平成 25 年 1 月 1 普 及 だ よ り 愛媛県 南予地方局 産業経済部 八幡浜支局 地域農業室・産地育成室 八幡浜支局 〒796-0048 八幡浜市北浜1-3-37 TEL0894-23-0163 FAX0894-23-1853 大洲農業指導班 〒795-8504 大洲市田口甲 425-1 TEL0893-24-4125 FAX0893-24-5284 西予農業指導班 〒797-0015 西予市宇和町卯之町 4-445 TEL0894-62-0407 FAX0894-62-5543 各ホームページは、 「http://www.pref.ehime.jp/nan53106/yawatahama/index.htm」よりご覧下さい。 新規就農者が担う地域の未来予想図!人・農地プラン ∼八西地域における人・農地プラン等関連施策への取組み∼ 人・農地プランは、地域農業を維持するのに重要な農業者の高齢化や後継者不足、耕作放棄 地が増加する現状を踏まえ、 「人と農地の問題」を、今後 どのように地域で解決していくかを地域で検討し、国の関 連施策等を利用しながら地域の未来予想図を描くもので す。 八西地域では、人・農地プランと、これに伴う青年就農 給付金等の説明会を各地で開催するとともに、市町広報や JA 機関紙で広く農業者の方々に周知してきました。 プラン作成作業は、県内ほとんどの市町と同様、青年就 農給付金受給予定者がいる集落から始めています。 地区協議の様子 <八幡浜市日土樫木集落の事例>∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ① 日土樫木集落では、青年就農給付金受給対象者に対し、将来の農業経営について聞き取り を行うとともに、集落代表である農業委員、JA 共選役員等と、下記の2課題について数回 の検討を重ねました。 農地の有効利用(放任園を出さないようにするため、流動化や園地集積をどのように行うのか?) 農業の担い手(中心となる経営体を誰にするのか?新規就農者をどう位置づけるのか?) ② 十分な検討の結果、新規就農者を中心に認定農業者を主体としたプランが策定でき、9月 20 日の集落の代表者会で承認されました。今後、八幡浜市地域再生協議会に提出されます。 1.今後の地域の中心となる経営体 経営体 (氏名) 経営者・代表者の年齢 構成員 (従業員) 後継者の有無 現状 〔平成23年度〕 戸別所得補償 制度の加入者 経営規模 経営内容 (作目) 農地利用図(イメージ) (ha、頭数等) 経営内容 (作目) 樫木 太郎 ○○ 才 ○ 名 (○) 無 非加入 温州みかん キウイフルー ツ 中晩柑 ○.○○ ○.○○ ○.○○ 新規就農・ 6次産業化・ 高付加価値化・ 複合化・ 低コスト化・ 法人化 等の取組 計画 〔平成28年度〕 経営規模 (ha、頭数等) 温州みかん 農業者A キウイフルー 7 1 ツ ha 中晩柑 8 2 2.00 16 0.27 17 2.00 18 活用が見込まれる施策 規模拡大 加算 取組年度 地域の中心となる経営体の経営農地 経営体 (氏名) 樫木太郎 耕地番号 地目 樹園地 地名、地番、大字、 字、集落番号 ha 34 新規就農 25 24 35 26 19 36 9 27 10 28 11 22 29 12 30 20 21 37 38 39 13 31 4 5 6 14 32 左記の経営体に対して28年度までに貸付等が予定されている農地 23 15 33 ○○町○番耕地○○番○○ 1 耕地番号 地目 9 地名、地番、大字、 2 字、集落番号 10 3 4 5 6 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 樹園地 ○○町○番耕地○○番○○ 樹園地 ○○町○番耕地○○番○○ 樹園地 ○○町○番耕地○○番○○ 樹園地 ○○町○番耕地○○番○○ は、現在農業者Aが経営する農地 樹園地 ○○町○番耕地○○番○○ は、現在B法人が経営する農地 樹園地 ○○町○番耕地○○番○○ 7 8 27 28 29 30 31 32 備考 B法人 24 3 別紙:地域の中心となる経営体に対する農地の集積計画表(工程表) スーパーL 耕作放棄 青年就農 給付金 資金の金 地再生利 利負担軽 用緊急対 (開始型) 