1 雲仙岳災害記念館のあり方検討に関するFS調査業務委託 仕様書

雲仙岳災害記念館のあり方検討に関するFS調査業務委託 仕様書
1.委託する業務名
雲仙岳災害記念館のあり方検討に関するFS調査
2.委託業務の目的
雲仙岳災害記念館(以下「記念館」という。
)は、雲仙普賢岳噴火災害を後世に伝承するとともに、
火山学習・火山観光の中核施設として地域活性化に寄与することを目的として、長崎県が建設し、公益
財団法人 雲仙岳災害記念財団(以下「財団」という。
)が指定管理者となって管理運営を行っている。
平成14年7月の開館から10年以上が経過したが、有料入館者の減少傾向に歯止めがかからず、特
に平成25年度は約11万5千人と過去最低を記録し、回復の傾向が見られない。
このため、施設の設置目的や財団の公益性を堅持しつつ、施設リニューアルにより新たな魅力・話題
性を創出し集客を図るとともに、運営体制の見直しや経費節減等の経営努力につなげるための「あり方
構想案」策定に向け、平成25年度に「雲仙岳災害記念館のあり方検討調査」
(以下「あり方調査」と
いう。
)を実施したところであるが、その実現可能性を調査するために、あり方調査に関してのFS調
査(フィージビリティ・スタディ)として、
「雲仙岳災害記念館のあり方検討に関するFS調査」
(以下
「FS調査」という。
)を実施するものである。
3.対象となる施設の概要
(1)施 設 名
記念館(愛称:がまだすドーム)
(2)所 在 地
長崎県島原市平成町1-1 (電話:0957-65-5555)
(3)設 置 者
長崎県
(4)建設費用
約43億7百万円
(5)構 造 等
RC造り2階建て
延べ床面積 5,904㎡ (敷地面積は約6ha)
(6)内
容
①有料展示ゾーン(噴火災害を疑似体験できる平成大噴火シアター等、約250の展示アイテム)
②無料展示ゾーン(ジオパーク情報スペース等)
③付帯施設
(ショップ、カフェ、セミナー室等)
④屋外施設
(メモリアルガーデン、駐車場435台)
(7)営業時間
午前9時 ~ 午後6時(年に数日間のメンテナンス休館を除き、年中無休)
(8)有料展示ゾーンの入場料
大人1,000円、中・高生700円、小学生500円
4.委託業務の内容
(1)あり方調査の内容についての反応調査
①観光客の反応調査
②入館者の反応調査
③地域住民の反応調査
(2)あり方調査内容の妥当性等について項目毎の検証(妥当性等に欠ける場合の代替案の提案を含む。
)
妥当性等の検証
①基本的な考え方
②施設・展示計画
③活動計画
④収益部門計画
⑤広報・営業計画
⑥運営体制
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(3)リニューアル複数案(投資金額別)の検証と、最も望ましい案の提言
①リニューアル複数案の検証
※収支シミュレーションの妥当性確認を含む
②最も望ましい案の提言
(4)発注内容の検討
①特定の業者でなくても出来るものと、特定の業者でしか出来ないものとの仕分(切り分け)
②最も望ましい発注案の提言
(5)その他
①その他、全般的な提案
5.委託期間
契約締結日から、平成26年12月26日(金)まで
6.成果品
(1)中間報告書(A4版またはA3版)
10部
(2)最終報告書(A4版またはA3版)
10部
※上記4-(1)~(5)の内容を盛り込んだものとする。
(3)最終報告書・概要版(A4版またはA3版) 10部
(4)上記(1)~(3)のデータを格納した電子媒体
2部
※上記成果品については、財団の理事会・評議員会等での検討資料として活用するため、必要に応じ、
財団事務局で複製する場合がある。
7.スケジュール(主なもの)
(1)平成26年8月
委託契約締結、業務着手
(2)平成26年10月下旬
中間報告書提出
※具体的な提出期日は、財団事務局と協議・調整
(3)平成26年11月
財団の理事会・評議員会で中間報告の内容について審議
※必要に応じ修正事項等を最終報告書へ反映
(4)平成26年12月26日 成果物納品
8.留意事項等
(1)施設の設置目的(噴火災害伝承・火山関係資源の活用)及び財団の公益性(噴火災害の伝承、学習及
び火山関係資源等を活用した地域振興等)を踏まえたリニューアル等が必要となるため、本業務の実施
にあたっては、財団事務局(施設スタッフを含む)と随時、協議のうえ進めること。
※複数回の打合せ検討会議の開催が必要。
(2)リニューアル等にあたっては、次に掲げる視点を取り入れること。
(平成25年度実施のあり方検討の仕様と同様)
①「伝承」の内容・手法等の見直し
・復興の軌跡が感じられ、後世に役立つもの
・災害に関わった人々の姿、想い等が伝わるストーリー性のあるもの
②災害学習施設としての「防災」体験
③火山関係資源の代表格である「島原半島世界ジオパーク」の魅力を体感できるもの
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④メインのターゲットは、島原半島地域を訪れる大人を中心とした観光客等とするが、児童・生徒が楽
しみながら学び、遊ぶ要素も加味する。
(3)受託者(参加申し込み予定者を含む。
)は、業務の実施にあたって、関係する法令等を遵守しなけれ
ばならない。
また、業務上、知り得た秘密を他に漏らしてはいけない。
(4)本仕様書に定めのない事項であっても、財団事務局が必要と認めて指示する簡易な事項については、
受託者は契約金額の範囲内で実施することとする。
(5)財団事務局は、業務の実施にあたり、受託者が必要とする情報等の提供について協力する。
(6)受託者は、業務遂行上必要と認められるものであって、本仕様書の解釈に疑義が生じた事項及び本仕
様書に明記していない事項等について、財団事務局と協議の上、解決することとする。
(7)本仕様書は、受託者に対して業務の具体的な実施方法について提案を求めた上で、その内容を適切に
反映した仕様書に変更される場合がある。
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