小次郎講師のトレードスクール 基礎編

小次郎講師のトレードスクール
基礎編
第9回~第12回分テキスト
1
第9回、小次郎講師に聞く
「ローソク足の基礎」
日本が生んだ世界最高のチャート!
2
ローソク足の特徴
実体とひげ
• ローソク足は、始値と終値でローソクの実体部分を描き、高値や安値は、実体
部分から線を伸ばす。なお、この線のことを『影』または『ひげ』と呼ぶ。
陽線・陰線・寄引同事線
• 終値が始値よりも高いものを『陽線』と呼び、実体部分を白(あるいは赤)で示す。
• 終値が始値よりも安いものを『陰線』と呼び、実体部分を黒(あるいは青)で示す。
• 始値と終値が同じ値段になっているものを、『寄引同時線』と呼ぶ。
実体の大きさ
• 相場の勢いを象徴。買方・売り方のエネルギーを示す。
ヒゲの長さ
• 買方・売方の勢力争いの激しさを象徴。
3
まず大陽線・大陰線を探す!
大陽線・大陰線
• 強力な上昇エネルギー、強力な下降エネルギーを象徴する線。
• 大陽線大陰線がトレンドの始まりと終わりを示す!
上昇トレンドの始まり
• 上昇トレンドの始まりに大陽線が出現し、新たなトレンド発生のエネルギーを示す。
上昇トレンドの最後
• 上昇トレンドの最後に大陽線が出現し、売り方が撤退したとこを示す。
※売り方がいなくなると相場は急騰し、そこで上昇相場が終わる。
下降トレンドの始まり
• 下降トレンドの始まりに大陰線が出現し、新たなトレンド発生のエネルギーを示す。
下降トレンドの終わり
• 下降トレンドの最後に大陰線が出現し、買い方が撤退してことを示す。
※買い方がいなくなると相場は急落し、そこで下降相場が終わる。
ひげ
• 特にひげのないもの(短いもの)は強力。
4
天井圏の上ヒゲ・底値圏の下ヒゲを探す!
天井圏の上ひげ
• 上昇エネルギーが尽きて、反転し始めた象徴。(←天井暗示)
• ひげが長ければ長いほど、その傾向が強い。
• 陰線であればさらに天井うちが明確になる。
底値圏の下ひげ
• 下降エネルギーが尽きて、反転し始めた象徴。(←底暗示)
• ひげが長ければ長いほど、その傾向が強い。
• 陽線であればさらに底うちが明確になる。
5
連続陽線・連続陰線を探す!
陽線・陰線
• 売り方と買い方は日々闘っている。その勝敗が陽線・陰線。
連続陽線・連続陰線
• 売り方と買い方のバランスが変わらなければ陽線陰線は交互に出てくるのが標
準。2連続陽線、2連続陰線までは普通にある。
• 陽線が3本続く、陰線が3本続くというところから、新たな何かが起こっていると判
断する。
• 連続陽線・連続陰線は連続する本数が多いほど、実体が大きいほどエネル
ギーが強い。
分析の仕方は大陽線・大陰線と同じ
• 上昇トレンドの初期に連続陽線が出現し、新たな上昇エネルギーの誕生を象徴。
• 上昇トレンドの最後に連続陽線が出現し、売り方が総撤退したことを示す。
• 下降トレンドの初期に連続陰線が出現し、新たな下降エネルギーの誕生を象徴。
• 下降トレンドの最後に連続陰線が出現し、買い方が総撤退したことを示す。
6
第10回、小次郎講師に聞く
「トレンド系とオシレーター系指標」
テクニカル指標はときに違うシグナルを出す!
7
テクニカル分析は2種類ある!
テクニカル分析は主に2系統がある。
• トレンド系テクニカル指標
• オシレーター系テクニカル指標
トレンド系の特徴
• 主にローソク足の上に折れ線グラフが描かれる。
オシレーター系の特徴
• 主にローソク足の下に別枠が設けられて折れ線グラフや縦棒グラフで描か
れる。
• 主に0から100や、-100から+100などの範囲で折れ線が描かれる
その他の分析法
• 出来高系分析・パターン分析等さまざまあり
8
トレンド系とオシレーター系!
トレンド系とオシレーター系 に分かれる!
