憐到 - Kyoto University Research Information Repository

Architectural
Arohiteotural
Institute
エnstitute
of
of Japan
Japan
剛 性 と減 衰 に 偏 心
の
け る減衰定数 と地 震応答 の 特徴
に お
あ る モ デル
正
正会員 辻 聖晃榊
連 結制 振
複 素 固 有 値 解析
ね じ り剛 性
偏心
1
*
物 の ね じれ 応 答 に 対 す る剛性偏 心
影 響 を 取 り扱 っ
の
した 研 究 は 少 な
.一方 ,ダ ン パ ー付 き 建 物
い
ーに
,ダ ン パ ーの
文 の 目的は
加
偏心 が あ る特 定の 条 件 を満 た す場
の
け る .各
マ
ン
,
ベ
ク
固有 振 動 方 程 式 は (3)式
,
トル
トリクス
λ
固
+
・
・ ×
,K ,K ,で
ず
に
ト,並 進 剛 性 ,ね じ り剛 性 を ,そ れ ぞ れ m
,
表す.
ま た ,平 面 配 置 お よび 構 造減 衰 を 考 慮 せ
評 価 し た 減 衰 定 数 を hU と し ,付 加 ダ
ン
パ
ーの
・
デ
は ,複 素 固 有値 λ よ り計算す る .
ω
121
5egb)
(
ー
ド 」 と 「回 転 が 卓
並 進 が 卓越 す る モ
で は
ル
・
ー ド、の 2 種 類 の モ ー ドが 存 在 す る .こ こ
1 次 モ ー ド ,後 者 を 2 次 モ ー ド と定 義 す る 、
越するモ
前者 を
で は
,
の 解 析 で は α を 変 数 と し て . E 記 の 式 よ り減 衰 定
数 及 び 固 有 振 動 数 を 求 め る .ま た 構 造 減 衰 を 考 慮 す る 場
合 に は ,剛 性 比 例 型 減 衰 とす る .
ー量 を 表 す パ ラ メ タ ーと す る ,hO は 次 式 で 評 価 さ れ る .
hU=cl !2 !
涙 (1)
111
− −R (
7・,・,t −
)
本 モ
4c ,
d)
(
一
以 下
ン パ
ダ
h
4a,
b)
〔
圏 ・【刈 憐 到
減 衰定数 h と固 有 円振 動数
,
3)
(
・
・
・ 一
[
】
書
の よ うに
4a−d )
式 に示す
中身 を (
の
o}
ご1
u}[
κ】
{
{}={
[
川 {}+ 兄[
=
・
θ
ゴ
’
m
∬
9( )
{} {ア }M 岡
2
2 .解 析 モ デ ル
本 論 文 で は .建 物 と剛 壁 が ダ ン パ ーに よ り連 結 され た 1
ーが 偏 在 し
棟 2 自 由 度 モ デ ル (図 i)を用 い て ,付 加 ダ ン パ
た 建 物 を モ デ ル 化 す る ,図 1 の 右 に 示 す モ デ ル の 質 量 ,
ノ
,
.複 素 固有 値 解 析 に よ る 固有 振 動 特 性 評 価
3
図 1 に 示 す モ デ ル
らか に す る .
ーメ ン
* *
α
・
モ
竹 脇 di
α
有 振 動 特 性 や 地 震 応 答 に 特 異 な性 質 が 見 られ る こ と を 明
慣性
正会員
α
の
.特 に ダ
合 に ,建 物 の
とで あ る
こ
吉富信太**
+ α
平 面的 な 配 置 が 建物 の 応
答 に 与え る影 響 を 明 らか に す る
ーの
,付
、建 物
で は
こ とで
よ る減衰 力 の 中 心 が 偏 心 す る
ダン パ
応 答 に 影 響 を 与 え る こ と が 考え られ る .
本 論
正会 員
= xkr (2a b)
k.
12 ,
ky
1
z)
k ・=(k.
=
=
1
(x
d)
σご 1;)
K 2xkx ,
K ,
(2c,
こ こで
は ,x 方 向 剛 性 に 対 す る y 方 向 剛性 の 比 を 表 す .
の 関数 とな る.
2d
式
に
示
す よ うに ,ね じ り剛 性 は
〔 )
+
た 研 究 は 多 い が ,減 衰 の 平 面 的 な 配 置 関 係 の 影 響 に 着 目
パ
会員 ○半 田 潤
平面配置
,序
建
概集
〔
関東 > 2011 年 8 月
日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗
21375
ロ
丶
図 2
に 示 す よ うに 平 面 配 置 を考 慮す る こ とで 現 れ るパ
ーに
ラメタ
つ
い
,重 心 か
て
らダ ン
パ
ーま
=e 〃
心 か ら剛 心 ま で の 距 離 を ek と す る ,ま た e
ー偏 心 比
ら
,
=ek !liを 剛性 偏 心 比
1詠 1
で の 距 離 を er 重
をダン パ
、
とす る .
