成長製品1が米国におけるグリベックの特許期間満了の影響を相殺し

ノバルティスホールディングジャパン株式会社
〒105-6333
東京都港区虎ノ門1丁目23番1号
虎ノ門ヒルズ森タワー
MEDIA RELEASE • COMMUNIQUE AUX MEDIA • MEDIENMITTEILUNG
2017年1月27日
報道関係各位
この資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2017年1月25日(現地時間)に発表したものを日本語に翻
訳(要約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については英語が優先され
ます。英語版はhttps://www.novartis.comをご参照ください。
成長製品1が米国におけるグリベックの特許期間満了の影響を相殺し、
ノバルティスは堅調な2016年通期業績を達成;
イノベーションの勢いが継続;自己株式の買戻しを発表
 2016 年通期の売上高(実質ベース 2 0%)は成長製品の力強い業績により前年比横ばい
o コセンティクス(11 億米ドル)がブロックバスター(売上高 10 億米ドル超の製品)に
o Entresto(170 百万米ドル)が米国と欧州における肯定的な治療ガイドラインと、米国に
おける医薬情報担当者の増員の継続により、着実な成長を維持
o ジレニア(31 億米ドル、実質ベース 14%増)が 2 桁増収を達成
o オンコロジーは、新たに取得した製品ならびにジャカビが牽引し、グリベックを除いて
12%の増収(実質ベース)を達成
o サンドのバイオ医薬品 1 は 31%増(実質ベース)の 10 億米ドルに
 2016 年通期のコア 2 営業利益はジェネリック医薬品の攻勢と成長投資により 2%減少(実質ベース)
o コア売上高営業利益率は 0.7 ポイント減(実質ベース)
o コア EPS は 4.75 米ドル(実質ベース 2%減)
o フリーキャッシュフロー2 は 95 億米ドル(米ドルベース 2%増)
 2016 年通期の純利益は関連会社からの収益の増加により 1%拡大(実質ベース)
 パイプラインをさらに充実させる追加の提携を含め、第 4 四半期もイノベーションの勢いを継続
o LEE011 が FDA の優先審査品目に指定
o AMG 334 が一過性片頭痛の適応として 2 つ目の第 III 相臨床試験で主要評価項目を達成
o 鎌状赤血球病患者を対象とした SUSTAIN 試験における肯定的な結果を受け、Selexys 社
買収の権利を行使
o Ziarco 社(アトピー性皮膚炎)および Encore 社(老眼)を買収;Conatus 社(NASH)、
Ionis 社および Akcea 社(心血管リスク)とオプション契約を締結
 アルコンが業績改善に向け引き続き前進;アルコンの株主価値最大化を図る選択肢を検討中
o 第 4 四半期の売上高は横ばい(実質ベース);コンタクトレンズが 3 四半期連続の増収を
達成
o サージカル事業の供給レベルと顧客サービスが改善し、成長復帰に向けた基盤を整備
o 事業の継続維持から資本市場での取引による事業分離まで様々な選択肢を検討;2017 年
中に検討予定
 2016年の年間配当金は2%増の1株当たり2.75スイスフランを提案
 成長見通しを確実にするため、承認された既存の枠組みの中で最大で50億米ドルに上る自己株
式の買い戻しを2017年に開始
 2017年通期業績予想
o 売上高はジェネリック医薬品による影響を吸収した上で前年比ほぼ横ばい(実質ベース)
を予想
o コア営業利益は前年比ほぼ横ばいから1桁台前半の減少(実質ベース)を予想
1/18
主要数値2
 2016年第4四半期(10~12月)
継続事業3
2015年第4四半期
2016年第4四半期
百万米ドル
売上高
営業利益
純利益
1株当たり純利益(EPS)
億円
4
前年同期比(%)
百万米ドル 米ドルベース 実質ベース
12 322
1 455
936
13 431
1 586
1 020
12 520
1 677
1 054
(米ドル)
(円)
(米ドル)
0.40
2 976
0.44
3 244
3 013
-2
-13
-11
0
-9
0
0.44
2 942
-9
1
2
2 658
3 284
2 897
3 057
2 707
-1
-2
1
1
(米ドル)
(円)
(米ドル)
1.12
1.22
1.14
-2
1
フリーキャッシュフロー
コアベース
営業利益
純利益
1株当たり純利益(EPS)
 2016年通期(1~12月)
継続事業3
2015年通期
2016年通期
百万米ドル
売上高
営業利益
純利益
1株当たり純利益(EPS)
フリーキャッシュフロー
億円
5
百万米ドル
48 518
8 268
6 698
52 399
8 929
7 234
49 414
8 977
7 028
(米ドル)
(円)
(米ドル)
2.82
9 455
3. 05
10 211
12 987
11 314
前年同期比(%)
米ドルベース 実質ベース
-2
-8
-5
0
-3
1
2. 92
9 259
-3
2
2
14 026
12 219
13 790
12 041
-6
-6
-2
-3
(米ドル)
(円)
(米ドル)
4.75
5. 13
5.01
-5
-2
コアベース
営業利益
純利益
1株当たり純利益(EPS)
1
2
3
4
5
成長製品の定義は 3 ページに記載されています。バイオ医薬品の定義は 4 ページに記載されています。
実質ベースの数値、コアベースの業績ならびにフリーキャッシュフローは、国際会計基準(IFRS)に準拠していません。
これらの IFRS に準拠していない数値の説明は、要約版業績報告書(英文オリジナル版)の 50 ページに記載されています。
本リリースに掲載される成長率は、特に記載される場合を除き、すべて前年同期に対するものです。
要約版業績報告書(英文オリジナル版)の 41 ページに定義される継続事業の業績
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=109 円(2016 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=108 円(2016 年通期の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
イタリック体で示されたすべての製品名は、ノバルティス グループ企業が保有またはライセンス供与されている商標です。
2/18
2017年1月25日、スイス・バーゼル発 ― ノバルティスCEOのジョセフ・ジメネスは、業
績について次のようにコメントしています。「ノバルティスの2016年の業績は、主要製
品の上市およびアルコンの業績改善への投資を行ったものの、米国におけるグリベックの
特許期間満了による影響を吸収し、堅調に推移しました。コセンティクスが2016年にブ
ロックバスターの仲間入りを果たしたほか、2017年にはEntrestoの売上高の加速が予測さ
れます。また、追加的なM&A戦略の実施や焦点を絞った新たな組織体系の始動を含め、
パイプラインが大きく進展しました。本日、私たちは増配を提案するとともに、最大50
