基礎物理学演習 2014.5.19 2 【問題】真空中で面積S=0.1m の同形の薄い2枚の金属極板を,距離d=10μm離 して平行に向かい合わせ,これらの極板をそれぞれ+Q=+10 -6C,-Q=-10 -6C に帯電させた。極板間に生じる電場の大きさEと極板間に蓄えられる静電エネルギーWを 求めよ。 ただし,真空の誘電率ε 0を10 -11N -1m -2C 2とする。また,μm=10 -6mで あり,単位m,N,Jの間にはJ=Nmの関係が成り立つ。 【解答】コンデンサーの極板間の電場の絶対値Eは極板の電荷の絶対値Q,極板の面積S, 極板間の物質(本問では真空)の誘電率ε0を用いて E Q 0S と表される。 また,極板間に蓄えられる静電エネルギーWは,さらに極板間距離dを用いて, W 1 2 0 E 2Sd と表される。 よって, 電場の大きさ E 10 6C 10 11 N 1m 2C 2 10 1 m 2 106 NC 1 式に単位を含めて計算を行うことで,電場の単位NC -1 が自然に導かれる。この単位 NC -1 は,電場が+1Cの電荷に働く力として定義されることによる。電場に(力を 受ける側の)電荷を掛けたものは力の次元となる。 静電エネルギー W 1 10 11 N 1m 2C 2 (106 NC 2 5 10 6 Nm 5 10 6 J 1 2 ) 10 1 m 2 10 10 6 m
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