• トレンド系、トレンドの有無、トレンドの方向性、トレンドの終了を発見。
• オシレーター系、買われすぎ・売られすぎからトレンドの転換を(事前に)発見
する。
トレンド系の代表テクニカル
• 移動平均線、パラボリック、一目均衡表、ボリンジャーバンド、(MACD、
DMI)
オシレーター系の代表テクニカル
• RSI、ストキャスティクス、サイコロジカルライン、RCI
その他の分析法
• 非時系列チャート・・・カギ足・ポイント&フィギュア
9
トレンド系指標の利用法
トレンド系指標の利用の仕方
• 順張りトレードに使う。(トレンドフォロー)
• トレンドに乗ったときに大きくとることを忘れない。
トレンド系指標の注意ポイント
• 総じてシグナルが出るのが遅く、大きなトレンド
の時にしか有効でない。
• ということで勝率は低くなりやすい。損小利大を
意識して使う。
10
オシレーター系指標の利用法
オシレーター系指標の利用の仕方
•
•
•
•
逆張りトレードに使う
基本はもみ合い状態のときに利用。
注意喚起として役立つ。
ダイバージェンシーがより有効。
オシレーター系指標の注意ポイント
• 今が買われすぎということと、売り時というのはイコー
ルではない。
• 今が売られすぎということと、買い時というのはイコー
ルではない。
11
第11回、小次郎講師に聞く
「移動平均線を使いこなそう」
移動平均線はテクニカル分析の王様だ!
12
移動平均線とは?
移動平均線とは
•
•
•
•
代表的なトレンド系テクニカル指標。
今からおよそ100年前1910年くらいから使われだしていたようだ。
過去何日間の終値の平均値を計算し、その値をつなげた線。
1960年に発表された「グランビルの法則」で有名になる。
移動平均線の計算式
• N日間の終値の平均値
パラメーター
• 5日・20日・25日・50日・75日・100日・150日・200日が多い。(日足以外でも同
様)
• 週足では13週・26週・52週なども使う。
13
移動平均線は何のためにあるのか?①
40日移動
平均線
200日移動
平均線
14
①値動きをなめらかにする。
値動きをなめらかにするとト
レンドがわかりやすくなる!
移動平均線は何のためにあるのか?②
②過去の平均点買値(売値)
と比較する。
20日移動
平均線
買っている人(売っている人)
がどれくらい儲かっているか、
どれくらい損しているか!
15
ゴールデンクロスが何故買いチャンスなのか?
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとはそれまでマ
イナスだった買い方がプラスに
転じるところ。
25日移動
平均線
ゴールデン
クロス
買方損失
つまりそれまで不安でいつ売ろう
かと考えていた投資家が強気に
なって買い進む分岐点。
買方利益
※デッドクロスはこの逆の考え方
16
正しいゴールデンクロスとは?
ゴールデンクロス
正しいゴールデンクロスの3条件
①ある期間移動平均線が下降している。
①
③
②
②その移動平均線が横ばいあるいは
上昇に転じる。
③そのとき価格が移動平均線の下から
上向きにクロスする。
※デッドクロスはこの逆の考え方
17
第12回、小次郎講師に聞く
「投資において大事なこと」
小次郎講師の大事な教え!
18
小次郎講師の教え
その1、投資に必勝法はない!
宣伝に騙されるな!
投資は簡単だとか
ここだけ知れば必ず勝てるとか
勉強する必要ありませんとか
勝率90%以上の売買シグナルがある
とか
この手法なら年間何百%の利益が確
実とか
それらは全部嘘である!
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小次郎講師の教え
その2、勉強して鍛錬してようやく勝てる!
投資は特別では
ない。
その積み重ねが
勝てるということ。
語学を一からマスターす
るのにどれだけ期間が
かかるか?
勉強した分だけ上手くな
る。
投資の学校はその最短
距離を教えるが、自分
の足で歩き出さない限り
ゴールにたどり着くこと
はない。
将棋や碁で有段者にな
るのにどれだけ勉強と
実戦が必要か?
修行した分だけ上達す
る。
こつこつと努力するもの
は必ず報われる!
ゴルフでシングルになる
のにどれだけ訓練が必
要か?
20
投資の世界も同
様である。
小次郎講師の教え(続き)
その3 「予想はよそう!」
• 予想することは百害あって一利なし!
その4 「投資は確率の勝負と心得よ!」
• 確率を制するものがトレードを制する!
その5 「大数の法則で勝て!」
• 投資の世界で絶対確実なのは大数の法則!
その6 「資金管理を究めよ!」
• 資金管理は勝つための絶対条件である!
21
小次郎講師の教え(続き)
その7 「リスク管理を究めよ!」
• リスクとリターンは表裏一体である!
その8 「トレードエッジを究めよ!」
• エッジがあるときだけトレードをする。
その9 「チャート分析を究めよ!」
• トレードルールを作るためにはチャート分析が必須である。
その10 「トレードルールを作ろう!」
• 勝てるトレードルールを持っている投資家だけが投資で成功する!
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