専門科目(午前) 創造エネルギー 26 大修 時間 9:30~11:00 [問題1](数学) [問題2](物理学) 注意事項 1.[問題1]および[問題2]を解答せよ。 2.解答は1題ごとに別々の解答用紙に記入せよ(解答用紙2枚を回収する)。 3.各解答用紙に必ず問題番号および受験番号を記入せよ。 4.定規,コンパス,電卓は使用してはいけない。 1 [問題1](数学) 問 1 三次元直交座標 x, y, z の各軸方向の単位ベクトルをそれぞれ i , j , k と記す。ベクトル関数 u ( x, y, z ) とスカラー関数 ( x, y, z ) を以下の式によって定義する。 u ( x, y, z) yz i x 2 z j 2 k , ( x, y, z ) x 2 z 次の式を計算せよ。 (1) (2) u (3) u (4) u (5) u ただし, i j k とする。 x y z 問2 三角関数 f ( x) sin( x) sin(2 x) に対し, (1)定積分 f ( x)dx と 2 0 f ( x) dx 2 2 を求めよ。 0 (2)以下の不等式が成り立つための実数 a の範囲を示せ。 2 2 a f ( x) dx f ( x)dx 0 0 0 2 問3 2 微分可能な関数 f (x) は,任意の実数 と に対し,以下の関係式を満たしている。 f ( ) f ( ) f ( ) 5 (1) f (0) df dx 10 であるとき, f (x) を求めよ。 x 0 (2)閉区間 4,4 における f (x) の最小値と最大値を求めよ。 2 [問題2](物理学) 問1 図 1 は内半径 a,外半径 b の無限長の同軸円筒電極の間に誘電率 ε の均質な誘電体を一様に 詰めたコンデンサーを表している。以下の問いに答えよ。 (1) 内側の円筒電極に単位長さあたり λ の電荷を与えたとする。半径 r (ただし a ≤ r ≤ b)の位置にお ける電束密度の大きさ D および電界の大きさ E を求めよ。 (2) このコンデンサーの単位長さあたりの電気容量(静電容量) C を求めよ。 a 0 b r 図1 ( [問題2]は次ページへ続く) 3 問2 図 2 に示すように 2 つの容器 A, B が栓 C を介してつながれている。容器 A, B の容積を VA, 3 VB [m ]とする。栓 C を閉じた状態で,容器 A は温度 T1 [K]で n [mol]の理想気体で満たされており, 容器 B は真空となっている。その後,栓 C を開放し,容器 A に充填されていた理想気体を自由膨 張させた。 2 つの容器 A, B および栓 C と外界の間に熱の出入りがないとする。また,気体定数を R [J/(mol·K)]として,以下の問いに答えよ。ただし,導出の過程を明示すること。 (1) この過程に伴う理想気体の温度変化を求めよ。 (2) この過程に伴う理想気体のエントロピー変化を求めよ。 B A C B A C 図2 ( [問題2]は次ページへ続く) 4 問3 図 3 に示すようにサイクロイド x aφ sin φ ただし a 0 , φ y a1 cos φ で表される滑らかな曲線上で,重力による振動をしている質量 m の質点を考える。振動運動は図 3 に示した 2 次元平面内で行われるものとする。重力は –y 方向に作用するとし,重力加速度を g と する。質点の位置を P,サイクロイドの最下点を Q とする。以下の問いに答えよ。なお,必要に応 じて以下の等式を用いてもよい。 α 1 cos α 2 2 α sin α tan 2 1 cos α cos (1) (2) (3) (4) 質点の位置 P における曲線の接線と水平方向のなす角 θ を求めよ。 最下点 Q から質点の位置 P までの曲線の長さ s を求めよ。 曲線に沿った質点の運動方程式を求めよ。 振動の周期は振幅によらず一定であることを示せ。 y x O P Q mg -2a 図3 5
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