夕張市コンパクトシティ構想策定業務仕様書

夕張市コンパクトシティ構想策定業務仕様書
1.業務の概要
夕張市は、平成24 年3月に策定した「夕張市まちづくりマスタープラン」
(都市計
画マスタープラン)に基づき、コンパクトシティの実現に向けて、住民移転を伴う住宅
再編等の取組を進めているところである。
今後は、さらなるコンパクト化の推進に向けて、住宅再編による居住エリア整備を進
めつつ、福祉・医療・文化・商業・行政等の生活サービス機能を清水沢の拠点地区への
集約化と地区ごとの市街地の集約化を進めていくとともに、日常生活を支える公共交通
の再編が求められていることから、本業務においては、次のような検討・調査を実施す
るものである。
(1)清水沢拠点整備基本構想の策定
まちづくりマスタープラン(平成24年3月策定)においてコンパクトシティを基本
方針に掲げているが、現在、公営住宅(市営・道営住宅)、民間賃貸住宅の建設のみが
進んでいる状況である。こうした状況から、新築を計画している市立診療所と導線連携
が図られる民間資本等での複合施設(交通結節点や子育て支援施設等)の建設の可能性
について庁内ワーキングや主幹会議等で議論を進めているところである。
本構想は、清水沢拠点整備にかかわる導入機能と複合施設の具体的イメージ(規模、
概略プラン、概算建設費等)を検討するとともに、数種類のゾーニング図やイメージス
ケッチなど分かりやすい資料を作成して、議会・住民に示すことを目的として実施する。
(2)立地適正化計画策定課題整理及び事業効果額調査
現在、公営住宅以外の都市拠点施設の建設には、立地適正化計画を策定することが財
源的にも有効であり、計画策定を視野に入れているが、この計画は住居エリアとそれ以
外のエリアを明確化することから、住民の理解を得るのが難しいとも言われている。
しかしながら、維持可能なまちづくりを推進する中で、その課題についても市民との
共有を図りながら、その方向性を見出していくため、コンパクト化による事業効果(将
来行政コストの軽減)を調査する。
(3)都市拠点機能(複合化施設)の建設手法調査
複合施設の整備は、現時点で有効な財源を見込めていないことから、民間による建設
手法について検討している。民間による集約化誘発効果の高い施設を民間が建設(PF
I等)する場合には一定額の国庫補助が交付されることから、(1)で検討する複合施
設の規模等を踏まえた事業コストや建設手法、効果的な施設管理手法を調査する。
(4)将来の交通網構想策定
まちのコンパクト化と連動し、近い将来、清水沢地区に交通結節点機能を整備するこ
とを想定した市内路線バス、デマンド交通を軸とした交通網形成計画の策定も視野に入
れた効率的で持続可能な公共交通のあり方を検討する。
・南北軸の強化(バス)、枝線(デマンド)、都市間交通
・路線バスの中型・小型化
・路線バス赤字の緩和(利用型への転換と行政負担の軽減策)
・通学手段の検討
(5)公共公益施設の集約化の検討
(2)と連動する形で、公園施設、集会所、生活館機能の今後の集約化(案)を策定
する。
2.打合せ・協議
初回、中間、納品時のほか、必要に応じて打合せ・協議を行う。全体で6回程度を想
定する。
3.成果品
報告書(A4版コピー製本)
電子データ(CD-R)
10部
1枚