億米ドルに上る自己株式の買戻しを開始しました。さらに、私たちは、アルコンの株主価
値最大化のための選択肢を検討しています」
グループ業績概要
2016年、ノバルティスは、「力強い業績の達成」「イノベーションの推進」「アルコン
業績の改善」「事業部門間の相乗効果の実現」「ハイパフォーマンス企業の構築」の5つ
の優先課題を定めました。また、アルコンの株主価値最大化のための選択肢を検討してい
ます(詳細は9ページをご覧ください)。
財務業績
2016年1月27日、ノバルティスは、各事業部門のさらなる集中化と、開発・販売力のさら
なる有効活用を目指し、疾患領域が重なる事業の統合を図る計画を発表しました。この計
画には新たな組織体系への転換が含まれます。国際会計基準(IFRS)に則り、ノバルテ
ィスは、新たな事業部門構成を反映させ、当年および比較対象となる前年の事業セグメン
ト別財務業績を修正しました。この結果、2015年比の2016年の事業部門別業績は、すべ
て新たな事業部門構成を反映したものとなっています。
さらに、ノバルティスは、2015年に完了したポートフォリオ転換関連の事業移管を反映
し、2015年のグループの財務業績を“継続事業”と“非継続事業”に分けて報告しまし
た。2015年比の2016年の業績は、個別に記載のある場合を除き、すべて継続事業に関す
るものです。詳細は要約版業績報告書(英文オリジナル版)の41ページをご覧ください。
2016年第4四半期(10~12月)
継続事業
2016年第4四半期の売上高は、販売量の6ポイントの伸びがジェネリック医薬品との競合
(4ポイント減)および価格(2ポイント減)によるマイナス影響により相殺され、123億
米ドル(2%減、実質ベース0%)となりました。成長製品1の売上高は前年同期比19%増
(米ドルベース)の46億米ドルとなり、売上高全体に占める比率は37%に達しました。
営業利益は15億米ドル(13%減、実質ベース9%減)となりました。コア営業利益を算出
するための営業利益の調整額は15億米ドルとなり、前年同期(14億米ドル)からほぼ横
ばいとなりました。
コア営業利益は30億米ドル(1%減、実質ベース1%増)でした。実質ベースのコア売上
高営業利益率は、資源配分による効果が新製品上市およびアルコンの成長計画への投資を
上回り、0.2ポイント上昇しました。これに為替による0.1ポイントのマイナス影響が加わ
った結果、米ドルベースのコア売上高営業利益率は0.1ポイント増の24.5%となりました。
純利益は9億米ドル(11%減、実質ベース0%)となり、営業利益の減少があったものの
主に関連会社からの収益の増加により横ばいとなりました。
1 “成長製品”はポートフォリオの若返りの指標となるものであり、主要各市場(EU、米国、日本)において2011年以降
に上市された製品、または主要各市場において少なくとも2020年まで独占的販売権を持つ製品(過去24カ月間に上市さ
れた製品のみが対象となるサンドを除く)を指します。GSKからのオンコロジー製品の取得による効果も含まれます。
3/18
1株当たり純利益(EPS)は0.40米ドル(9%減、実質ベース2%増)となり、発行済み株
式数の減少により純利益よりも高い増益率となりました。
コア純利益は27億米ドル(2%減、実質ベース1%増)となり、コア営業利益とほぼ同等
の成長率となりました。
コアEPSは1.12米ドル(2%減、実質ベース1%増)となり、コア純利益と同等の成長率と
なりました。
2016年第4四半期のフリーキャッシュフローは30億米ドル(米ドルベース1%増)となり、
営業活動からのキャッシュフローの減少が有形固定資産および無形資産への投資(純額)
の減少により相殺され、前年同期からほぼ横ばいとなりました。
イノベーティブ メディスン(これまでの医薬品事業部門)の第4四半期の売上高は83億
米ドル(3%減、実質ベース1%減)となりました。売上高に対する販売量による貢献は6
ポイントでした。ジェネリック医薬品との競合によるマイナス影響は6ポイント、価格に
よるマイナス影響は1ポイントで、いずれも主に米国においてグリベックのジェネリック
医薬品が参入したことによります。成長製品の売上高は、前年同期比20%増(実質ベー
ス)の40億米ドルとなり、事業部門の売上高全体に占める比率は48%に達しました。
営業利益は、事業活動による営業利益本来の伸びが減損費用の増加により相殺されたこと
が主な要因となり、14億米ドル(9%減、実質ベース4%減)となりました。コア営業利
益は24億米ドル(0%、実質ベース4%増)でした。実質ベースのコア売上高営業利益率
は1.2ポイント拡大し、これに為替による0.5ポイントのマイナス影響が加わった結果、米
ドルベースのコア売上高営業利益率は0.7ポイント増の29.1%となりました。
サンドの第4四半期の売上高は、販売量の9ポイントの伸びが価格低下による6ポイントの
マイナス影響により相殺され、26億米ドル(2%増、実質ベース3%増)となりました。
バイオ医薬品1の全世界での売上高は28%増(実質ベース)の277百万米ドルとなりまし
た。
営業利益は、当四半期の力強い業績ならびに前年同期に発生した係争費用引当金の影響で、
365百万米ドル(25%増、実質ベース22%増)となりました。コア営業利益は521百万米
ドル(5%増、実質ベース4%増)でした。コア売上高営業利益率は実質ベースで0.1ポイ
ント上昇し、為替による0.4ポイントのプラス影響を加えた米ドルベースでは0.5ポイント
増の20.0%に拡大しました。
アルコンの第4四半期の売上高は14億米ドル(2%減、実質ベース0%)でした。サージカ
ルの売上高(実質ベース4%減)は、白内障・屈折矯正手術用機器の減収、ならびに眼内
レンズでの競争激化が主な要因となり、減少しました。ビジョンケア(実質ベース5%増)
は、デイリーズ トータル ワンの全世界での2桁成長の継続を含めたデイリーコンタクト
レンズの力強い業績に牽引され、増収に転じました。
営業損失は120百万米ドルとなり、対する前年同期は29百万米ドルの営業利益を計上しま
した。コア営業利益は、成長計画に伴う販売費および研究開発費の増加が影響し、163百
万米ドル(38%減、実質ベース36%減)となりました。コア売上高営業利益率は実質ベ
ースで6.3ポイント低下し、これに為替による0.4ポイントのマイナス影響を加えた米ドル
ベースでは6.7ポイント減の11.3%となりました。
1
バイオ医薬品には、バイオシミラー、バイオ医薬品の受託生産、Glatopaが含まれます。
4/18
グループ全体
グループ全体の純利益は前年同期の11億米ドルから9億米ドルに減少し、基本EPSは0.40
米ドルとなりました。
グループ全体のフリーキャッシュフローは前年同期から横ばいの30億米ドルとなりまし
た。
2016年通期(1~12月)
継続事業
2016年通期の売上高は、販売量の6ポイントの伸びがジェネリック医薬品との競争(4ポ
イント減)ならびに価格(2ポイント減)によるマイナス影響により相殺され、485億米
ドル(2%減、実質ベース0%)となりました。成長製品の売上高は前年比20%増(米ド
ルベース)の171億米ドルとなり、売上高全体に占める比率は35%に達しました。
