EV乗入れ実験-中間報告

電気自動車(EV)乗り入れ実験・研究事業
の報告について
桔梗ケ原停車場にて
【乗鞍WG】EV実験・研究事業研究チーム
『乗鞍自動車利用適正化方針(H24~H26)』(抜粋)
6.マイカー規制実施方法等の見直し
(4) 環境への負荷が少ない車両(電気自動車等)の乗り入れ
については、地域振興のための実験・研究に取り組む。
【実験の目的】
●EVを自ら運転して乗鞍スカイラインを利用することで
・環境への影響(国立公園内のルール、マナー違反)
・EVのニーズ(地域振興への影響)
・EVの実効性(標高2,800mの高地での走行性、実用性)
を研究することを目的とします。
実験当日までに
事前アンケート
参加者数、年齢構成、宿泊地
等旅行行程の把握
実験当日
乗車前に事前レクチャー
マナー、ルールの説明
事後アンケート
EVの実用性、乗鞍に関する
質問
これまでの実験結果
【実験期間】
●H24:8月17日~9月18日 33日間
○H25:8月 1日~9月16日 47日間
【EV台数】
●H24:3台/1日(112台→稼働率100%)
○H25:4台/1日(118台→稼働率 62%)
【地域別参加者の割合】
●H24:県内68% 県外32%
○H25:県内37% 県外63%
これまでの実験結果
【参加料金】
●H24:無料(畳平駐車場にて環境保全税、駐車場料金は別途負担)
○H25:1,500円(畳平駐車場にて環境保全税、駐車場料金は別途負担)
【参加者募集方法】
●H24:先着順(1日3組まで)
○H25:宿泊者優先(1日4組まで)
【違反事例】
●H24:目撃事例あり(高山植物の摘み取り)
○H25:無し
実験からみえてきたこと
◆EVの実用性
→エンジントラブル等はなく、快適に走行できるが、坂道が
急峻であるため、バッテリー残量への不安がある。
※夏場に行った実験であるため、車内空調は使用していない
◆国立公園内におけるマナー・ルールの順守
→事前レクチャーなどの啓発の徹底により効果あり
→乗鞍における環境保全の取組にも理解が得られる
次回実験に向けて
◆宿泊者を主に募集→稼働率62%
・PRが不足したのか?
・EVによるスカイライン利用の需要が無いのか?
→PRが遅かった(7月初旬)ため、夏休み家族旅行などの
観光客を取り込めなかった)
実験のPRをより効果的に行うことで、検証が可能になる
(早い時期に、多方面からのPRを行う)
次回実験に向けて
◆参加料金の見直し
1年目:無料
2年目:1,500円
3年目:実質的なかかる費用を参加料金として求める
(5,000円~6,000円/1台)
→稼働率の向上?低下?
この他にも
◆山頂での取組を向上させる
(乗鞍の楽しみ方を増やす、お客さんに楽しんでもらう)
・山頂でのガイド事業(高山植物、登山道の案内等)
・バス車内での案内 etc・・
◆高山市民と乗鞍の繋がり
・市内小中学生の学校行事に「乗鞍」を
・市民向けバス料金優遇