減措置 策交付金 ○ 40 41 42 43 44 45 貸付等の区分(㎡) 34 35 46 作業委託 売渡 33 貸付 36 37 38 39 40 41 42 43 44 47 48 49 52 53 54 55 56 67 新規就農 52 49 50 47 51 57 58 59 60 ○ 48 45 46 61 62 63 64 65 66 50 51 ○ 貸付等の 69 70 予定年度 53 71 76 54 77 80 78 79 72 73 74 75 68 農業者A ③ 集落から提出されたプランは、八幡浜市地域農業再生協議会の検討会において承認され、 正式に決定されます。 平成 25 年 1 月 普及だより 2 <伊方町名取集落の事例>∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ① 青年就農給付金受給予定者のいる三崎地区の名取 集落においても、プラン作成が進められています。 この集落では、農業者代表4人、農業委員、青年 農業者、中山間地域等直接支払集落協定代表者、土 地改良区委員3人、農業支援センター2人、地域農 業室職員によって、 9月 27 日の第1回を皮切りに、 11 月2日まで計5回もの検討会が開催され、下記の ような資料内容に沿って、集落の将来について真剣 な話し合いが行われました。 名取集落でのプラン作成検討会 ② 作成したプランでは、現在 30 人で耕作している 35ha の園地を、今回、1人の新規参入青年農業者を 新たな担い手として位置づけ、将来においては 31 人で集落内 36ha をカバーすることとし ています。今後は、集落内の担い手として位置づけた候補者を全員集め、プランの説明と 協力を要請することとしています。 皆さんの地域の「人と農地の問題」について話し合ってみませんか! こうした八西地域のプランづくりはスタートしたばかりであり、今回作成したプランをモデ ルに、今年度末から来年度にかけて作業が加速的に進められて行きます。 平成 25 年 1 月 普及だより 3 「葉たばこ廃作関連緊急対策特集」 大洲喜多 「耕作放棄地発生を許すな!!」 葉たばこ廃作に係る営農推進プロジェクトチームの活動 一昨年の葉たばこ廃作情報を受け、大洲喜多地域では、 葉たばこ廃作者への営農推進と耕作放棄地の発生防止のた め、 「営農推進プロジェクトチーム」を結成し、推進品目の 栽培推進や実証展示圃の設置などに取組んでいます。 推進品目の決定では、廃作農地は国営開発事業で農地造 成された畑がほとんどであるため、生産・販売面を考慮し、 土地利用型作物2品目、果樹4品目、野菜6品目を選定し、 経営転換を図っています。 展示圃(抑制かぼちゃ)での生育・品質確認 また、営農推進プロジェクトチームは、大洲喜多地区農 業技術者連絡推進会議内の農産・野菜・果樹の専門部会員 で構成しており、土地利用型作物のそばと麦の輪作体系や、抑制かぼちゃの栽培、防草シー トによる果樹園の除草効果について展示を行っています。 このような取組みの結果、10 月末現在で、廃作農地約 62ha のうち約 40ha において推進品 目を中心に作付けされました。しかし、約 1/3 の面積が作付け未定となっていることから、 耕作放棄地とならないよう、関係機関あげて栽培推進に努めています。 西 予 西予市野村町におけるミシマサイコの栽培 西予市野村町では、葉たばこの廃作に伴い、今年度より薬草であるミシマサイコの栽培推 進に努めています。 この薬草の根は柴胡(さいこ)という生薬で、解熱、鎮痛作用があり、多くの漢方薬に配 合されています。本年度、野村町では「GFS(Go! Forword・Seiyo!)薬草生産組合」が設立 され 20 人が栽培に取組んでいますが、12 月に収穫された根は、高知県の出荷組合を通して ㈱ツムラに納品されます。11 月には、次年度新たに作付けを計画している栽培者向けの講習 会も開催するなど、産地化に向けた取組みが進んでいます。 栽培講習会(6 月) ミシマサイコの圃場 (9 月開花期) 新規栽培者向けの講習会(11 月) 平成 25 年 1 月 普及だより 4 「鳥獣害防止対策特集」 八 西 三崎地区における鳥獣害防止対策の取組み (愛媛大学連携事業) 地域農業室は、今年度から伊方町三崎地区(三崎、高浦集落)において、愛媛大学等の協 力のもと、センサーカメラを設置してイノシシ等の生態調査を行っています。