営業利益は83億米ドル(8%減、実質ベース3%減)でした。コア営業利益を算出するた
めの営業利益の調整額は47億米ドルとなり、2015年通期(48億米ドル)とほぼ同じレベ
ルとなりました。
コア営業利益は130億米ドル(6%減、実質ベース2%減)でした。実質ベースのコア売上
高営業利益率は、グリベックの特許期間満了と新製品上市およびアルコンの成長計画に伴
う投資が資源配分および生産性向上プログラムにより一部相殺されたことが主な要因と
なり、0.7ポイント低下しました。為替による0.4ポイントのマイナス影響が加わった結果、
米ドルベースのコア売上高営業利益率は1.1ポイント減の26.8%となりました。
純利益は67億米ドル(5%減、実質ベース1%増)となり、関連会社からの収益の増加に
より、営業利益の減益に対し増益となりました。
1株当たり純利益(EPS)は2.82米ドル(3%減、実質ベース2%増)となり、発行済み株
式数の減少により純利益よりも高い増益率を示しました。
コア純利益は113億米ドル(6%減、実質ベース3%減)となり、コア営業利益とほぼ同等
の減益率となりました。
コアEPSは4.75米ドル(5%減、実質ベース2%減)となり、発行済み株式数の減少により
コア純利益よりも低い減益率となりました。
フリーキャッシュフローは2015年通期の93億米ドルから増加し、95億米ドル(米ドルベ
ース2%増)となりました。2億米ドルの増加は、主に有形固定資産への投資(純額)の
減少によるものです。
イノベーティブ メディスンの2016年通期の売上高は、販売量の伸び(7ポイント増)が
ジェネリック医薬品(6ポイント減)ならびに価格(1ポイント減)の影響により相殺さ
れ、326億米ドル(2%減、実質ベース0%)となりました。
営業利益は74億米ドル(5%減、実質ベース0%)となりました。コア営業利益は104億米
ドル(5%減、実質ベース1%減)でした。コア売上高営業利益率は、Entrestoおよびコセ
ンティクスの上市に伴う投資が資源配分および生産性向上により一部相殺されたことが
主な要因となり、実質ベースで0.2ポイント低下しました。為替による0.6ポイントのマイ
ナス影響を加えた米ドルベースでは、0.8ポイント減の31.8%となりました。
サンドの2016年通期の売上高は、販売量の8ポイントの伸びが価格低下による6ポイント
のマイナス影響を上回り、101億米ドル(1%増、実質ベース2%増)となりました。バイ
オ医薬品の全世界での売上高は、2015年に米国で上市された製品(2015年6月のGlatopa
および2015年9月のZarxio)の業績が貢献し、31%増(実質ベース)の10億米ドルとなり
ました。
営業利益は14億米ドル(11%増、実質ベース14%増)となりました。コア営業利益は21
5/18
億米ドル(1%増、実質ベース4%増)でした。実質ベースのコア売上高営業利益率は0.2
ポイント拡大し、為替による0.1ポイントのマイナス影響を合わせた米ドルベースのコア
売上高営業利益率は0.1ポイント増の20.4%となりました。
アルコンの2016年通期の売上高は58億米ドル(3%減、実質ベース2%減)でした。サー
ジカルの売上高(実質ベース3%減)は、白内障・屈折矯正手術用機器の減収と眼内レン
ズでの競争激化による影響が、白内障手術用消耗品の堅調な伸びに一部相殺されました。
ビジョンケアの売上高(実質ベース0%)は、コンタクトレンズの増収がレンズケア製品
の減収に相殺され横ばいとなりました。
営業損失は132百万米ドルとなり、対する2015年通期は281百万米ドルの営業利益を計上
しました。コア営業利益は、成長計画に伴う販売費および研究開発費の拡大と売上高の減
少が影響し、850百万米ドル(31%減、実質ベース27%減)となりました。コア売上高営
業利益率は実質ベースで5.3ポイント低下し、これに為替による0.7ポイントのマイナス影
響を加えた米ドルベースでは6.0ポイント減の14.6%となりました。
グループ全体
グループ全体の純利益は2015年通期の178億米ドルから67億米ドルに減少し、基本EPSは
2015年通期の7.40米ドルから2.82米ドルに減少しました。2015年通期に非継続事業の純
利益としてポートフォリオ転換関連の事業移管に伴う例外的な売却益(税引き前)127億
米ドル、ならびに追加的な事業移管関連費用(税引き前)6億米ドルが計上されたことが
減少の要因です。
グループ全体のフリーキャッシュフローは、2015年通期の90億米ドルから95億米ドルに
増加しました。2015年通期には、非継続事業関連の約3億米ドルのフリーキャッシュフロ
ーの減少が含まれています。
成長の主な原動力
第4四半期の業績は、ジレニア、タシグナ、コセンティクス、タフィンラー + メキニスト、
レボレード、ジャカビ、Entrestoをはじめ、バイオ医薬品や新興成長市場など、成長の主な
原動力への継続的なフォーカスに支えられました。
成長製品
 ポートフォリオの若返りの指標となる成長製品は、第4四半期に前年同期比19%の増
収(米ドルベース)を示すとともに、グループ全体の売上高に占める比率が37%に達
しました。イノベーティブ メディスンの成長製品は、第4四半期に前年同期比20%
の増収(実質ベース)を示し、事業部門の売上高に占める比率は48%となりました。
 再発型多発性硬化症に対する1日1回投与の経口治療薬であるジレニア(810百万米ドル、
実質ベース11%増)は、2桁増収を継続しました。
 タシグナ(458百万米ドル、実質ベース9%増)は、米国においてグリベックのジェ
ネリック医薬品が複数参入したにもかかわらず、第4四半期に堅調な伸びを示しまし
た。
 コセンティクス(391百万米ドル)は、第4四半期も上市後の力強い伸びを継続しま
した。コセンティクスは、承認済みの3つの適応を合わせ、上市後60,000人以上の患
者さんの治療に用いられてきました。
 タフィンラー + メキニスト(178百万米ドル、実質ベース24%増)は、切除不能ま
たは転移性のBRAF V600遺伝子変異陽性悪性黒色腫に対して初めて承認された併用
療法として、欧州を中心に引き続き大幅な増収を示しました。
6/18
 レボレード(米国での製品名:Promacta)(178百万米ドル、実質ベース35%増)は、
全世界での継続的な成長と特発性血小板減少性紫斑病治療薬市場におけるトロンボ
ポエチン受容体作動薬の伸びに牽引され、力強い2桁増収を示しました。
 ジャカビ(162百万米ドル、実質ベース40%増)の増収は、全世界での骨髄線維症患
者への処方増加と、主要市場での真性多血症の適応拡大に牽引されました。
 Entresto(68百万米ドル)は、現在までに70カ国以上で承認されるとともに世界各国
で保険償還に関する手続きが引き続き進展し、着実な伸びを維持しました。米国にお
ける肯定的な治療ガイドライン、医薬情報担当者の増員、使用制限の撤廃を受け、私
たちは2017年第4四半期までに米国での総処方箋枚数を3倍にするという目標達成に
向け着実に進捗しています。
 GlatopaおよびZarxioなどから構成されるサンドのバイオ医薬品(277百万米ドル、
実質ベース28%増)は、当四半期も大幅な増収を達成し、通期での売上高が10億米
ドルに達しました。
