5 類 T クラス 線形代数学第二 練習問題 1 中間試験の時間: 11 月 27 日 (木) 10:45∼12:15 場所: S222 講義室. テストの準備には, 以下の問題を解いたり, 講義のノートを勉強したり, 教科書の 4.1, 4.4, 5.1-5.4, 6.1-6.3, (参考のため 4.2-4.3) を読んだりするのが役に立ちます. 来週の火曜日 (11 月 25 日) に練習問題の解答をこのウェブサイトにアップします. テストの問題は下記に似ているとは限らない. [1] R4 の 2 つの部分空間 W1 , W2 を x1 x2 W1 = x3 ∈ R4 x4 x1 x2 W2 = x3 ∈ R4 x4 x1 + x2 + x3 + x4 = 0, , 2x1 + x2 − x3 − 2x4 = 0 2x + 3x + 5x + 6x = 0, 1 2 3 x1 + x2 + x4 = 0 4 で定めるとき, W1 , W2 , W1 ∩ W2 , W1 + W2 それぞれに関して, 次元と 1 組の基底を 求めよ. [2] (a) P2 (R) を 2 次以下の実係数多項式全体とする. 3 つの P2 (R) のベクトル x2 − x + 1, 2x2 + 2x − 1, −x2 − 2x + 1 は一次独立であることを示せ. (b) ベクトル 1, x, x2 ∈ P2 (R) それぞれについて, (a) の 3 つのベクトルの一次結 合で表すことができるか, またその表し方が一通りかどうか調べよ. [3] 2 次の実正方行列全体 M2 (R) は行列の和と実数倍によって, 実ベクトル空間となる. (a) M2 (R) の次元と 1 組の基底を求めよ. [ ] a b (b) 行列 A = をとり, M2 (R) の変換 LA を X ∈ M2 (R) に対し LA (X) = c d AX で定める. LA は線形変換であることを示せ. (c) (a) で定めた基底1 に関する LA の表現行列を求めよ. (ただし, 基底を v1 , . . . , vk で表すと, 表現行列の (i, j) 成分 mij を次のように得る. LA (vj ) を v1 , . . . , vk の一次結合で表すとき, mij は, vi につけてある係数に他ならない.) (d) M2 (R) の線形変換 RA を X ∈ M2 (R) に対し RA (X) = XA で定めるとき, (a) で定めた基底に関する RA の表現行列を求めよ. 1 各自で自由に順序を付けて下さい. 3 2 1 3 2 3 [4] 線形写像 f : R → R について, R の基底 2 , 4 , 5 と R2 の基底 3 6 5 {[ ] [ ]} [ ] x 2 3 3 0 1 , に関する表現行列が で与えられるとき, f y を 3 5 2 −1 3 z 計算せよ. [5] (a, b) と (c, d) を R2 上のベクトルとする. 4点 (0, 0), (a, b), (c, d), (a + c, b + d) を 頂点とする四角形 P ((a, b), (c, d)) を (a, b) と (c, d) の張る平行四辺形という. 右 図を用いて, P ((a, b), (c, d)) の面積 ( [ ]) a b = abs det = |ad − bc| c d ✻ b + d ❳❳ ✏ ✶ ✏ ❳❳❳ ✏ ✏ ❍ ❍ ✁✕ ❳❳✏✏ ❍ d ❍ ❍❍ ❍ ✁ ❍❍ ❍✁ ✁✕❍ ❍❍ ❍✁ ✁❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍❍ ✁❍ ❍❍ ✁ ❍❍ ✁❍ ❍ ❍✁ ❍ ❍❍ ❍❍ ✁❍ ✁ ❍ ❍✁ ✁❍ ❍❍ ❍ ❍ ❍ ✁ ✁❍ ❍❍ ❍ ❍❍ ✁❍ ❍✁ ❍ ❍ ❍❍ ✁ ✁❍ ❍❍ ❍ ❍❍ ✁❍ ❍✁ ❍❍ ❍ ✁❍ ❍ ✁ ❍ ❍❍ ❍ b ✁❍ ❍ ✁ ✶❳❳❳ ✏ ❍✏ ❍✏ ✁❍ ❳❳❳ ❍✏ ✁✏✏ ❳ a c ✲ a+c であることを示せ. (ただし abs = 絶対値.) [ ] 3 1 [6] (i) 行基本変形を用いて, 行列 の (2, 1) 成分を掃き出し, 得られた行列の 3 6 (1, 2) 成分を掃き出せ. (ii) (i) ででてくる 3 つの行列の行ベクトルによって張られた平行四辺形を同じ座 標系上に描け. (P ((3, 1), (3, 6)) ともう 2 つのもの.) (iii) 3 つの平行四辺形の面積は一致することを示せ. [7] 点 P = (1, 0, 2) を通り, v = (−2, −2, 0) を方向ベクトルとする直線 k と点 Q = (0, 0, −1) を通り, w = (−1, 1, 1) を方向ベクトルとする直線 l に関して次に答えよ. (1) 2 直線は共通点を持たない (いわゆるねじれの 2 直線である) ことを示せ. (2) 2 直線の距離を求めよ. (3) 2 直線の共通垂直線を求めよ. [8] Π を 3 点 P = (0, 0, 2), Q = (3, −1, 4), R = (2, 3, 1) を通る平面とするとき, 点 S = (1, 0, 1) と Π の距離を計算せよ. [9] 2 平面 x + 2y + 2z = 1 と 2x − y + 3z = 1 がなす角と共通直線の方向ベクトルを求 めよ. [10] 空間の四面体 ABCD の各面において, 面に直交し, 外側に指し, 及び長さが面の面 積と一致するベクトルを考える. その 4 つのベクトルの和が 0 であることを示せ. [11] 高々 2 次の多項式全体のなすベクトル空間 P2 (R) において, f, g ∈ P2 (R) に対し ∫ 1 (1) (f, g) = f (x)g(x) dx −1 と定義すると, これが P2 (R) 上の内積となる. (a) 内積の性質 (f, α1 g1 + α2 g2 ) = α1 (f, g1 ) + α2 (f, g2 ) を確かめよ. (ただし, f, g1 , g2 ∈ P2 (R) であり, α1 , α2 ∈ R である. ) (b) 内積の性質 ∥f ∥ ≥ 0, さらに ∥f ∥ = 0 ならば f = 0 であることを確認せよ. (た √ だし ∥f ∥ = (f, f ) である.) (c) (1 + x2 , x − 3x2 ) と ∥1 − x∥ の値を求めよ. (d) (1) の内積に関して, 基底 A = { 1, x, x2 } に対するグラム行列を求めよ. A は 直交系であるか. (e) A をシュミットの直交化法によって正規直交基底に直せ. { [ ] [ ]} 1 1 [12] R2 の 2 つのベクトル a1 = , a2 = が正規直交基底となるような R2 1 2 の内積を構成せよ.
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