■7章 財市場の分析 ●45 度線分析…財市場の需要と供給 目的:需要と供給が一致するような国民所得(均衡国民所得)をいかに増加させるか 三面等価の原則(支出面から見た GDP)より ⇒ 国民所得(GDP) = 国内総生産(総供給) Y = Ys 「消費水準の決め方」~需要~ ~ ◎ケインズ型消費関数 C=cY+A ⇒ 今期の消費額=限界消費性向×国民所得+独立消費 A 独立消費 ○ …所得が少なくても必ず支出すべき最低限必要な消費 (※所得水準に依存しない) c 限界消費性向…国民所得が1単位増加した時に増加する消費額 ○ ★所得の全てを消費するわけではないので c は 『 0 < c< 1 』である。 ★『c 』は常に一定である。 ○平均消費性向…国民所得の中で、消費に振り分けられた額の比率 ◎貯蓄関数 S=Y-C (※国民所得が上昇→平均消費性向は低下) …国民所得のうち消費に振り分けられなかった額 ⇒ 貯蓄=国民所得-消費 S=(1-c)Y-A ★(1-c)は限界貯蓄性向 ≪政府の活動(税)があるとき≫ ○可処分所得…租税が出現することで租税分だけ、消費・貯蓄に使う所得が減少する (※消費は可処分所得に依存する) Yd=Y-T ⇒可処分所得=国民所得-租税 … C=cYd+A C=c(Y-T)+A C=cY-cT+A ●総需要…生産された付加価値(GDP)への国全体での需要としてみたもの ◎消費関数 YD=C+I+G+EX-IM ⇒ 総需要=消費+投資+政府の活動+輸出-輸入 YD=cY+A+I+G+EX-IM Ys ,YD Ys = YD 均衡国民所得は「Ys = YD 」が成り立つところ 」が成り立つところ ~ Ys = YD Ys =cY+A+I Ys = 1 1−𝑐 ● Ys = cY+A+I (A + I) Y* Ys ,Y ●乗数理論…結論もともとの投資の増加以上に国民所得が増加する ★投資や政府支出は、投資以上に国民所得を増加させる。 ★租税(税の増加)は、均衡国民所得を減少させる。 ★政府支出と租税の増加を同時に行ったとき、国民所得は政府支出と同額しか増加しない。 ●総需要管理政策…需要側を操作することで国民所得の水準を操作する政策 ●非自発的失業 …労働者が現行の賃金で働きたいのにもかかわらず失業が存在する状態 ●自発的失業 …現行の賃金が低いので働こうとしない失業 ●デフレギャップ Ys Ys ,YD YD’ A ● YD B ● ★目的:完全雇用の実現 ・均衡国民所得 < 完全雇用国民所得 のとき ・労働市場⇒非自発的失業の発生 ・A 点~B 点 デフレギャップの発生 ● ・総需要管理政策⇒生産性上昇→雇用上昇→非自発的失業低下 Y* YF (完全雇用国民所得) Ys ,Y ●IS 曲線…財市場を均衡させる、国民所得(Y)と利子率(i)の組み合わせ ○投資関数…結論投資は利子率の減少関数である ○投資の利子率弾力性…利子率が 1%変化したときに投資が何%変化するか 結論投資関数が緩やかなほど、投資の利子率弾力性は大きくなる ★IS 曲線の特徴① i (利子率) 大⇒ ・投資の利子率弾力性○ 超過供給 大 ・限界消費性向が○ ⇒ 小 ・限界貯蓄性向が○ ⇒ IS 曲線は緩やかになる ★IS 曲線の特徴② 超過需要 IS Y ,S ・政府支出の増加 ⇒ ・減税 ⇒ IS 曲線は右にシフトする
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