運動能力に与える影響 報告書抜粋PDF(120KB)

ネックレスループ形態の遠赤外線放射材料が
運動能力に与える影響
びわこ成蹊スポーツ大学
スポーツ開発・支援センター
教授 齋藤 好史
教授 森川みえこ
教授 豊田 一成
Effects of a platinum wave necklace loop with far infrared rays
on the grip strength, vertical jump, sitting trunk flexion,
side step , jumping reaction time by light and
muscular endurance of wrist flexion
Yoshifumi SAITO
Mieko MORIKAWA
Kazushige TOYODA
非装着とPWネックレスループ貼付で行った5種目の運動能力テスト結果
握力右 握力左 垂直跳び
MEAN
無し
SD
男子
N=30
MEAN
PW
SD
MEAN
無し
女子
N=22 SD
MEAN
PW
SD
*:p<.05
(kg)
45.6
6.0
46.0
6.0
27.8
4.5
28.3
4.0
43.3
6.2
43.8
7.0
26.8
4.8
26.8
4.2
長座体前屈
(cm)
63.0
5.6
64.3
6.0
46.2
3.6
46.8
3.8
49.4
5.0
49.5
5.1
48.3
8.7
49.3
8.4
反復横跳び 全身反応時間
(t)
61.5
4.0
63.4
4.9
52.4
4.6
54.0
4.5
(msec)
310.7
26.5
295.6 *
26.3
336.1
36.5
335.1
38.7
PWネックレスループ装着と無い場合の筋持久力テスト1回目と
2回目の絶対値(J)と相対値の平均値及び標準偏差
絶対値
相対値
MEAN
SD
MEAN
PW
SD
MEAN
無し
SD
PW MEAN
SD
無し
男子
N=11
女子
N=8
1回目
2回目
1回目
2回目
276.1
109.2
332.5
72.9
150.3
17.6
162.4
33.1
180.3
48.8
197.3
44.3
82.1
20.7
101.1
21.7
100%
69.5%
18.3%
77.0%
21.4%
54.2%
8.9%
67.6%
13.5%
129.5%
37.5%
100%
109.3%
25.6%
遠赤外線が座業において精神負荷に伴う余分な覚醒上昇を抑える(許斐ら,2002)
,言い
換えると集中力を高める可能性があるということである.豊田(1991)の報告と同様に,
全身反応時間は有意に短縮された.座業という静的な条件と異なる動的な条件下において
も認知までの時間を短縮することで全身反応時間が短縮された.
非装着時の記録に対する PW ネックレスループ装着時の記録の割合をみると,男子の垂
直跳び,反復横跳び,全身反応時間に有意差がみられた.女子では,有意差がみられたの
は反復横跳び,長座体前屈であった.
筋持久力では非装着時と装着時で比べると,男子では相対的仕事量において有意差な増
加がみられた.女子において後半の仕事量の低下が改善された.
PW ネックレスループにより運動能力のいくつかが,改善された.スポーツのパフォ−
マンス改善や運動をより安全に実施することに有効と推察された.
付記
本研究は,びわこ成蹊スポーツ大学 スポーツ開発・支援センターと(株)アイアイとの受
託研究により行われた成果の一部である.