野生鳥獣によ る農作物の被害は深刻な問題となってきており、その対策を検討するため、専門的知見を有 する愛媛大学に獣害対策の実態および課題の分析とその結果に基づいた効率的・効果的な防 止対策の研究を委託しております。 現在、集落内の6箇所にセンサーカメラを設置し調査していますが、記録された映像では、 生息している獣種、出没頻度などが確認されています。三崎地区の特徴としては、昼間にイ ノシシの出没件数が多いことやメスに比べてオスの出没が多い、また、柑橘園に設置してい る電気柵を平気で通り抜ける様子なども映っていることなどから、現在講じている対策の検 討も必要かと感じています。 事業活用の成果も出つつあり、今後も愛媛大学からのアドバイスをいただきながら、集落 ぐるみによるイノシシの被害防止対策を進めていく予定です。 被害状況の確認 西 予 設置したセンサーカメラ 武山准教授より調査結果の中間報告 野村町における鳥獣害防止対策の取組み (鳥獣害を受けにくい集落づくり支援事業) 西予農業指導班は今年度、西予市野村町阿下地区で、「鳥獣害を受けにくい集落づくり支 援事業」に取組み、センサーカメラを4台設置して、有害獣の生態等を観察しています。 センサーカメラには、イノシシ、タヌキ等が夜間に活動する様子が連日動画で撮影されて いるほか、当地区で今まで確認のなかったニホンジカも撮影され、これら有害獣の習性や集 落の農地等に侵入する個体数等が明らかになりつつあります。 また、地区の若手農業 者、市やJAの担当者、獣 肉加工事業者等の協力 を得て、新たに考案した 扉の幅や開閉面等が異 なる捕獲わなを試作、設 置し、効果的な捕獲方法 の検討も行っています。 センサーカメラに写ったニホンジカ 試作した角 2 面が開く捕獲わな 平成 25 年 1 月 普及だより 5 「南予地方局予算による栽培技術確立への取組み」 果 「ユズ産地活性化事業」 (平成 23 年度∼平成 25 年度) 樹 県内のユズの 80∼90%は、南予地域で生産されています。しかし、ユズは、下図のよう に1年おきに出荷量の増減が著しい隔年結果により、経営が不安定となっています。 そこで、産地育成室ではユズの産地振興のため、関係機関と連携して、主に「隔年結果 の是正技術」について現地実証を行っています。2年間における実証の結果、ユズにおい ても、 「樹冠容積を目安にした間引き摘果」が隔年結果の是正に有効であることが明らかと なりました。 1200 1000 800 出荷量(t) 600 400 200 0 20年産 21年産 22年産 八幡浜支局管内ユズの出荷量 果 樹 23年産 「不知火の果皮障害防止実証事業」 (平成 24 年度∼平成 26 年度) 南予地域の不知火(デコポン)は、県内生産の約5割 を占めて第1位で、八西広域営農圏では、 「愛媛農業振興 プラン 2011」で推進品目に位置づけ、生産拡大を図って います。しかし、例年、冬季の暖かい雨や積雪による果 皮障害(水腐れ)が多発し、JA や生産農家から早急な対 策が求められています。 そこで、産地育成室では、今年度から、果皮障害軽減 による安定生産並びに良食味果実生産を可能にする樹体 被覆栽培技術の実証に取組んでいます。 技術確立によって、南予地域のかんきつ農家の所得 向上に繋がるとあって期待されています。 野 菜 摘果樹の翌年の状態 樹体被覆の様子 「あまおとめ収益力向上事業」 (平成 24 年度∼平成 26 年度) 愛媛県育成のイチゴ「あまおとめ」は、南予地方局管内で 5.4ha(県内「あまおとめ」の約 40%)栽培されていますが、南予 特有の朝霧や雪雲の流入など、冬季の日照不足による果実の着 色不良や収量の低下が問題となっています。 そこで、特許申請中である可動式光反射シート利用による光 環境改善で、着色向上を図るとともに、合理的な光合成促進技 術(CO2 施肥)による収量向上を目的とした現地実証を西予市宇 和町で行っています。収穫を迎えておりますが、難問であった 着色は順調に進んでいます。 