Japan　society Japan sooiety of　Home Home　Eoonomios Economics of 50No 日本家政学会誌 V 〔〕1，、 6651 −一一 652 （1999）関連領域かう蒙政系太学 φズタッ視点プとなって H 生活者科学講座への道石黒純昭和 49 年 2 月のことであるが，女子短大の就職が決まり，論文を出し終えた私は指導教授よりお茶の水女子大の矢 ttB 章彦先生を紹介され，先生の研究室に先端にいへてなべ焼きうどんをご馳走になりながらいろい話を伺うこ原論ていたのか bさトシりお二人の掛け合い談義に初対面の緊張が緩むのを感，そこで初め自分は枝葉，．と思っていた．「誰かが家政学の部分を担当しよう．亅と勝手に決めもしれない．当時流行していステムの考えをまねて，家政学たエキスそが同シこパーステム型例だと吹聴して回った記憶がある．実際，家政典．の「被服整理学」という学問分野がある話をし，家政学体系を講義しているに違いないからろとおとができた．林雅子先生も同席してのる必要がのあることを知り，「君は工学部だから人のためになる方達研究報告を拝聴することができた．すると，物を作ることを学んだろうが，物を使う人の研究も必「だて 1 要だ．と諭されたことを今で「合成化学屋だった自分が今の研究に至った道を覗いてごらん」と，ちょも思出す．そしてい鉄は熱いうちに打てといままこの道に入なく，っいた．研究歴のなら被服整理学の講義を始めていい．たとは言っても，界面化学と洗浄機構の話で講義回数の殆どを使かっっていたので短大の学生にとってはおもしろたはずはなかろう．また繊維学の講義も行合成繊維の製造の話が中心でこったがれまた学生には苦痛であっただろう，さらに染色化学の講義では染料の紹介だけで終わてっま年月を経たこ，さしたとは，今振り返しまいる講義の哲学のないまってみると恥ずかしい参入は価値があのきる．そ出身分野の専門研究を深めるほど，そかと振り返ると，のとしての自分の役目を果たすことができることになる．勿論，リーダーには優れた家政学プロパ要であるが．そして現在でも，こうしたシステムをとることにより，成果を挙げておられる家政学部・学科を数多くみ昭和でのることがで家庭科・教員養成かが違うのでーが必 t生活系のきる． 62 年 3 月に教育学部に移り， 6 人のに関わることになったスタ業教育の場わっていムにッある．「短大における人間教育として移っフ．すると何教養教育から，教育学部における教員養成としてートシス限りである．当時なぜそんな講義ばかりしたのキスパしてそれを生活系へ還元することにより，システム一．損た私には柔軟すぎるくらいに違和感 4 月か同年のうが，特段の各領域におけるエ前味噌な結論を導くことがで，自分の場合のはからこそ異分野からの家政学へるのだ」，と手うどその年度に家政学会賞を受賞された際の受賞論文の別刷りを戴いて帰路につの研究発表でートの学会でじたのの職た」ことに気づいた時には昭和が終た，同時に教育学部におテムは機能しなを構成する絶対人数いいてこともわかは先のっ・設備・予算が足たキスパ．同システりなエいのであ「学生にいかにわかりやすく生活関連の自然現象や生る．また，家政学と家庭科教育学の違いを理解するの活財の話をするのが自分の役日」と考えてにも時間がかかあろう．そのためにはいたためで「工学研究」により物の知識の JunichilsHEKuRO 秋田大学教育文化学部生活者科学講座著者紹介〔略歴〕 1974 年山形大学大学院：rl学研究科修：ヒ課程（高分子化学専攻）修了，同年聖霊女子短期大学講 1987 年秋田大学教育学部講師，師 199 ． 3 年勤教授，現在に至る．〔専門分の野〕被服科学（絹科学，天然染料による染色），〔連絡 ’ − 先〕〒 elO −8502 秋田 iii手形学園町 1 1 （勤務先｝．，っしての被服教育ははなくたが，教育学部での家庭科内容学と「被服整理学」や「被服材料学」で「被服学」によらねばならないことにやがて気づく，同様に，「被服整理学」ならば洗浄・界面科学ーーをキワドに「被服材料学」ならば繊維・高分子科学をキーワードに蹕・工学分野からの参入は簡単であるといえよう．