【市老連だより29】を作成いたしました。

市老連だより 29
平成 27 年 1 月 14 日
一 般 社 団 法 人
大阪市老人福祉施設連盟
施
設
長
各
位
一
般
社
団
法
人
大阪市老人福祉施設連盟
代表理事
後藤
静男
介護報酬改定、新単位表は2月6日に諮問
~第118回 社会保障審議会「介護給付費分科会」レポート~
時下、ますます、ご清祥のこととお慶び申しあげます。
さて、既に周知のことと思われますが、標題について概要ご報告いたします。
2015年度介護報酬改定に向けて今後の注目は改定率と新単位表の発表になります。今後の手続きの流れ、
スケジュールは次のとおりです。
厚生労働省は1月9日の社会保障審議会の「介護給付費分科会」で、介護報酬改定内容の大枠となる(1) 2015
年度介護報酬改定に関する審議報告、(2)指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の
主な内容 ―を取りまとめました。(2)について、厚労省は同日、社会保障審議会に諮問し、「諮問について
了承する」旨の答申を受けています。
今後は、改定率が予算編成過程で決まり、改定率・予算規模を受けて報酬設定(新単位表などの決定)がさ
れます。1月11日には塩崎恭久厚生労働大臣と麻生太郎財務大臣が介護報酬の改定率等を巡り折衝を行って
おり、厚労省の発表では、改定率は全体でマイナス2.27%(内訳は、「介護職員処遇改善加算の拡充」にプラ
ス1.65%、「中重度要介護者・認知症高齢者対応・地域密着型小規模事業所に対する加算」にプラス0.56%、
「収支状況などを反映した適正化等」にマイナス4.48%)で合意しています。なお、政府予算案は1月14日に
閣議決定される予定です。
また、改定率を踏まえた報酬の新単位表等については、厚労省は2月6日に、次回の「介護給付費分科会」
を開催して、諮問・答申を行うと説明しています。
その後、介護報酬を算定するにあたっての留意事項などを詰め、新単位表の告示公布、関連通知など発出
をします。新単位表は4月1日に施行されます。
◆指定居宅サービスの人員・設備基準等を了承
厚生労働省は1月9日、社会保障審議会の「介護給付費分科会」を開催し、2015年度介護報酬改定に向け
1
て、(1)指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の主な内容、(2)2015年度「介護報
酬改定に関する審議報告案」ーを議論しました。(1)、(2)とも取りまとめました。
(1)では、11月16日、12月19日に示されていた提案の修正案が示されました。大きく変わったのは次の部
分です。
「訪問介護のサービス提供者の配置基準の緩和」の項目で、「訪問介護事業所に置かなければならない常
勤のサービス提供責任者が3人以上であって、サービス提供責任者の業務に主として従事する者が1人以上配
置されている事業所について」と追記しました。
また、「地域密着型サービス」の「小規模多機能型居宅介護(介護予防を含む)」の項目で、登録定員が26
人以上29人以下の指定小規模多機能型居宅介護事業所について、当核事業所の居間および食堂を合計した面
積が、「利用者の処遇に支障がないと認められる十分な広さが確保されている場合」には、通いサービスに
係る利用定員を18人以下とすることを可能とする、と表現を変更しました。さらに、複合型サービスの複合
型登録定員についても同様の修正がなされています。
修正案について、委員から異論はなく、同分科会は取りまとめを行いました。
(2)では、「介護職員処遇改善加算」について、「基本的な考え方」を追記しました。2012年度の加算導
入時の議論をもとに同加算は例外的・経過的な措置であることを明確にするため、「現行の処遇改善加算を
維持しつつ」の表現を、「現行の処遇改善加算の位置づけを前提として今回の改定ではこれを維持しつつ」
に修正しました。
また、大きな修正となったのは、「訪問看護ステーションにおけるリハビリテーションの見直し」。リハ
ビリに多職種が入りカンファレンスを行うなどマネジメント上の充実等が必要なことに関して、「必ずしも
現場の理解を得られていないのではないか」として、加算新設を見送るとしています。
当日の配布資料などについては厚生労働省の HP にアップされています。
下記よりダウンロードして、あわせてご覧ください。
URL: http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000070801.html
【発信元】
一般社団法人 大阪市老人福祉施設連盟 事務局
〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町 12-10
市立社会福祉センター311 号
TEL:06-6765-3611 FAX:06-6765-3612
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