No.7 復習問題の略解 問 1 空間に z 軸の負の方向を向く一様な電場がある。この問では,座標の数値は m 単位で測った ものであると理解する。点 (3, 4, 0) の電位は 5 V,点 (−2, 5, 4) の電位は 11 V である。 (1) このときの空間の電場の強さを答えよ。 (2) 点 (0, 1, 8) の電位を答えよ。 (1) E = (11 − 5)/(4 − 0) = 1.5V/m (2) V = 11 + 1.5 × (8 − 4) = 17V 問 2 (1) 点電荷 q が点 O(0, 0, 0) に,点電荷 −q が点 A(a, 0, 0) にある (a, q > 0)。点電荷の電位は 無限遠方で 0 となるものとする。電位が 0 となる空間内の位置はどこか答えよ。 (2) 前の問で求めた位置での電場ベクトルの方向を答えよ。 (3) もし (1) で点 O(0, 0, 0) にあるのが点電荷 2q であった場合,電位が 0 となる空間内の位 置はどこか答えよ。(この (3) に答える場合スペース不足なら裏面下部を使用せよ。) (1) 空間内の任意の点を点 P とする。その点 P の電位は V = kq −kq + r1 r2 である。ここで, r1 = OP, r2 = AP である。 V = 0 となる空間内の点 P が求めるものである。その条件は r1 = r2 である。従って,2 点 O, A を結ぶ線分の垂直 2 等分面が解となる。 (2) x 軸の正方向。 (3) こんどは V = 0 となる条件は r1 = 2r2 である。点 P の座標を (x, y, z) とすると, √ r1 = √ x2 + y2 + z2, r2 = (a − x)2 + y 2 + z 2 なので,r12 = 4r22 を具体的に書くと x2 + y 2 + z 2 = 4[(a − x)2 + y 2 + z 2 ] となる。この式を展開すると ( 4 x− a 3 )2 ( + y2 + z2 = )2 2 a 3 となる。これは (4a/3, 0, 0) を中心とする半径 2a/3 の球面であり,この球面上の点が解と なる。
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