一方，「教員養成における被服学」，となると発想を変えなければならないことや，企業の「お客様相談室」の専門家の方がとなどもわかってより参入が容易なこきた．（ 651） 87 一 NNII-Electronic 工工 Eleotronio Library Service Library Japan　society Japan sooiety of　Home Home　Eoonomios Economics of 日オ［家政学会言志　Vo1 ， 50 6 （1999 ＞ No ．材料評価ミニ資源 ‘ ミ「青報コ・環境理解杜会情報価必報汚れ除去、損傷防止繊維・化成品情報一図 1．衣生活のシステム（教員養成大学では本システムを人で教えることがあるイ）各ベントにおける生活者の行動と，それに際して必要とする情報を付記．・筆者は，保管．着用調し，食生活システまた，職業としての着用を他人に譲て用も行うスタイリスっ具体的に考えてみよあ・たが，現在でっ自、肩でる少ないスタッフでの，いテムとして捉え全体を見通すこと 1 参照）．，しかいては被服構成学やいし，限られた時間での集めしてそのることは言ちはだか，ッセシス 1 のでのあるのては家を恐れずに書分野から教育学部る場合，こる由ではなかろ．誤解いの家庭点が彼らに大きく立．．・方，消費者対応のうか，訓練を積んだ企業専鬥家にとってこの山は低いだろう．さて，先に教育学部にてはキムが機能しないと書いおいエスパートシステた．一方，家庭科教員養成学部においては，前記のように家政学の 88 いる．ならば彼らが集合して能力を相乗的に発揮したらどうなるだろう．底が浅いとのそしりを受けるかもしれないが政学全体を有機的に見通すことが容易なれは高度に細分化しつ，家ある．こある家政学の現在と一線を画うか，即ち，「生活シスーーし」をキワドに被服や食物や家族等のするもの通つのでではなかろテムの見スタッフ見えてくる．その時，養成される人材は家庭科教師以といえるのではなかろうける被服学の教育にお・工・農学等科・内容教育に参入す体を見通すことにたけた教師が集ってうまで組み立て哲学が「家政学」であろう．政学を避けては通れないくならば，理．家政学徒とは異なった「応用家政学」を学ぶ学生像が講義のためエたものに終わるかも知れないがよって，教育学部におとを強とにしている被全体を見通し有機的に組み立てる孤独な作業が，．そ較を行うこが連帯して教育にあたると，深化する専門領域を学ぶ各部につ「教員養成における被服学か・裁縫の「スタイリストとしシステム服衛生学などの専門化がなされてンスのみをシステムてはこととの比こ関与しながらいることに対比させて，学校教育における被服教育は着ト育成を目指すことを本図を使って示すことにしている．教育はどうであるべきか．被服衣生活システムを構成するもない進むあろう．では家庭科教員養成大学におけ領域を例にとるとだろう　（図は数十年にわたるサイクルを作るスタイリストがト記全システムに能動的にてそれは料理は生活をる力である．被服領域におての・う．学校現場で家庭科教師は「生活実践力 1 を教える．かつ技術で一洗濯が時にムが一方的に各領域について全外へ拡大する．つまり，家政学の定義におけるキーワードで「家庭生活」「人間ある中心に存在して生活する人間このと環境」の「相互作用」の支援者である．そして，生活する人間を「生活者」として捉え直すと， 1生活者科学」なる生活システム総合学（応用家政学）の輪郭が描かれるのである．生活者は育児・家事・裁縫を行う家庭内労働者ではなく，また消費財の賢い利用者でもない，私的な生活空間においる人間なのである異分野かとってこもる，こらスム．ーズにて主体的に生き家政学の世界に入った自分に家庭科教育との出合いは専門の壁の中に閉じとを許さない結果になった．逆に，連帯して家政学の応用を考える新たな場，即ち，生活者科学講座の．．・員として 2 年めの現在を迎えている．（ 652）一 NNII-Electronic 工工 Eleotronio Library Service Library