10U1
」
鋭
と
螺
馴
、
O D5 1 15 0 0 5 1
o a5
図 1
本解析 にお け る建物の
モ
y
方向
剛性
ね じ り剛 性
Damping
の
ky と ,図 1
の
K,
x
すモ デル
の
014
0 12
0 ,構 造 減 衰 2%
=
16
14
樫
K ,
関 係 は 以 下の よ うに 書 け る .
D
;
.
.
譎 齠 籀 耄暮
内
….
噌
… ノ F「ρ
「
.
. .
ト
.
! .
’
/
!
・
竺 _伽
.
’
2
O O 5 1 1 5 D O
.
5 1 1.
5
α a
図 3 複 素 固 有 値 解 析 に よ る 固 有 円 振 動 数 と減 衰 定 数
HAND 望 .
伽 π,γ05mTo ル〃 Sh 加 ’α
7/
SL {∬ Masaaki,α ηゴ TAKEMICI lzuru
Ratio and Bui 【ding with
with Stiffhess
Eccentricity
詈LO , 16 = 嗇
.
暮
鷂 飜事
耄
0
α α
軌
並 進 剛性
Earthquake Response of
Damping Eccentricity
by Add 孟
tional Damper
α
方 向 の 剛性 k.
1 ,碗 お よ び
の右 に示
. 内、
巾
、
广
」
1Z
、
…、 . 療督 10
1 「
鹹
側 O.
08 广
」
广
广
、
内
’
r广
内
rr了 蝋
螺
巳 8
鰻 06
,
, 露囿 6
ρ
一
−r甲
.
、 o・
一
甌
、
諏
广
广
0.
04 4
02 凱 .
0.
ー
図 2 平 面 配 置 効 果 を表 す パ ラ メ タ
中央 に 示 す モ デ ル
ε
,
設置位置
の
=O.
1
ガ
簾寵 薗
の
α
デル 化
G 重心
S 剛心
D ダン パ ー
図 1
and
一
.
749一
一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio
Library Service
Library
Architectural
Arohiteotural
Institute
エnstitute
of
of Japan
Japan
一例 を 図 3 に 示 す .た だ し ,21,・
=
Bm ,
解 析 結 果 の
コ
−
212 39m ,質 量 は 1.
Otim と した モ デ ル で あ る .こ の 解 析 結
果か ら,
α
増加
の
れ て 回転卓 越モ
につ
ー ドの
ガ =0 ,
1,
在す る
分 か る .こ
こ とが
の
点 を 「モ
α
的な 変化を示
4 .数 式 に よ る モ ー ドの 重複 点 の 考 察
図 3 に 示 し た 減 衰 定 数 が 0 と な る 条 件 は ,(3)式 か
竃
翅
稷
曽la5
坦
「(
6a)
式か っ
ラ
・
妥 肇
剛
・
ek
≧
心 と 重 心 に ず れ が な い 場 合 (ek =O )
に は
!ノ‘
K,
K
が 等 し くな ると
,回 転 卓
越
は 以
−e θ
と い う関係 を 持 つ
,付 加
設 置 位置
変位 が 常 に 0 と な る
の
的に 同 じ
こ
とを示 して
ーに よ る 減 衰 定 数 が 0
と を表 し て い る .
は 、付 加 ダ ン
こ
ダン
パ
い
る
d )α
(
15xl
.こ れ
る検討
図 よ り ,モ ー ドの 重 複 点付 近 で は ね じ れ 応 答 の 増 大
り ,付 加 ダ ン パ ーの 偏 心 方 向 と は 逆 方 向 の 端 点 の 変
非 常 に 大 き く な る こ と が 分 か る 、一方 ,重 心 の 最 大
.
京 都 大学 大 学 院 生
#
DO2 .
0
0
.
5 1 15
.
.
0 0 5 1 1 5
a
°
α
で 時 刻歴 解 析 の 結 果 を示 し た モ デ ル
変 位 は 構 造 減 衰 の 有 無 に 関わ らず
*
li
0ρ4
つ
て .α を 変数 と し最大変位 量 を求 め た 結果 を示す .
ど 見 られ な い
.
a)
構 造 減 衰 0 % (b)構造 減衰 2 %
(
図 S 地 震 時 最 大 変位 応 答 (
h .O .
1,
e =
1.
O,
es =O )
6
.結 論
並 進 とね
造物 モ デ ル
京 都大 学 大 学 院
α
に よ る
影響は
ほ とん
じれ が
生
に つ い て
じ る付
加 ダン
以 下の
,
こ
ー付
パ
き
亘層せ ん断構
とを 明 らか に した .
(り並 進 剛 性 と ね じ り 剛 性 の 関係 が あ る 条 件 を満 た す と,
ダ
る
ン
パ
.そ
ーの
の
付 加 位 置 に 関 わ ら ず ,付 加 減 衰 定 数 が
点で
は 並 進
卓越 モ
ー ドと回 転
卓越
モ
0 とな
ー ドの
固有
値が 重複 す る .
2 )剛 性 に よ る 偏 心 が な い 場 合 に は
〔
の
位が
;1
0 12
.
