家畜伝染病の予防対策を徹底しましょう

家畜衛生情報 No.7
平成25年12月
★三八地域県民局地域農林水産部八戸家畜保健衛生所
★三八畜産衛生協議会
家畜伝染病の予防対策を徹底しましょう
日本を始め世界各地で家畜伝染病の発生が報告されています。これから年
末年始を迎え、また冬季オリンピックの開催などにより、人や物の移動が盛ん
となるため、飼養衛生管理基準を守り予防対策の徹底に努めてください。
高及び低病原性鳥インフルエンザ
日本では平成23年4月以降発生はあり
ませんが、近隣のアジア諸国では発生が
見られ、特に、台湾(低病原性)、ベトナム、
ネパール、中国などは今年(平成25年)
に入っても発生が継続しています。
口
蹄
疫
日本では平成22年8月以降
発生がなく、平成23年2月に清
浄国となりました。
日本周辺のアジア諸国では中
国、台湾、モンゴル、ロシアを中
心に発生が継続しています。
特に、中国及びロシアにおいて
は平成25年に入り発生が増加
しています。
豚コレラ
ウイルスの感染により発生する豚、
いのししの熱性伝染病で、強い伝染
力と高い致死率が特徴。感染豚や汚
染物品等との接触等により感染が拡
大します。
豚コレラは、世界各国に分布してい
ますが、北米、オーストラリア、ス
ウェーデン等及び日本では清浄化を
達成しています。平成25年11月末
に隣国の韓国(慶尚南道泗川市)の
1農場で発生が確認されています。
韓国
日本
豚流行性下痢(PED)
豚流行性下痢はウイルスの感染により発生し、食欲不振、元気消失、水様性下痢が特
徴で、特に哺乳豚で致死率が高い伝染病です。
現在、米国では継続的に発生していますが、日本においても今年10月以降下記のとおり
発生が報告されており今後感染が拡大することが心配されています。
発生年月
発生地及び農場数
H25.10
沖縄県(1農場)
H25.11
茨城県(2農場)
H25.12
鹿児島県(7農場)
宮崎県(1農場)
伝染病発生の未然防止又は拡大を防止するために
○病原体の農場への侵入防止対策の徹底
農場出入り口の消毒、車両の消毒、導入畜の隔離観察
○農場間の感染防止対策の徹底
出荷畜の観察、運搬車両の消毒、排泄物の適切な処理
○農場内の感染拡大防止対策の徹底
飼養衛生管理基準の順守
○早期通報の徹底
飼養している家畜に異状がみられた場合は八戸家畜保健衛生所へ
(TEL 0178-27-7415 家保携帯 090-7069-7714)