可動式光反射シート 平成 25 年 1 月 普及だより 6 「話題の新技術新品種」 果 樹 「マルドリ方式」栽培により 天候に左右されない高品質果実生産を実現 近畿中国四国農業研究センターでは、「マルドリ方 式」と称される、品質向上のためのマルチと、点滴か ん水・液肥混入器を組合せた栽培方法を開発しました。 気象要因により品質低下を招かないようにするため、 マルチを敷設する時期、液肥の混入時期や量等は園地 条件や品種によって、生育状況を観察しながら調整す ることができるので、高品質果実生産を実現します。 八幡浜市内では、2ヶ所で導入されており、高品質 で安定した果実生産が行われています。 液肥混入器と電磁弁 ●マルドリ方式導入にあたって 「マルドリ方式」を導入するにあたっては、一定の条件が必要となります。 園地条件としては、できる限り平坦であること。 植栽は列植えでそろっている方が、マルチを敷設す るときに効率的となります。 また、かん水に使う水量と、安定した水圧(0.5 気圧以上:落差5m以上)を確保する必要があり、 海岸部のカンキツ産地では、この点が「マルドリ方 式」導入にあたってのネックとなります。 ●マルドリ方式を導入した場合の経済性 産地育成室では、平成 21∼23 年度に「地球温暖化 マルドリ園地の見事な結実状態 戦略的対応体制整備確立事業」を活用して、 「マルド リ方式」の経済性を確認しました。 初期投資が 10a当たり 70 万円程度(内かん水装置に約 45 万円)かかりますが、10a当た り収穫量が5∼6tだったものが、効率的なかん水と液肥施用により葉数が増えることで、 7∼8tに増え、品質面・収益性とも良い結果となりました(図-参照)。 この調査は、多雨年 100% 特秀 秀 に実施したもので、排 90% 優 8月マルチ 良 80% 9月マルチ 水のよい園地では9月 180.0% 格外2 対照区 70% 格外2 にマルチを敷設しても 160.0% 60% 140.0% 効果が上がります。 50% 120.0% ●まとめ 40% 100.0% 30% この成果をもとに、 80.0% 20% 全天候型の「マルドリ 60.0% 10% 40.0% 方式」の導入を推進し 0% 8月区 9月区 対照区 20.0% て、高品質・高収益を 特秀 25.9% 5.6% 2.8% 33.8% 28.1% 19.5% 0.0% 秀 実現し、産地の体質強 単価対比 粗収入対比 所得対比 優 39.2% 60.9% 70.0% 1.1% 5.4% 7.7% 良 8月マルチ 137.4% 148.0% 160.0% 化に繋げていきたいと 格外2 0.0% 0.0% 0.0% 120.8% 120.0% 119.0% 9月マルチ 0.0% 0.0% 1.0% 格外2 100.0% 100.0% 100.0% 対照区 考えています。 被覆時期と等級割合 被覆方法と収益性 平成 25 年 1 月 水 稲 普及だより 7 「高温耐性品種“にこまる”の管内の取組み」 水稲の生育中で、登熟期の高温が全国的に品質低下の 原因となっており、当地域においても、平成 22 年の猛暑 は品質低下の大きな原因となりました。このことから、 「ヒノヒカリ」や「愛のゆめ」に替わる普通作の高温耐 性品種「にこまる」が注目されるようになりました。 特に、愛媛たいき農協管内では、平成18年産から試作を 開始、23年産からは本格的な栽培を行い、24年産は33haま で面積が拡大しています。24年度から産地品種銘柄となっ 収穫前の「にこまる」 た「にこまる」は、高温耐性に優れ、高品質、高収量であ ることから、更なる生産拡大が期待される品種です。 生育調査結果 「にこまる」の特徴は、苗が伸びやすく、初期 項目 稈長 穂長 穂数 最長稈 1 穂籾数 の生育が「ヒノヒカリ」よりも良好で、収穫期の 品種名 (㎝) (㎝) (本/㎡) (5 株平均:粒) 耐倒伏性にも強く、粒は大きくて収量が多く、1 に こ ま る 82.6 19.0 345.3 114.2 等比率も「ヒノヒカリ」より高い 品質調査結果 ヒ ノ ヒ カ リ 79.4 20.4 333.3 111.2 という特徴を持っています。 項目 1 穂籾数 登熟歩合 千粒重 整粒歩合 タンパク含量 このように、優れた特徴を持つ (5 株:粒) (%) (g/1000 粒) (%) (%) 「にこまる」ですが、以下のポイン 品種名 82.4 21.7 70.4 8.3 トに注意して、生産性を向上させま に こ ま る 92.8 ヒ ノ ヒ カ リ 93.8 87.2 21.8 68.3 7.5 しょう。 