新興成長市場
 米国、カナダ、西欧諸国、日本、オーストラリア、ニュージーランドを除く全市場か
らなる新興成長市場の第4四半期の売上高は、中国(実質ベース9%増)、ロシア(実
質ベース11%増)、トルコ(実質ベース16%増)に牽引され、4%増加(実質ベース)
しました。
イノベーションの推進
審査当局の肯定的な決定、重要な臨床試験データや事業開発活動の発表など、第4四半期
もパイプラインが進展しました。主な内容は次のとおりです。
新たな承認および承認勧告
 ルセンティス(ラニビズマブ)が脈絡膜新生血管(CNV)の原因となる希少疾患に
伴う視力障害の治療薬としてEUで承認されました。
 欧州委員会(EC)は、アーゼラ(オファツムマブ)とフルダラビンおよびシクロホ
スファミドの併用療法を再発型慢性リンパ性白血病の成人患者に対する治療薬とし
て承認しました。
 Votubia(エベロリムス)が結節性硬化症(TSC)に伴う難治性てんかん患者の部分
発作(二次性全般化発作を含む)の2歳以上の患者に対する補助療法として、欧州医
薬品委員会(CHMP)の承認勧告を得ました。
 CHMPは、イラリス(カナキヌマブ)について、周期性発熱症候群の異なる3つの希
少疾患に対し効能追加の承認を勧告しました。日本においてイラリスは、同じ効能追
加の承認を取得しました。
 アルコンのアクリソフ IQ ReSTOR +3.0D 遠近両用乱視用眼内レンズが米国で承認
されました。
 アルコンのアクリソフ IQ PanOptix乱視用眼内レンズがEUで承認され、乱視を伴う
白内障患者の遠中近視力改善への寄与が期待されます。
承認申請
 FDAは、閉経後のHR陽性HER2陰性進行性または転移性乳がんのファーストライン
治療としてのLEE011(ribociclib)とレトロゾールの併用療法を優先審査品目に指定
しました。EMAもまた、LEE011とレトロゾールの併用療法の同じ適応の申請を受理
ました。
7/18
 FDAは、タフィンラー + メキニスト(ダブラフェニブ + トラメチニブ)併用療法
のBRAF V600E遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の治療薬としての適応を
優先審査品目に指定しました。
 FDAは、PKC412(midostaurin)の初発のFLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病
および進行性全身性肥満細胞症の治療薬としての適応を優先審査品目に指定しまし
た。
 ジカディア(セリチニブ)のALK陽性NSCLC患者のファーストライン治療薬として
の適応拡大を米国・EU・日本ならびにその他の市場で申請しました。
 BACE阻害薬CNP520がFDAのファスト・トラック品目に指定されました。CNP520
はアムジェンと共同開発されています。
重要な臨床試験の結果およびその他のハイライト
 コセンティクス(セクキヌマブ)に関する新たな試験データにより、乾癬性関節炎の
症状の改善が3年以上にわたり持続したことが示されました。
 一過性片頭痛の予防効果を検討する第III相STRIVE試験が主要評価項目を達成し、
AMG 334(erenumab)が、治療開始から6カ月後にプラセボと比べて、1カ月間に片
頭痛が起きた日数の中央値をベースラインから統計学的に有意に減少させました。
AMG 334はノバルティスとアムジェンにより共同開発されており、ノバルティスは
米国、カナダ、日本以外の地域におけるAMG 334の販売権を保有しています。
 PARADIGM-HF試験データの事後解析において、Entresto(sacubitril/varsartan)が
心不全による初回および再入院、ならびに心血管死のリスクをエナラプリルと比べて
20~24%低下させることが明らかになりました。
 MONALEESA-2試験の追加解析において、LEE011とレトロゾールの併用療法が、新
たに診断された閉経後の患者、内臓転移を伴う患者、骨のみへの転移を伴う患者を含
めた、あらかじめ計画された様々なHR陽性HER2陰性進行性または転移性乳がん患
者のサブグループすべてで、無増悪生存期間(PFS)を有意に延長させることが立証
されました。
 Ophthotech社が実施するpegpleranibの2つの第III相臨床試験は主要評価項目を達成
しませんでした。これらの臨床試験において、有効性が確立しているルセンティス(ラ
ニビズマブ)の単独投与にpegpleranibを追加しても、有効性が高まらないことが明ら
かになりました。
 再発・難治性B細胞急性リンパ芽球性白血病の小児および青年患者を対象とした
CTL019の第II相ELIANA試験において、CTL019の輸注を受けた患者の82%が輸注開
始から3カ月後に完全寛解または血球の完全な回復を伴わない完全寛解を達成しまし
た。
 第III相ASCEND-4試験の結果において、ジカディアによるファーストライン治療を受
けたALK陽性NSCLC患者ではPFSの中央値が16.6カ月となったのに対し、標準的なフ
ァーストラインの化学療法と維持療法を併用した患者では8.1カ月となりました。
 ノバルティスは、SEG101(crizanlizumab)がヒドロキシウレアによる治療歴の有無
にかかわらず鎌状赤血球クリーゼの年間発症率の中央値をプラセボ比で減少させた
第II相SUSTAIN試験の肯定的な結果を受け、Selexys社を買収する権利を行使しました。
 The Global Initiative for Chronic Lung Disease (GOLD)はCOPDの管理に関するガイ
ドラインを改訂し、COPD症状を有する大半の患者に対し、増悪リスクの有無にかか
わらずウルティブロ ブリーズヘラー(インダカテロール/グリコピロニウム)などの
LABA/LAMA配合剤によるファーストライン治療を推奨しました。
8/18
 2つの新たな直接比較試験データにおいて、Utibron Neohalerのウメクリジニウム臭
化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩に対する非劣性を証明するという主要評価
項目は達成さなかったものの、Utibron Neohalerは米国のCOPD患者に対し臨床的意
義があり、ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩に匹敵する
気管支拡張作用を示すことが立証されました。ノバルティスは、Utibron Neohalerな
らびにSeebri Neohaler、Arcapta Neohalerの米国での販売権をSunovion社にライセン
ス供与しました。
 ノバルティスはZiarco社を買収し、アトピー性皮膚炎の治療薬として開発中の1日1
回投与の経口H4受容体拮抗薬の成長を示している当社の皮膚科領域のポートフォリ
オおよびパイプラインに加えました。
 ノバルティスは、進行性の線維症および肝硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎
(NASH)の治療薬であるemricasan をConatus社と2社で共同開発する独占的なオプ
