こちら - 伊東研究室

平成27年度
伊東研究室
卒研テーマ
定員
名
研究室メンバー:伊東晋教授、亀田裕介助教、M2:5名、M1:3名
(研究室のHP: http://itohws03.ee.noda.tus.ac.jp にも本文を掲載しています。)
静止画・動画のデータ圧縮(高能率符号化)
大きなデータサイズを持つデジタル画像を、PCやス
マ ホ 等 で サ ク サ ク 保 存 ・ 表 示 す る に は 、 JPEG や
MPEG等の符号化技術が不可欠です。伊東研究室では、
より高能率かつ高画質な画像圧縮アルゴリズムの研究
に取り組んでいます。特に、画質が全く劣化しない
Lossless符号化では、当研究室で開発した予測符号化
方式が、世界トップレベルの圧縮率を誇っています。
また、皆さんも日々利用しているJPEGやMPEGの
ように、画質が少し劣化する代わりに大幅な圧縮率を
実現するLossy符号化の研究にも取り組んでいます。
当研究室のLossy符号化方式とJPEGを比較すると、
同じデータサイズでも画質の劣化を抑制できています。
Light Field Camera
Lossless符号化のデータサイズ比較
平均
53%減
Lossy符号化の画質比較
JPEG
伊東研
画面奥に焦点
画面手前に焦点
RGBカラー画像
深度画像
Light Field Cameraは、特殊なレンズ配置を用い
ることで、撮影後の処理により画像の焦点位置の調整
や奥行きの復元ができる次世代のカメラです。このよ
うな特殊なカメラで撮影されたデータに適した画像処
理にも取り組んでいます。
奥行き情報(深度画像)の表現と品質評価
一 般 的 なカ メ ラ で は 、 被 写 体 の色 を 表 す R( 赤 ) 、
G(緑)、B(青)の3信号で構成されるカラー画像を取得
できます。それに対し、Kinect™などのレンジセンサ
やステレオ(2眼)カメラでは、カメラから被写体ま
での奥行きを表す「深度画像」を取得できます。深度
画像の性質や効率的な表現法、および仮想視点合成画
像の品質評価などについて研究しています。
Seam Carving を用いた画像の非線形縮小
画像の縮小とは、画像の縦横の画素数を少なくする
処理を指します。スマホ等の多種多様な縦横の画素数
を持つ小型ディスプレイ上に、画素数の多い画像を適
切に表示するには、画像の縮小技術が必須です。当研
究室では、Seam Carvingを用いることで、画像内の
重要な被写体の形状を保持したまま画像を非線形縮小
する独自の手法や、縮小画像から効率的に原画像サイ
ズに戻す手法について研究しています。
縮小前画像
被写体形状を保
持した縮小画像