04 D.
02
o e5 ほ 1 15 α
.
0.
12
畷 o
.
tima
(f)
震時応答 解析 結果
臥1
a)
b)に ,図 4
図 5 (
,
(
に よ
(
α
1:ii
立
離れ
こ の
O.
26
(e ) =
r11S
D 14
10n
複 点 で は 顕 著 なね じ れ 応 答 が 生 じ て い る .
い
(
で は
α
につ
くM
=
0 図 4 地
と な る 条 件 と物 理
α
一.
1
一
X15
brrt tirv
g ,モ ー ド の 重 複 が 変 位 応 答 に 与 え る 影 響 を 明
=0 , 一〇26 (モ ー ド
ら か に す る .代 表 的 な モ デ ル と し て
の 重複点)
, =1.
0 の 3 例 に い て ,時 刻歴 応 答 解析 結 果
.
を示 す
代 表 応 答 量 と し て ,重 心 お よ び 建 物 の 両 端 の 変
位 を 考 え ,重 心 か ら み た ダ ン パ ー偏 心 方 向 の 端 点 を Al ,
そ の 反 対 を A2 とす る 、図 4 (a )〜(c >に 構 造 減衰 が な い モ デ
一例 を ,図 4 (d )〜(f)に 構 造 減 衰 が 2 % の モ
ル の 解析 結果 の
デ ル の 解 析 結 果 の 一例 を 示 す .
図 4 よ り ,モ ー ドの 重 複 点 か ら十 分 に 離 れ た 点 で は ,
ね じ り 剛 性 の 大 き さ に 関 わ ら ず ,ダ ン パ ーの 偏 心 に よ る
影 響 は ほ と ん ど見 ら れ な い .し か し な が ら,モ ー ド の 重
本 節
亘
〇
5 .時 刻 歴 応 答 解 析 に よ
α
喝
憂位
冖
E
磊
〕15
,こ れ は ,回 転 卓越 モ ー ド に よ
ーの 位 置 に 関 係 な く ,ダ ン パ ー
る振動 で は
パ
ε
匠
〇
「
=
=10 , 广 0 , 構 造 減 衰 2%
一1 心の 変位
一苴心
O.
15O
0,
15al05005
,
105005
ε
冖
]
0
=1
c )α
(
の
一
ac5
一.
1H
と な る .(
6a,
b)
式 の 条 件 を 満 足 す る 揚 合 に は ,複 素 固 有 値
解 析 か ら 得 られ る 回 転 卓 越 モ ー ドの 固 有 ベ ク トル {
ン θ} が
y
timo
=0 、
26
α
減衰定 数が
の
b)α
〔
竃
!m 〔
7)
動 の 固 有周 期
ti””
atfial005
ま り,ek =O の 場 合 に は 並 進 振 動 の 固 有 周 期 と ,回 転 振
つ
〇
;o
h ° =Ol 下 の よ うに 書 け る .
一1
.
→ )15
→)
ら得
・a …
・
,〔6a)式
一
G,
1
,
15
a )α
(
005
{
、
1O
15time
.
6b)
式 」 とな る .
〔
一軌 )
・
膨
05
℃
られ る複 素 固有 値 の ひ とつ が 純虚 数 とな る こ とで あ る .
その 条件は
。碼
匠
螺
噸
位
.
菖
分か る.
し て い る こ とが
Ul o D5
【
.図 3 に 示 す 解 析 結 果 で は , が お よ そ 0 .
26 の 点 で
ー
あ る .ま た ,そ の モ
ドが 交 錯 す る 点 近 傍 で ,回 転 卓越
の 減 衰 定 数 (付 加 ダ ン パ ーに よ る も の ) が 0 と な る 特 徴
する
の
の
α
.
1a0
重複 点」 と称
, 構 造 減 衰 0%
一”
霞 oゆ 交位
端 点Al 変位
鑞 踟 a15 …
一
一
GAA2 変
O,
1
=
15 a15D
固 有 円振 動
数 は 増 加 し ,並 進 卓 越 の 固 有 円 振 動 数 と 交 錯 す る 点 が 存
ー ドの
=1.
0 . ε♂
ε
た 点 で は
,ね
,モ ー ド の
重複 点か ら
偏 心 が ね じれ 応 答 に与 え る影響 は 非常 に 小 さい
,ダ ン パ ーの 偏 心 に
られ る .
重 複点近 傍で は
答の増大が 見
ー
一
一
・
, 方,
じ り剛 性 の 大 き さ に 関 わ ら ず ダ ン パ
よ り顕 著なね じれ 応
参考文 献
1)蔭 山満 ,安 井譲 、背 戸 一登
: 連 結 制 振 の 基本 モ デ ル に お け る 連
ー
結 バ ネ と ダ ン パ の 最適 解 の 誘 導 ,日本 建 築 学会 構 造 系論 文 集 ,
97 −104 ,
第 529 号.
pp .
20003
Graduate StUdent,
Kyoto University
Graduate School,
Kyoto University
*
**
750
一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio
Library Service
Library