ション・提携・ライセンス契約を結びました。
 ノバルティスはEncore Vision社を買収し、ファースト・イン・クラスの老眼のための
疾患修飾型局所療法が当社の眼科領域のパイプラインに加わりました。
 1月、ノバルティスは、リポタンパク質Lp(a)またはApoCIIIの値が高い患者の心血管
リスクを有意に抑制することが期待される開発中の治療薬のライセンスに関する独
占的なオプション契約を、Ionis社およびAkcea社と締結しました。この取引は規制当
局による承認を含む慣習的な完了条件を満たす必要があります。
 ASSIST-FL試験が主要評価項目を達成し、サンドのリツキシマブのバイオシミラーは、
先行品のMabThera®と同等の安全性・薬物動態・薬理に加え、同等の有効性が証明さ
れました。
 EGALITY試験のデータにおいて、サンドのエタネルセプトのバイオシミラーと先行
品エンブレル®の安全性・有効性には、52週にわたって臨床的に意味のある差が見ら
れないことが立証されました。
アルコン業績の改善
アルコンは、第4四半期も引き続き成長計画を推進し、イノベーションおよび販売の加速、
顧客との関係強化、運営業務の改善を図るための施策を実施しました。
ビジョンケア(第4四半期に実質ベース5%の増収)は、欧州および米国の主要ブランド
のDTC広告への投資を継続し、コンタクトレンズの3四半期連続の増収に寄与しました。
サージカル(第4四半期に実質ベース4%の減収)は、引き続き運営業務の強化および供
給レベルの改善に取り組み、顧客サービスの向上につなげました。供給問題が大きく改善
された結果、アルコンは、競争圧力に対抗し、成長基調に戻る準備が整いつつあります。
アルコンは、2つの新たな眼内レンズの承認(米国でのアクリソフ IQ ReSTOR +3.0D遠
近両用乱視用眼内レンズ、EUでのアクリソフ IQ PanOptix乱視用眼内レンズ)を取得し、
第4四半期も引き続きパイプラインを前進させました。また、CyPassやNGENUITY 3D
ビジュアルシステムなどの新製品の販売拡大への投資も行いました。
アルコンの株主価値最大化のための選択肢を検討
ノバルティスは、アルコンに関する選択肢の検討を進めています。今回の見直しでは、株
主価値の最大化をいかにして最善に実施するかを決定するために、事業維持から資本市場
での取引による事業分離(IPO、スピンオフなど)といったすべての選択肢を検討します。
この事業の見直しは2017年中に実施され、かつアルコンの社員が成長軌道に戻ることに
集中できる形で行います。
アルコンは、サージカルおよびビジョンケア(コンタクトレンズおよびレンズケア製品)
9/18
の2つの事業から構成されており、いずれの事業もその領域のトップに位置しています。
ノバルティスは、アルコンが強固な顧客との関係と強力な経営チームを有する非常に魅力
的な事業であると確信しています。ノバルティスは、独立企業として、あるいは他の形態
で、アルコンの価値を最大化させる機会創出の検討を行っています。
眼科用医薬品のポートフォリオは、すでに完全にイノベーティブ メディスン事業部門に
統合されており、本日発表された事業の見直しには含まれていません。
ノバルティスは、検討状況のアップデートを2017年末にかけて提供する予定です。
事業部門間の相乗効果の実現
ノバルティスは第4四半期も引き続き生産性向上プログラムを推進し、グループ全体の利
益率向上につなげました。
 部門横断のサービス組織であるノバルティス ビジネスサービス(NBS)は、引き
続きノバルティスの世界的な企業規模を活用し、業務の合理化と統合を進めました。
NBSが担当する業務にかかる費用は、サービスの質を改善しながら前年同期から減
少しました。例えば、一部の生産拠点でのインフラサービスの標準化や、100社以
上あった設備サービス供給会社を3社へ集約、使用するITアプリケーションの削減
などを行いました。また、NBSは、各地の拠点の最適化を図り、5つのグローバル
サービスセンターに業務を移管しました。
 ノバルティスの生産部門は、各機能の生産能力・資源のより効率的な活用を含めた6
つの技術基盤の組織統合を完了させました。「生産能力の最適化」「対外支出」「優
れた業務遂行」の3つの柱に基づいた5年間にわたる相乗効果・コスト削減計画が策
定されました。
 2016年第4四半期、ノバルティスは、イノベーティブ メディスンおよびバイオシミ
ラーの医薬品開発を監督するグローバル医薬品開発(GDD)部門を新設しました。
GDDの重要な使命であるこのポートフォリオ管理に関する全社を挙げたアプロー
チにより、開発にかかる総額を増やすことなく、すでにいくつかの新たな開発プロ
ジェクトへの資金提供が行われています。さらに、すべてのグローバル開発機能の
統合により、開発業務の品質・効率をさらに高めることを目的とした、ポートフォ
リオ全体を通じた資源のより柔軟な活用や、主要な技術プロジェクトの迅速な推進
のための強力な基盤が整いました。
ハイパフォーマンス企業の構築
ノバルティスは、品質に関する戦略の一環として、引き続き、コンプライアンスの徹底、
信頼される品質、持続可能な効率化に積極的に取り組んでいきます。2016年通期に合計
206件(第4四半期に79件)の世界各国の保健当局による査察が実施され、そのうち26件
(第4四半期は9件)はFDAによる査察でした。206件中4件を除いた全件で優秀または適
合との評価を受けました。優秀または適合との評価が得られなかった4件目の査察の結果
は第4四半期に受理しました。これは、ある臨床試験の実施機関としてのドイツにあるサ
ンドの工場に対するEMAの査察に関するもので、すべての指摘事項に対する是正・予防措
置が特定されており、実施に移されています。
資本構成および純負債額
事業への投資と強力な資本構成、魅力ある株主還元の適切なバランスを保つことは今後も
引き続き優先されます。
ノバルティスの成長見通しに対する信用の一つとして、私たちは、2016年2月の定時株主
総会において承認された7回目の自社株購入の枠組みの中で最大50億米ドルに上る自己
10/18
株式の買い戻しを開始します。ノバルティスは、2017年中の買い戻し実施を目指してお
り、新たな負債により資金調達する計画です。これは、現在の歴史的な低金利の環境の中
で、強力なバランスシートを積極的に活用する姿勢を示しています。
2016年通期において、株式報酬制度に関するオプション権の行使および株式発行が行わ
れた結果、1,310万株の自己株式が発行されました。これらの取引による希釈化影響を一
部相殺する目的で、SIXスイス証券取引所のセカンドトレーディングラインと社員から
1,290万株の自己株式が買い戻されました。
さらに、ノバルティスは、2016年通期に2種類のユーロ建て社債を合計20億米ドルで発行
しました。2009年に合計17億米ドルで発行されたユーロ建て社債は、満期に伴い第2四半
期に償還されました。
2016年12月31日現在の純負債額は、2015年12月31日時点の165億米ドルから160億米ド
ルに減少しました。これは主に、95億米ドルのフリーキャッシュフローが65億米ドルの
年間配当金支払い、15億米ドルの事業買収・売却関連費用、9億米ドルの自己株式の取得
