平成26年11月14日 内 閣 府 沖縄 総 合事 務局 沖縄の耕地面積について 耕地面積調査は、農業の生産基盤である耕地の実態を把握し、生産対策、構造対策のほか、 土地資源の有効利用など各種土地利用行政の企画立案の資料並びに行政効果を判定するため の資料を作成することを目的としています。 平成 26 年の沖縄の耕地面積は 38,700ha で、前年(38,800ha)に比べて 100ha(0.3%)減 少しました。これは、農家の高齢化・後継者不足等による農地の荒廃や宅地等への転用によ るかい廃が開墾を上回ったためです。 (詳細別紙参照) 平成 26 年耕地面積(7 月 15 日現在)の全国版については、農林水産省ホームページ(統 計情報)から入手できます。 URL:http://www.maff.go.jp/j/tokei/index.html 問い合わせ先 内閣府沖縄総合事務局 農林水産部統計調査課 担当者:上原、安和 TEL:098-866-1671 FAX:098-860-1180 1 平成26年沖縄の耕地面積(26年7月15日現在) ○ 平成26年沖縄の耕地面積は38,700haで、前年(38,800ha)に比べて100ha(0.3%)減少した。 これは、農家の高齢化・後継者不足等による農地の荒廃や宅地等への転用によるかい廃が開墾を上回った ためである。 (1)田畑別耕地面積(平成26年7月15日現在) 面積 畑 前年との比較 面積 対 差 面積 対 差 対比 対比 対 差 耕地率 分 田 前年との比較 水田率 区 田 畑 計 前年との比較 対比 ha ha % ha ha % ha ha % % % △ 19,000 99.6 2,458,000 △ 7,000 99.7 2,060,000 △ 12,000 99.4 54.4 12.1 △ 99.7 852 1 100.1 37,800 △ 99.5 2.2 17.0 全 国 4,518,000 沖 縄 38,700 100 200 (2)耕地の増加、減少要因別面積(平成25年7月15日~平成26年7月14日) (単位:ha) 増 区 分 開墾 加 復旧 減 計 自然災害 工場用地 道路・ 鉄道用地 少 人 為 か い 廃 宅地等 農林道等 全 国 3,740 3,190 6,930 335 1,990 954 6,950 519 沖 縄 350 - 350 - 11 2 92 25 注:1 水田率とは、耕地面積(田畑計)のうち、田が占める割合(%)である。 2 耕地率とは、総土地面積のうち、耕地面積(田畑計)が占める割合(%)である。 なお、この総土地面積は、国土交通省国土地理院『平成25年全国都道府県市区町村別面積調』による。 3 ラウンドの関係で、合計値と内訳が一致しない場合がある。 植林 その他 482 14,900 - 344 計 増減の差 荒廃農地 13,000 26,200 302 474 △19,000 △ 100 2 沖縄の耕地の特徴 ○ 沖縄の耕地率(総土地面積に占める耕地面積の割合)は17.0%で、全国の12.1%よりも4.9 ポイント高い。 ○ 沖縄の水田率(耕地に占める水田の割合)は2.2%(全国は54.4%)で、都道府県中で最も 低い。 ○ 沖縄の牧草地が耕地に占める割合は15.0%(全国13.5%)で、都道府県中で3番目に高い (北海道44.2%、岩手県18.3%)。 全 国 沖 樹園地 29万5,600ha (6.5%) 牧草地 60万7,800ha (13.5%) 田 852ha (2.2%) 樹園地 1,910ha (4.9%) 普通畑 3万100ha (77.8%) 牧草地 5,810ha (15.0%) 田 245万8,000ha (54.4%) 畑 206万ha 耕地面積 (45.6%) 451万8,000ha (100%) 普通畑 115万7,000ha (25.6%) 縄 畑 3万7,800ha (97.7%) 耕地面積 3万8,700ha (100%) 3 耕地面積の推移 ○ 復帰時の昭和47年には45,900haであった沖縄の耕地面積は、その後海洋博の開催等に関連 した転用等の影響により減少し、昭和51年には40,700haとなったが、昭和 52年以降は、補助事 業による農地・草地開発事業等の効果発現等により増加傾向に転じ、平成4年には復帰後最高 の47,100haとなった。 ○ その後は、肉用牛飼育が盛んになり牧草地が増加したものの、農家の高齢化に加え、パイン アップル缶詰・果汁の輸入自由化、宅地への転用等により普通畑が減少し、平成26年の面積は、 昭和47年に比べ15.7%減の38,700haとなった。 ○ 耕地の種類別で見ると、昭和47年と比べて、田は1,590ha(65.1%)の減少、普通畑は7,200ha (19.3%)の減少、樹園地は3,850ha(66.8%)の減少となっている一方、牧草地は5,370ha (1,220%)の増加となっている。 (万ha) 5 4.5 4 畑 ( 牧 草地 ) 田 畑 ( 樹園 地 ) 3.5 3 2.5 畑 ( 普 通 畑 ) 2 1.5 1 0.5 0 昭和 47年 57 平成 4年 14 24 26 【 参 考 】 〇用語の解説 耕地: 農林水産省の統計用語であり、農作物の栽培を目的とする土地で、田、普通畑、樹園地、 牧草地に区分され、田畑のけい畔を含む。 ※ けい畔とは、田畑の端にあり、田の保水や田畑の除草・追肥のための通行等に用いられ、 一般的には「あぜ」とも呼ばれる。 田: たん水設備(けい畔など)と、これに所要の用水を供給しうる設備(用水源、用水路など)を 有する耕地をいう。 畑: 田以外の耕地をいう。普通畑のほか、樹園地、牧草地を含む。 荒廃農地: 耕地の用に供されていたが、耕作放棄により耕作し得ない状態となった土地をいう。 ※ 耕作放棄とは、既に2か年以上耕作せず、かつ将来においても耕作し得ない状態をいう。
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