傾向がみられるとのことです。 拡大し、 海外旅行へ出かける人も増えました。 ひつじは、食べ物を消化するまでに何度も咀嚼する反 ●オイルショックやバブル崩壊、 ソ連解体を経て 芻動物です。日本経済もデフレ脱却までに咀嚼を繰り返 す時間が必要なのかもしれません。また、ひつじは未熟の 1979 年 (昭和 54 年)の未年は、第 2 次オイルショックの 「未」 と書くことから、2015 年は日本経済が大きな成長を 年でした。前年にイランからの石油出荷が停止され、 遂げることを期待したいものです。 1979 年 2 月にイラン革命が勃発し、原油輸出の再開のめ 世界的なアナログレコードの人気復活 CD の売上枚数が減少を続ける中、アナログレコード でも大手 CD チェーンが今年の 8月にアナログレコー の売上は世界的に伸びています。イギリスでの売上 ドと CD の中古専門店を渋谷にオープンしました。毎 はこの 5年で 5倍に伸びており、2014年の売上は 18年 年4月に開催される「レコード・ストア・デイ」などで、 ぶりに 100万枚を超えました。アメリカでは売上好調 音楽好きがアナログレコードを楽しむ機会が増え、 に伴い、国内最大のアナログレコードプレス工場が デジタル配信では得られない所有欲を満たす音楽の 生産規模を拡大しました。このブームを受け、日本 楽しみ方として人気が広まっているようです。 ※ 12/29(月)の『とみんマネジメントニュース』は休刊とさせていただきます。
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