に伴う費用(純額)に使用されたことによります。
ノバルティスの長期信用格付けは引き続きAA(ムーディーズAa3;スタンダード&プア
ーズAA-;フィッチAA)となっています。
2017年通期業績見通し
不測の出来事を除く
2017年通期のグループの売上高は、米国・欧州におけるグリベックのジェネリック医薬品
による攻勢を含めたジェネリック医薬品の影響を吸収した上で、前年比ほぼ横ばい(実質
ベース)となると予想されます。2017年通期の売上高に対するジェネリック医薬品の影
響は約25億米ドルに上ると予想しています。
2017年通期の事業部門別の売上高の予想(実質ベース)は次のとおりです:
 イノベーティブ メディスン:前年比ほぼ横ばい
 サンド:1桁台前半の成長率
 アルコン:前年比ほぼ横ばいから1桁台前半の成長率
2017年通期のグループのコア営業利益は前年比ほぼ横ばいから1桁台前半の減少(実質ベ
ース)となると見込まれます。
2017年1月半ばの為替レートが2017年の残りの期間も継続すると仮定した場合、通期での
為替の影響は売上高に対してマイナス2%、コア営業利益に対してマイナス3%に上ると予
想しています。業績に対する為替影響の予想は、ノバルティスのウェブサイトで毎月提供
されています。
11/18
事業部門別業績
継続事業1
2016年第4四半期(10~12月)
2016年第4四半期
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
純利益
1株当たり純利益(EPS)
フリーキャッシュフロー
2015年第4四半期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円2
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
12 322
13 431
1 586
-2
-13
0
-9
-1
1
-11
0
-9
1
2
1 020
12 520
1 677
13.4
3 057
24.4
1 054
(米ドル)
(円)
(米ドル)
0.40
2 976
0.44
3 244
0.44
2 942
1 455
11. 8
3 013
24. 5
936
3 284
2016年通期(1~12月)
2016年通期
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
純利益
1株当たり純利益(EPS)
フリーキャッシュフロー
1
2
3
2015年通期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円3
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
48 518
8 268
17.0
12 987
26. 8
6 698
52 399
8 929
-2
-8
0
-3
-6
-2
-5
1
-3
2
2
7 234
49 414
8 977
18.2
13 790
27. 9
7 028
(米ドル)
(円)
(米ドル)
2.82
9 455
3.05
10 211
2.92
9 259
14 026
継続事業には、イノベーティブ メディスン(これまでの医薬品事業部門)、アルコン、サンド、およびコーポレート活
動と、2015 年 3 月 2 日以降の GSK から新たに取得したオンコロジー製品の業績および GSK Consumer Healthcare
Holdings Ltd.の 36.5%の持ち分利益(関係会社からの収益に計上)が含まれます。詳細は要約版業績報告書(英文オリ
ジナル版)の 41 ページをご覧ください。
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=109 円(2016 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=108 円(2016 年通期の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
12/18
イノベーティブ メディスン
2016年第4四半期(10~12月)
2016年第4四半期
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
2015年第4四半期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円1
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
8 273
1 360
16.4
2 407
29.1
9 018
1 482
8 498
1 499
17.6
2 411
28.4
-3
-9
-1
-4
0
4
2 624
2016年通期(1~12月)
2016年通期
2015年通期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円2
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
売上高
32 562
営業利益
売上高比(%)
7 426
22.8
10 354
31.8
35 167
8 020
24.6
11 182
34.3
33 345
7 815
23. 4
10 862
32. 6
-2
-5
0
0
-5
-1
コア営業利益
売上高比(%)
サンド
第4四半期(10~12月)
2016年第4四半期
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
2015年第4四半期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円1
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
2 605
365
14.0
521
20.0
2 839
398
2 554
291
11.4
497
19.5
2
25
3
22
5
4
568
2016年通期(1~12月)
2016年通期
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
1
2
2015年通期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円2
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
10 144
1 445
14.2
2 071
20.4
10 956
1 561
10 070
1 300
12.9
2 045
20.3
1
11
2
14
1
4
2 237
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=109 円(2016 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=108 円(2016 年通期の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
13/18
アルコン
