Lossless

平成26年度
伊東研究室
卒研テーマ
定員
名
研究室メンバー:伊東晋教授、亀田裕介助教、M2:5名、M1:6名
(研究室のHP: http://itohws03.ee.noda.tus.ac.jp にも本文を掲載しています。)
静止画像・動画像のデータ圧縮
Lossless符号化の性能比較
膨大な情報量を持ったデジタル画像を、スマホやタブ
レット端末でサクサク扱うには、JPEGやMPEG等のデータ
圧縮技術が不可欠です。伊東研究室では、より高能率かつ
高品質な画像圧縮アルゴリズムの研究に取り組んでいます。
特に、画質劣化が一切発生しないLossless符号化では、当
研究室で開発した予測符号化方式が、世界最高レベルの圧
縮率を誇っています。
データ量
Seam Carving を用いた画像のリサイズ
リサイズとは、画像のサイズ(縦横のピクセル数)を変更する
処理を指します。スマホやタブレット端末のディスプレイ上
に、解像度や縦横比の異なる画像を表示するには、画像のリ
サイズが必須です。当研究室では、Seam Carvingを用いる
ことで、画像内の重要な構造やオブジェクトを保持したまま画像
をリサイズする手法や、リサイズ画像から効率的に原画サイ
ズに戻す手法についても研究しています。
リサイズ画像
原画像
形状可変な関数による画像の近似表現
静止画像は、2次元の連続関数を多数加算することで近似
的に表現することができます。これらの関数の位置や周波数、
大きさなどのパラメータを画像毎に適切に設定することで、
効率的に画像を近似表現する手法について研究しており、今
年は、動画像にもこの手法を拡張していきます。
原画像
近似画像
関数例
関数例
変分法による動画像の動き推定
動画像の動きを推定することにより、被写体の動作の認識、
対象物体の移動速度やカメラの自己運動の算出などが可能に
なります。変分法の理論を用いて、動画像の動きをピクセル
単位で高精度に推定する手法などについて研究しています。
動画像
ピクセル単位の動き
RGB画像
深度画像
奥行き情報(深度画像)の表現と品質評価
一般的なカメラでは、被写体の色を表すR(赤)、G(緑)、
B(青)の3信号で構成されるカラー画像を取得できます。そ
れに対し、Kinectなどのレンジセンサや、ステレオカメラ
では、カメラから被写体までの奥行きを表す「深度画像」を取得
できます。当研究室では、深度画像の性質や効率的な表現法、
およびその品質評価などについて研究しています。