千葉市財政健全化プラン [ 平成22年度~25 年度]の 概 要 1 趣旨・位置付け(P1) 5 1) 財政の健全化判断比率である実質公債費比率が早期健全化基準を超える可能性があるなど、本市財政は 危機的な状況に直面しており、健全化に向けた取組項目などを明示したプランを策定するものです。 また、行政運営の仕組みや手法などを見直す行政改革のための基本的な方針となる「行政改革推進プラ 取り組み後の姿(P23) 本プランの対策後の収支見通しは以下のとおりで、平成22年度予算では、財政健全化の取組みにより 約137億円の効果を見込みましたが、30億円の収支丌足を埋めきれず、やむを得ず市債管理基金から の借入れで補てんしました。 ン」と本プランを一体的に推進することで、本市の将来像の実現に向けた財源を確保するとともに、行政 本プラン対策後の収支見通し 運営の効率化を図ります。 Ⅰ 取組みの効果額 2 H22 現状と課題(P3) 本市は平成4年の政令指定都市移行を契機として、都市基盤整備に積極的に取り組んだため、市債残高 は増加する一方、市の貯金である基金が枯渇するなど財政の硬直化を招いている中で、昨今の景気の急激 な悪化に伴う市税収入の大幅な減少が重なり、今後数年間にわたり多額の収支丌足が見込まれております。 6,278 19,099 (1) 市税等の歳入確保 1,296 1,428 1,732 1,876 6,332 (2) 公共料金の改定及び設定 1,488 2,037 2,046 2,057 7,628 (3) その他の自主財源の確保 2,128 298 368 2,345 5,139 8,818 13,081 16,771 20,477 59,147 3,646 4,226 4,786 5,363 18,021 304 553 553 553 1,963 2 歳出削減対策分 B (2) 市単独扶助費の見直し ・都市基盤整備に伴う財政負担 公債費 H11 決算 (3) 補助金の削減 扶助費 H11 決算 334 億円 → H25 推計 622 億円 402 531 661 790 2,384 (4) 事務事業の見直し 4,200 7,586 10,586 13,586 35,958 (5) その他の歳出削減 266 185 185 185 821 13,730 16,844 20,917 26,755 78,246 小計 A+B 中期財政見通し(P11) Ⅱ その他の財源対策 (P3) 平成22年度の予算編成にあたり、平成25年度までの財政収支の試算を行ったところ、平成22年度 から平成25年度までの4年間で1,320億円を超える収支丌足が見込まれる結果となりました。 中期財政見通し 区 H22~H25 4,146 H11 決算 1,731 億円 → H25 推計 1,685 億円 ・今後も増加し続ける扶助費 H25 3,763 市税収入 614 億円 H24 4,912 ・今後低迷が見込まれる市税収入 445 億円 → H25 推計 H23 1 歳入確保対策分 A (1) 人件費の削減 3 (百万円) (単位:百万円) 分 H21当初予算 H22 H23 H24 H25 歳入合計 339,683 319,495 320,794 321,067 323,620 歳出合計 339,683 346,215 352,144 355,565 363,207 0 △ 26,720 △ 31,350 △ 34,498 △ 39,587 収支差 △ 132,155 H23 H24 H25 H22~H25 (1) 地方交付税 3,480 3,480 3,480 3,480 13,920 (2) 臨時財政対策債 6,400 6,400 6,400 6,400 25,600 110 110 110 110 440 (3) 県単補助金の確保 (4) 基金からの借入 3,000 小計 12,990 9,990 9,990 9,990 42,960 合計 (Ⅰ+Ⅱ) a 26,720 26,834 30,907 36,745 121,206 中期財政見通しの収支不足額 b 26,720 31,350 34,498 39,587 132,155 0 △ 4,516 △ 3,591 △ 2,842 △ 10,949 対策後の収支差 (a-b) H22~25合計 (百万円) H22 3,000 平成23年度以降については、新たな取組効果が見込まれる項目についても効果額を掲載しましたが、 収支丌足の解消には至っていません(約109億円) 。 そのため、やむを得ず市債管理基金からの借入れにより対応せざるを得ないことが見込まれますが、早 4 取組項目(P13) 期健全化団体に転落することを避けるためには、平成23年度から平成25年度までの3年間で70億円 当面の収支丌足対策として、歳入確保と歳出削減を集中的に行います。また、将来の財政健全化に向け の更なる強化と新たな取組項目の掘り起こしが必要となります。 た取組みについても、これまで以上に強化します。 (1)歳入確保対策 の借入れが上限であると見込まれるため、それ以上の収支丌足(約39億円)に対しては、既存の取組み (2)歳出削減対策 (3)将来に向けた財政健全化への取組み ① 市税等の歳入確保 ① 人件費の削減 ① 市債発行の抑制による市債残高の圧縮 ② 公共料金の改定及び設定 ② 市単独扶助費の見直し ② 債務負担行為設定の抑制 ③ その他の自主財源の確保 ③ 補助金の削減 ③ 基金の適切な活用 など ③ 6 本プランの推進にあたって(P26) (1)本プランの実施状況や成果について、外部委員による第三者評価を適宜実施します。 (2)よりわかりやすい情報、より多くの情報の公開をこれまで以上に積極的に行います。 など その他の自主財源の確保 (3)本プラン策定後において見直すべき点があれば、柔軟に対応し、新たな取組みについても積極的に 取り入れます。
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