2016年第4四半期(10~12月)
2016年第4四半期
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
2015年第4四半期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円1
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
1 444
-120
-8.3
163
11.3
1 574
- 131
1 468
29
2.0
264
18.0
-2
nm
0
nm
-38
-36
178
2016年通期(1~12月)
2016年通期
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
前年同期比(%)
2015年通期
百万米ドル
億円2
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
5 812
6 277
- 143
5 999
281
4.7
1 235
20.6
-3
nm
-2
nm
-31
-27
-132
-2.3
850
14.6
918
コーポレート部門
第4四半期(10~12月)
2016年第4四半期
営業損益
コア営業損益
2015年第4四半期
前年同期比(%)
百万米ドル
億円1
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
-150
-78
-164
-85
-142
-115
-6
32
-14
22
2016年通期(1~12月)
2016年通期
営業損益
コア営業損益
前年同期比(%)
2015年通期
百万米ドル
億円2
百万米ドル
米ドルベース
実質ベース
-471
-288
- 509
- 311
-419
-352
-12
18
-25
4
nm = not meaningful
1
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=109 円(2016 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
2
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=108 円(2016 年通期の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
14/18
非継続事業
第4四半期(10~12月)
2016年第4四半期
百万
米ドル
億円1
売上高
2015年第4四半期
前年同期比(%)
百万
米ドル
実質
米ドル
ベース
ベース
0
-94
nm
-2
nm
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
2016年通期(1~12月)
2016年通期
2015年通期
百万
米ドル
億円2
前年同期比(%)
百万
米ドル
実質
米ドル
ベース
ベース
601
12 477
nm
-225
nm
売上高
営業利益
売上高比(%)
コア営業利益
売上高比(%)
グループ合計3
第4四半期(10~12月)
2016年第4四半期
百万
純利益
1株当たり純利益(EPS)
フリーキャッシュフロー
2015年第4四半期
前年同期比(%)
百万
米ドル
実質
米ドル
億円2
米ドル
ベース
ベース
936
1 020
1 056
-11
-1
(米ドル)
(円)
(米ドル)
0.40
2 976
0.44
3 244
0.44
3 002
-9
-1
2
2016年通期(1~12月)
2016年通期
2015年通期
百万
純利益
1株当たり純利益(EPS)
フリーキャッシュフロー
前年同期比(%)
百万
米ドル
実質
米ドル
億円3
米ドル
ベース
ベース
6 698
7 234
17 794
-62
-59
(米ドル)
(円)
(米ドル)
2.82
9 455
3.05
10 211
7.40
9 029
-62
5
-59
nm = not meaningful
1
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=109 円(2016 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
2
日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=108 円(2016 年通期の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入)
3
グループ全体の純利益とEPSには例外的な売却益が含まれています。グループ全体のフリーキャッスフローには継続事
業と非継続事業のフリーキャッシュフローが含まれています。
15/18
免責事項
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その
内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどに
より、現在の予想と異なる場合があることをご了解ください。なお、詳細につきましては、
ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照ください。
ノバルティスについて
ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、アイケア(眼
科用医療機器、コンタクトレンズなど)、高品質かつ安価なジェネリック医薬品など、幅
広い分野の製品を提供しています。ノバルティス グループ全体の2016年の売上高は485
億米ドル、研究開発費は90億米ドル(減損・償却費用を除くと84億米ドル)でした。ス
イス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは約118,000人の社員を擁しており、世界155
カ国以上で製品が販売されています。詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.com
16/18
参考資料:2016年第4四半期(10~12月)イノベーティブ メディスン1の売上上位20製品(無監査)
注)日本円は参考のため表示したもので、1米ドル=109円(2016年10-12月の期中平均レート、小数点第1位を四捨五入)にて換算したものである。
米国
米国以外
前年同期比
合計
前年同期比
前年同期比
米ドル
ベース
億円
(%)
製品名
Business Franchise
適応症
億円
実質
ベース
(%)
億円
実質
ベース
(%)
グリベック
オンコロジー
慢性骨髄性白血病、GIST
257
280
-62
507
553
-4
764
833
-37
-36
ジレニア
中枢神経
多発性硬化症
440
480
7
370
403
16
810
883
9
11
ルセンティス
眼科
加齢黄斑変性
452
493
-6
452
493
-9
-6
タシグナ
オンコロジー
慢性骨髄性白血病
191
208
16
267
291
5
458
499
6
9
サンドスタチン
オンコロジー
