市老連だより 21 平成 26 年 10 月 31 日 一 般 社 団 法 人 大阪市老人福祉施設連盟 施 設 長 各 位 一 般 社 団 法 人 大阪市老人福祉施設連盟 代表理事 後藤 静男 特養多床室の室料負担、厚労省は一定以上所得者に求めること提案 ~第 112 回介護給付費分科会レポート~ 時下、ますます、ご清祥のこととお慶び申しあげます。 さて、既に周知のことと思われますが、標題について概要ご報告いたします。 厚生労働省は 10 月 29 日に、社会保障審議会の「介護給付費分科会」を開催しました。 この日は、 平成 27 年度の介護報酬改定に向けて、 施設サービスのうち(1)介護老人福祉施設(特養ホーム) (2) 特定施設入居者生活介護等ーについて議論を行ないました。 (1)の特養ホームについては、次の 9 つの論点が示されました。 (i)看取り介護加算の見直し (ii)職員に係る専従要件の緩和 (iii)サテライト型特養の本体施設に係る要件の緩和 (iv)日常生活継続支援加算の見直し (v)在宅・入所相互利用加算の見直し (vi)障害者生活支援員に係る加算の見直し (vii)基準費用額の見直し (viii)多床室の居住費 (ix)基本報酬の見直し このうち(viii)は、多床室においても一定以上所得者(第 4 段階:市町村民税世帯課税)に「室料」負担を求め てはどうかという提案です。 現在、特養ホームのうち「ユニット型個室」や「従来型個室」では入所者に室料負担を求めていますが、 多床室では利用者の室料負担がありません。(全額保険給付されています)。この点について「不公平である」 との指摘が強くあり、今般の提案につながったものです。 負担水準(金額)について厚労省は言及していませんが、たとえば要介護 5 であれば、月額 1 万 5000 円程 度の室料負担が新たに求められると考えられるでしょう。(多床室の基本サービス費を、従来型個室並みに設 定するとの厚労省説明より編集部で推察)。 なお、今般の提案は「特養ホームでは入所期間が長い」 「特養ホームでは死亡退所が多く、生活の場となっ ている」点に着目したもので、老健施設と介護療養病床には適用されません。 この提案には、賛否両論が出されています。 1 また(ix)は、特養ホームの基本サービス費について、 「巨額の内部留保が蓄積されている」 「介護事業経営実 態調査結果では収支差率が 8.7%となっており、経営状況が良好である」との指摘を受けて、適正化(引下げ) すべきかどうかというテーマです。 この点についても賛否両論がありました。 また(2)の特定施設入居者生活介護については、次の 7 つの論点が示されました。 (i)サービス提供体制強化加算の創設 (ii)認知症専門ケア加算の創設 (iii)看取り介護加算の見直し (iv)基本報酬の見直し (v)短期利用における要件緩和 (vi)法定代理受領における同意書の廃止 (vii)養護老人ホームにおける外部サービス利用型の許可 当日の配布資料などについては厚生労働省の HP にアップされています。 あわせてご覧ください。 URL: http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000063271.html 【発信元】 一般社団法人 大阪市老人福祉施設連盟 事務局 〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町 12-10 市立社会福祉センター311 号 TEL:06-6765-3611 FAX:06-6765-3612 2
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