水管理、病害虫防除、肥培管理などの栽培管理は「ヒノヒカリ」の基準に準じますが、基 肥は、同程度かやや減肥、穂肥は同程度か増肥しても差支えないようです。また、穂肥は、 出穂前20∼25日に減肥すると大粒の特徴が出ないようです。ただし、極端な多肥栽培をしな いよう気をつけてください。 「にこまる」は、今年度の愛媛県主要作物奨励品種審査会で、奨励品種の採用について検 討される予定です。 地 域 「地域の農産物をもっとPR!」 西予の青年農業者が販路拡大に向け新会社を設立 西予市の青年農業者4人は、平成 24 年9月、地元の農産物をより多くの消費者へ知っても らい販路拡大しようと、「愛媛グローカル株式会社」(岡崎晃裕社長)を設立しました。 平成 22 年度から「青年農業者やる気サポート事業」を 活用し、県内外のイベント等で販売活動に取り組んでき たメンバーらが、本格的に販売していくための会社設立 で、新会社の第1弾の取組みとして、10 月から大阪のス ーパーに向けての出荷をスタートさせました。 今後は、メンバー4人が生産する農産物(米、野菜、 柑橘)を中心に、地域の農産物を集荷、販売していく予 定です。 グローカルのメンバー達 (右から 2 人目が岡崎社長) 平成 25 年 1 月 普及だより 8 「蔵川の環境保全の取組み!!」 表 彰 環境保全型農業推進コンクール『環境保全型農業分野』愛媛県代表 エコラブ蔵川グループ 環境保全型農業推進コンクール『環境保全型農業分野』で 愛媛県代表となった大洲市蔵川の「エコラブ蔵川グループ」 は、11 月 26 日に岡山市で開催された中国四国ブロック発表 会で事例発表しました。 同グループは、コシヒカリの減農薬・減化学肥料栽培に取 組み、エコえひめ(愛媛県特別栽培農産物認証制度)の認証を 受けるなど、約5ha の棚田で 23 戸が安全で安心な農産物の 生産、環境に優しい栽培を実践しています。 表 彰 「エコラブ蔵川グループ」の皆さん 「グリーン・ツーリズムで地域活性化を!!」 農山漁村女性・シニア活動表彰で経営局長賞を受賞 うちこグリーンツーリズム協会 農山漁村の活性化を目指し、積極的な活動を行っている 女性・高齢者の団体を表彰する「農山漁村女性・シニア活動 表彰」の部において、 「うちこグリーンツーリズム協会」(藤 渕利通会長)が平成 24 年3月に優秀賞(経営局長賞)を受賞 しました。 同協会は、交流人口の増加を目指して協会の小グループ 「女性会員の会」が中心となって郷土料理や体験メニュー を掘り起こし、宿泊客に提供して好評を得ています。 また、内子の農産物を使った“どぶろく”や“ワイン” 「女性会員の会」で体験メニューづくり を製造販売する企業組合を立ち上げ、特区を取得して民 宿で提供しています。 このほか、地域と連携して、小・中学生の宿泊体験や海外交流視察団の受け入れも積極的 に行って、年間約 6,000 人以上の宿泊客を受け入れるなど、地域活性化への貢献が高く評価 されました。会員は、 「町の活性化を目指して若い世代にも働きかけ、活動を続けたい」と盛 り上がっています。 表 彰 「知事表彰受賞者紹介」 畜産功労者 氏名 住所 業績 岡崎 哲 西予市宇和町 肉用肥育牛 520 頭規模を経営するなか、 哺育ロボットや自動給餌機など先進技術を いち早く導入するとともに、自ら、レスト ラン・直売店を経営に取り入れ6次産業化 のパイオニアとなっています。 また、耕畜連携にも取組み、地域の資源 循環型農業のモデルとして他の模範となっ ています。さらに、肉牛振興協議会のリー ダーとして、長年にわたって肉用牛の生産 振興に尽力されました。 農産園芸功労者(果樹部門) 脇坂 寛 喜多郡内子町 五十崎町農協ブドウ部会長として、ピオー ネの産地化に貢献し、県内トップブランドの 礎を築きました。 その後も、愛媛たいき農協ブドウ部会長と して、雨よけハウス栽培や種なし技術など、 新技術の普及推進に努めました。 また、現在も愛媛たいき果樹生産出荷協議 会会長として活躍されています。
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