三重大学 地域資源を活用したヒートアイランド現象抑制型舗装 カキ殻石灰を用いた遮熱性舗装(シェルペーブ) 農 技 術 分野 分類 7501:地域環境工学・計画学 業 技術キーワード F:材料・施工 工 産 業 分 類 D-07:建設業 学 本舗装は、カキ殻石灰(カキ殻粉末)を用いたセメントモルタル(充填モル タル)を開粒度アスファルト舗装の表面から上部に充填し、下部に空隙を残し 概 要 た構造を有している(図 1)。カキ殻石灰を用いたモルタルは明色となるため、 内 これを充填した舗装の日射反射率は増大し遮熱性の効果が大きくなる。 容 従来技術・ カキ殻石灰に起因する明色のモルタルを充填するため、遮熱性の効果に加え 競合技術 て、半たわみ性舗装と同等の耐流動性が得られ、舗装本体の耐久性の向上が期 との比較 待できる。充填モルタルは化学物質を含まないため、本舗装は最終的に破砕し (優位性) て路盤材にリサイクルできる。 ・廃棄物であるカキ殻の有効利用ができ、廃棄処理費が軽減できる。 本技術の 有用性 ・舗装表面を研磨した場合、図 2 のように表面の模様や濃淡によって道路景観 を改善できる。 ・夏季の路面の最高温度は、図 3 のように密粒度アスファルト舗装に比べて 10℃以上低下し、大きな遮熱効果が得られる。 充填モルタル カキ殻石灰を充填した遮熱性舗装 関連情報 (図・表・写真等) 空隙 開粒度アスファルト 図 1 舗装の構造 適用可能製品 技術 氏名 シーズ 所属・役職 保有者 技術 窓口 シーズ TEL/FAX 照会先 e-mail ■知 的 財 産 174 図 2 舗装表面の模様 図 3 夏季の路面温度の熱画像 歩道舗装、駐車場舗装、園路舗装、景観舗装等への適用 石黒 覚 三重大学生物資源学研究科 共生環境学専攻 環境施設工学研究室 (三重大学生物資源学部・教授) 山中正善(朝日土木株式会社) 三重大学 社会連携研究センター 059-231-5364/059-231-9743 [email protected] 特願 2009-202011 発明の名称:舗装構造物および舗装施工方法 発明者:石黒 ■試作品状況 密粒度アスファルト舗装 無 覚、山中 提示可 正善 提供可 中部イノベネット 産業技術の芽 作成日 2011 年 10 月 5 日
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