消化管ホルモン産生腫瘍、先端巨大症
218
238
6
190
207
-5
408
445
-1
1
アフィニトール / Votubia
Galvus / エクア
オンコロジー
乳がん、結節性硬化症
199
217
1
192
209
5
391
426
2
3
循環器・代謝
糖尿病
298
325
0
298
325
1
0
コセンティクス
免疫・皮膚
乾癬、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎
ディオバン / コディオ
Established medicines
高血圧症
エクジェイド / Jadenu
オンコロジー
慢性鉄過剰症
エックスフォージ
Established
medicines
高血圧症
ゾレア 2
呼吸器
喘息
ヴォトリエント
オンコロジー
タフィンラー / メキニスト
Promacta /レボレード
トラボプロスト グループ
百万
米ドル
百万
米ドル
百万
米ドル
実質
ベース
(%)
257
280
nm
134
146
nm
391
426
nm
nm
37
40
-20
220
240
-6
257
280
-12
-8
106
116
9
131
143
-12
237
258
-4
-3
5
5
-44
232
253
0
237
258
-5
-2
216
235
13
216
235
10
13
腎細胞がん
93
101
7
99
108
13
192
209
9
10
オンコロジー
悪性黒色腫
76
83
-4
102
111
56
178
194
21
24
オンコロジー
特発性血小板減少性紫斑病
90
98
43
88
96
28
178
194
34
35
眼科
眼圧下降剤
57
62
19
104
113
1
161
175
7
7
ジャカビ
オンコロジー
骨髄線維症、真性多血症
162
177
40
162
177
36
40
ボルタレン / Cataflam
Established medicines
炎症、疼痛
136
148
9
136
148
-3
9
ネオーラル / サンディミュン
免疫・皮膚
移植
11
12
-8
115
125
-13
126
137
-13
-13
Excelon / イクセロンパッチ
中枢神経
アルツハイマー型認知症
26
28
-40
88
96
-6
114
124
-16
-17
2 063
2 249
-8
4 103
4 472
6
6 166
6 721
-1
1
733
799
-3
1 374
1 498
-5
2 107
2 297
-7
-4
2 796
3 048
-6
5 477
5 970
3
8 273
9 018
-3
-1
トップ20製品計
その他製品
売上高計
1 これまでの医薬品事業部門
2 ゾレアの収益は、全ての適応症(免疫・皮膚が取り扱っている重度の喘息および難治性慢性特発性蕁麻疹)の売り上げを反映している。
nm = not meaningful
17/18
参考資料:2016年1~12月期 イノベーティブ メディスン1の売上上位20製品(無監査)
注)日本円は参考のため表示したもので、1米ドル=108円(2016年1-12月の期中平均レート、小数点第1位を四捨五入)にて換算したものである。
米国
米国以外
前年同期比
合計
前年同期比
百万
米ドル
1 214
億円
1 311
-52
2 109
2 278
1
3 323
3 589
1 683
1 818
12
1 426
1 540
15
3 109
1 835
1 982
-8
1 835
9
1 017
1 098
10
百万
米ドル
億円
製品名
Business Franchise
適応症
グリベック
オンコロジー
慢性骨髄性白血病、GIST
ジレニア
中枢神経
多発性硬化症
ルセンティス
眼科
加齢黄斑変性
タシグナ
オンコロジー
慢性骨髄性白血病
722
780
サンドスタチン
オンコロジー
消化管ホルモン産生腫瘍、先端巨大症
853
921
4
793
856
アフィニトール / Votubia
Galvus / エクア
オンコロジー
乳がん、結節性硬化症
775
837
-13
741
800
循環器・代謝
糖尿病
1 193
コセンティクス
免疫・皮膚
乾癬、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎
765
826
nm
ディオバン / コディオ
Established medicines
高血圧症
147
159
-42
エクジェイド / Jadenu
オンコロジー
慢性鉄過剰症
447
483
エックスフォージ
Established medicines
高血圧症
10
11
ゾレア 2
呼吸器
喘息
ヴォトリエント
オンコロジー
腎細胞がん
357
386
タフィンラー / メキニスト
Promacta /レボレード
オンコロジー
悪性黒色腫
298
オンコロジー
特発性血小板減少性紫斑病
310
トラボプロスト グループ
眼科
眼圧下降剤
211
ジャカビ
オンコロジー
ボルタレン / Cataflam
Established medicines
ネオーラル / サンディミュン
免疫・皮膚
移植
Excelon / イクセロンパッチ
中枢神経
アルツハイマー型認知症
実質
ベース
(%)
前年同期比
米ドル
ベース
億円
(%)
実質
ベース
(%)
百万
米ドル
実質
ベース
(%)
-29
-28
3 358
12
14
1 982
-11
-8
1 739
1 878
7
10
3
1 646
1 778
1
3
6
1 516
1 637
-6
-5
1 288
6
1 193
1 288
5
6
363
392
nm
1 128
1 218
nm
nm
926
1 000
-6
1 073
1 159
-16
-13
22
509
550
-6
956
1 032
4
6
-85
916
989
-3
926
1 000
-12
-8
835
902
15
835
902
11
15
nm
372
402
nm
729
787
nm
nm
322
nm
374
404
nm
672
726
nm
nm
335
nm
325
351
nm
635
686
nm
nm
228
6
408
441
-5
619
669
-2
-1
骨髄線維症、真性多血症
581
627
45
581
627
42
45
炎症、疼痛
525
567
1
525
567
-6
1
474
512
-9
515
556
-10
-9
トップ20製品計
その他製品
売上高計
41
44
-13
90
97
-74
354
382
-8
444
480
-39
-39
7 923
8 557
-8
16 076
17 362
7
23 999
25 919
0
2
2 974
3 212
-7
5 589
6 036
-4
8 563
9 248
-8
-5
10 897
11 769
-8
21 665
23 398
4
32 562
35 167
-2
0
1 これまでの医薬品事業部門
2 ゾレアの収益は、全ての適応症(免疫・皮膚が取り扱っている重度の喘息および難治性慢性特発性蕁麻疹)の売り上げを反映している。
nm = not meaningful
18/18