岐阜県産業技術センター 実用的な染色堅ろう度を有する可染ポリプロピレン繊維の開発 染色可能なポリプロピレン繊維製造技術の開発 技 術 分野 分類 5402:高分子・繊維材料 技術キーワード C:繊維材料 産 業 分 類 E-11 繊維工業 適切な溶融粘度を持つポリプロピレン(PP)に特殊なナイロンを小量ポリ マーブレンドすることにより、満足できる繊維物性、染色堅ろう度を有する一 概 要 般的な方法で染色することができるポリプロピレン繊維(可染PP繊維)の作 内 製技術を開発した。 従来技術・ 競合技術 容 との比較 (優位性) 超臨界を利用した PP 繊維の染色は、高価な専用の染色装置が必要であり普 及していない。また共重合等による可染 PP 繊維があるが、染色堅ろう度が実 用レベルとは言い難い。一方本技術は、実用レベルの染色堅ろう度を有してお り、また繊維作製及び染色において従来の装置を使用することができるため技 術移転が容易である。 PP は、軽量性、保温性、乾燥性に優れ衣料素材として適しているが、染色 することができないため、現状、衣料用途にはほとんど使用されていない。本 有用性 技術を利用することで、PP 繊維が衣料用途に使用されるようになり、市場拡 材 本技術の 料 大に繋がる。 開発した可染 PP 繊維の「熱処理温度」と 化 図 学 「染色濃度」等の関係 関連情報 染色濃度(色の濃さ)に熱処理温度依存性が認 (図・表・写真等) められる。 可染PP単独、他繊維との混紡、交編、交織等で利用化。 適用可能製品 技術 氏名 シーズ 所属・役職 保有者 技術 窓口 シーズ TEL/FAX 照会先 e-mail 下着、ソックス、外衣、スポーツウェア等広範囲の衣料に適用可。 林 浩司※1、立川 英治※2 岐阜県産業技術センター ※1専門研究員 繊維部 ※2専門研究員 岐阜県産業技術センター 繊維部 058-388-3151/058-388-3155 [email protected] ■知 的 財 産 ■試作品状況 無 提示可 提供可 作成日 2011 年11月8日 中部イノベネット 産業技術の芽 53
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