環境に配慮した商品・デバイスの開発

【製品開発】
環境に配慮した商品・デバイスの開発
シャープは、商品・デバイスの環境配慮設計の指針となるガイドラインを策定・運用するとともに、環境性能の優
れた商品・デバイスの認定基準を定め、これを毎年改定することで環境性能を継続的に高めています。
グリーンプロダクトの開発
環境配慮型商品を「グリーンプロダクト(GP)」と呼び、1998年度から、7つのコンセプトに基づいて開発・
設計指針をまとめた「GPガイドライン」をすべての商品設計部門で運用しています。
商品開発にあたっては、GPガイドラインをもとに策定した「GP基準書」に沿って企画段階で具体的な目標を
設定、試作・量産段階でその達成度を評価し基準を満たしたものをGPとしています。
開発目標の指標となる「GP基準書」は、毎年見直し改定することで商品の環境配慮性を継続的に高めていま
す。
スーパーグリーンプロダクトの開発
2004年度より、環境性能が特に優れた商品を「スーパーグリーンプロダクト(SGP)」として認定していま
す。2013年度からは、消費者のニーズを考慮し認定基準を「商品ごとのカテゴリー区分で省エネ/創エネ性能
が業界No.1となる商品」または「独自技術などによりエネルギー消費量を大きく低減させた商品」に改定し、
消費電力量を極力抑えた商品や、高効率な太陽光発電の開発を積極的に進めています。
2013年度は新認定基準のもと67機種がSGPとして認定され、その売上高は3,314億円(GPの売上に占める
SGPの売上の割合:46.7%)となりました。
関連情報:
SGP認定機種一覧
グリーンデバイスの開発
環境に配慮したデバイスを「グリーンデバイス(GD)」と呼び、7つのコンセプトに基づいて開発・設計指針
をまとめた「GDガイドライン」をすべてのデバイス設計部門で2004年度から運用しています。
デバイス開発にあたっては、GDガイドラインをもとに策定した「GD基準書」に沿って、企画段階から具体的
な目標を設定し、試作・量産段階でその達成度を評価するとともに基準を満たしたものをGDとしています。
2013年度には、取引先やお客様のニーズを踏まえた先進的な取り組みの実施を評価項目として追加し、それ
らの達成度を「GDチャレンジポイント」として評点化する制度に刷新しました。新制度の運用を2014年4月に
開始することで、開発・設計部門などの自主的な取り組みを促進し、さらに高度な環境配慮型デバイスの創出を
進めます。
商品のライフサイクルを通じた環境負荷の把握と低減
商品のライフサイクルにおける環境負荷をCO 2排出量に換算して定量的に把握するライフサイクルアセスメン
ト(LCA)を実施することにより、環境負荷の削減に取り組んでいます。具体的には、液晶テレビをはじめとす
る家電商品は「使用時」の環境負荷が大きいことから、省エネ性能の向上に注力することにより、環境負荷の低
減を効果的に進めています。
今後も、LCAを活用することで環境負荷のより小さい商品の開発を進めます。
使用時のCO 2排出量は、電力のCO 2排出係数0.487kg-CO 2/kWh(出典:電気事業連合会公表の排出係数
の2013年度データ)を用いて算出しています。
※ 使用時のCO 2排出量は、「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」に基づくトップランナー基準の目標年度のう
ち、液晶テレビは2010年度基準、冷蔵庫は2006年度基準の測定法に基づいた年間消費電力量から算定。
製品環境総合評価システムを運用
環境法規制の順守と環境配慮設計を促進するため、「製品環境総合評価システム(e-SPIRITS)」を運用して
います。
e-SPIRITSの運用により、設計・開発の全拠点におけるGP・GDの開発ノウハウや設計データをデータベース化
し、設計水準の向上とともに、LCAの社内標準化を図っています。また、グローバルで推進しているSGPの認定
制度にも対応しており、環境配慮型商品・デバイスの創出に活用しています。