VIII. 総描

VIII. 総描
VIII. 総描
総描とは...
表現の簡略化
必要な情報だけを簡単に取り出せるようにするた
めの作業
全体の意図を明確にする
VIII. 総描
VIII-1 統合(classification)
1) 縮小(typification)
オブジェクトを,同一の属性を持ったグループに
分類し,同一グループのオブジェクトを統合する.
例:
点集合を代表点へ変換
属性分類を減らし,面集合を統合
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2) 抽象化(collapsing)
オブジェクトの次元を下げる.
例:
線から点へ
面から線,点へ
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VIII-2 単純化(simplification)
一部のオブジェクトを省略,削除する.
例:
点の削除
小さな家や細街路を削除
詳細な海岸線を単純化
VIII. 総描
統合は情報をまとめるだけであるが,単純化は情
報を削ってしまうため,あまり好ましい総描ではな
いと思われるかもしれない.しかし,それによって重
要な情報が伝わりやすくなるのであれば,情報を減
らすことはマイナスではない.
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Topfer’s Law
オブジェクトの数は,縮尺の平方根に比例させる
と良い.
例:
縮尺を1/4にするときには,オブジェクトを総描に
よって半分に減らす
総描なし
Topfer’s Law
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VIII-3 誇張(exaggeration)
縮尺を小さくしたときに,オブジェクトが見えなく
なってしまうことを避けるため,オブジェクトを拡大
する.
例:
点オブジェクトの記号化
道路幅員の誇張
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VIII-4 総描のためのアルゴリズム
1) 縮尺の閾値による方法
各オブジェクトに対して,その表示を行うか否かの
境界となる縮尺を属性として与える.
長所:簡単に実現可能
短所:データの複雑な重ね合わせに対処できない
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2) 大きさの閾値による方法(ポリゴンの場合)
各オブジェクトに対して,ポリゴンとしての表示を
行う最小の大きさを属性として与える.閾値を下回
る場合,ポイントとして表示するか,表示しない.
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3) バッファリングによるポイントの縮小
点オブジェクトに対してバッファリングを行い,互
いに重なる領域の点を重心に統合する.
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4) Douglas-Peucker アルゴリズム(ラインの場合)
ラインを構成する線分のふれ幅が一定以下にな
るように,ノードを順次,間引いていく.
現在,GISソフトウェアの中で,標準的に用いられ
ているアルゴリズム
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VIII-5 その他

アルゴリズムの完全自動化・高速化

i-modeにおける地図表示

地下鉄・バス路線図(系統図)の自動作成

自動文字配置

地図認知との関係