小水力村出張報告(2014年12月)

小水力村出張報告
12/5
小水力村‘Gunnung Halu’訪問
村内に27か所のの RW(ルワン?)≒小規模区域(small village)が存在。
1RW である Tangsi Jaya 区の Mr.Opan にインタビューを行った。
RW 内に75軒、村全体で2000世帯以上、約13000人
75軒のうち65軒が小水力発電(MHP)の電気を使う。10件は PLN の電気。
クロスフロー水車:20kW
MHP の電気料金
1A:15,000Rp/月
2A:25,000Rp/月
Max capacity は2A の440W
村全体の電気料金の収入は 800,000Rp/月
収入の内訳
32%:管理者の給料
7.5%:環境保護
5%:村の貯金
残り:水車メンテナンス
・数十年後の水車交換の際の積み立ては?
村の貯金。足りない分は省や政府からの Grant で賄う。
必要性の調査は資源鉱物省が年 2 回調査を行うとのこと。
・電力の使い道
コーヒー豆の焙煎
プロセッサーは村中で回して使いまわし
月、火、水、木、土は昼間電気を消す。
金、日は終日使用する。
夜間、コーヒー豆シーズン以外の電力は Waste になっている。(あるいは、夜間電気をつ
けっぱなしで寝ている。
)
・MHP のメリット
MHP は電気量を滞納しても、数か月待ってくれる。PLN はすぐに切られる。
PLN は開発が行き届いていない。PLN はよく停電する。PLN よりも MHP の電気の方が
質がいいと感じている。
※下 2 枚の写真はトイレ。郊外のトイレを初めて見て、ショックを受けた。
12/6
政府による保護地区(Kalumbi)にある村(Pangeureunan)を訪問
村内は 11 の家族で形成され、オランダ統治時代から続いている。
先祖の墓を守っているという村の長宅の女性にインタビュー
村の生計:主にトマト。他キャベツ、辛子などの野菜。バンドン市内の市場から買いに来
るのでこれらを売って現金にしている。
MHP のオーナーシップ:村
管理:訪問先の家
設置の経緯:小水力関係者が無料で提供した。
電気使用世帯:11軒のうち、8軒(残り 3 件は高齢者宅のため無料で提供している)
用途:電灯3W、テレビ(村に1台)
使用料:15,000Rp/月
メンテナンス:AHB が定期的に無料で提供
夜間電力:特に使っていない(無駄に電気をつけたまま寝ている。)
使用電力:800W 発電→損失後300W(single faze)、130V、2A
近隣の村:2つあってどちらも AHB が設置している(登山クラブのボランティアと)
MHP の電力を使って今後やりたいこと:村に1台しかテレビがないので、1台ずつほし
い。→そのためにはお金が必要、野菜を使ってもっと広く商売することは考えていないの
か?→誰に相談すればいいかわからない。今は市場に売ることしか考えていない。
2つ目の村:Dusun Leuwiliang 訪問
水車:クロスフロー(KRS 製、3kW)→現地に行くと実際は1kW くらいの発電。
管理:村人2人、週一回の掃除:詰まったごみはそのまま流れることもある。
⇒ほぼ放置状態。
電気使用料:15,000Rp/月(電灯のみ)、25,000Rp/月(TV 使用世帯)
設置経緯:隣の村の事例をみて AHB に設置を要請した。
他の電源:カーバッテリー、太陽光パネル30W(政府に要請)