2014年9⽉11⽇ニュージーランド –利上げ⼀時休⽌– ＜政策⾦利の推移＞＜政策⾦利を3.50%に据え置き＞ 9 ⽉ 11 ⽇、ニュージーランド準備銀⾏（以下、 RBNZ ）は政策⾦利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを3.50%に据え置くことを決定しました。声明⽂では「NZドル⾼や賃⾦上昇が抑えられていることなどから、インフレは引き続き穏やかである。⾮貿易財価格の上昇や移⺠増加による住宅価格の上昇などインフレリスクはあるものの、しばらくはこれまでの⾦融引き締めや輸出価格の下落の影響を⾒極める時期とするのが賢明である」としています。 5 (%) ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ政策⾦利 4 3 2 1 （2010/1/1〜2014/9/11） 0 10年 11年 12年 13年 *政策⾦利は発表⽇ベース＜NZドル為替の推移＞＜ニュージーランドドルは⼩幅下落＞（円） 7⽉24⽇にRBNZが利上げの⼀時休⽌を⽰唆して以降、 100 ⽶国の早期利上げ観測もあり、NZドルは対⽶ドルで 90 緩やかに下落してきました。対円では、円安⽶ドル⾼が進んだことからほぼ同⽔準で推移してきました。 80 政策⾦利の据え置きは予想通りでしたが、発表後の NZドルは⼩幅に下落しています。11⽇東京市場9時現在、1NZドル=0.82⽶ドル、1NZドル=87.6円となっています。（⽶ドル) ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞﾄﾞﾙ/円：左軸（NZドル⾼）ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞﾄﾞﾙ/⽶ﾄﾞﾙ：右軸 1.0 0.9 0.8 70 0.7 60 （NZドル安） 50 0.6 10年＜今後の⾒通し＞ RBNZはインフレ率を⽬標中央値の2％近辺に維持することと持続的な経済成⻑を維持するためには、将来的に利上げが必要であるとしています。しかし、3⽉以降に実施された合計100bpの利上げの効果もあり、以前の⾒通しよりも利上げのペースは緩やかになると予想しています。また、RBNZはNZドルの⽔準について「妥当ではなく、持続不可能」とも指摘しており、今後もNZドル⾼を牽制する発⾔がありそうです。利上げの⼀時休⽌により、短期的にNZドルの上値は抑えられそうですが、その後は利上げ再開を⾒込んで堅調に推移するものと思われます。 14年 11年 12年 13年 14年 15年（2010/1/1〜2014/9/11 東京時間9時現在）＜90⽇物銀⾏⼿形⾦利の推移＞ (%) 6 5 4 （2012/3〜2017/9） 90⽇物銀⾏⼿形⾦利 9⽉予測 6⽉予測 3 2 1 ※点線はRBNZによる予測 0 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 17/3 （年/⽉）出所：Bloomberg ■当資料は情報提供を⽬的として⼤和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・⽣命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の⾒通し・コメントは、作成⽇現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運⽤実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運⽤成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。大和住銀投信投資顧問株式会社金融商品取引業者関東財務局長（金商）第353号加入協会一般社団法人投資信託協会一般社団法人日本投資顧問業協会