[1] 頂点の個数が奇数個である凸多角形の頂点を 1 つおきに結んででき る星形多角形について, 次の (1), (2) に答えなさい。 図 (1) 上の図のように, 星形多角形の先端部分にできる 7 つの角の和を 求めなさい。 1 (i) A a G b a b B c g c g F C f d f d E e D 上の図のように, 多角形内の角をそれぞれ決める 三角形の内角の和は 180 °なのでそれぞれ A+a+b=180 ° B+b+c=180 ° C+c+d=180 ° D+d+e=180 ° E+e+f=180 ° F+f+g=180 ° G+g+a=180 ° この両辺を足すと, (A+B+…+G)+2(a+b+…+g)=180 °× 7 … (ii) e b-180° a-180° c-180° g-180° f-180° d-180° e-180° 次に内側の七角形に着目すると内角の角度は図のようになる。 七角形の内角の和は 900 °なので (180 °-a)+(180 °-b)+(180 °-c)+(180 °-d)+(180 °-e)+(180 °-f)+(180 °-g)=900 ° これを整理すると a+b+…+g=360 ° … , より A+B+C+D+E+F+G=540 ° よって求める角度の和は,540 ° (終) 2 [2] 下の図 1 は, 点 O1 を中心としてかいた 2 つの球で, 点 A, B は外側の 球面上にあり, 線分 AB は内側の球の接点である。同様に, 図 2 は, 点 O2 を中心としてかいた 2 つの球で, 点 C, D は外側の球面上にあり, 線 分 CD は内側の球の接線である。次の (1), (2) に答えなさい。 (1) 図 1 において AB=20 のとき, 外側と内側の球の面積の差を 求めなさい。 (2) 図 1, 図 2 において, それぞれ同じ点を中心としてかいた 2 つの球 で, AB=CD ならば, 外側の球と内側の球の表面積の差は, 球の半 径にかかわらずいつでも等しくなることを証明しなさい。 3 [3] 平面上に三角形 OAB があり, その 3 辺の長さは OA=3, AB=7, −→ −→ −−→ − → OB=5 である。この三角形の外心を K とし, またGO+GA+GB= 0 − −→ → −−→ → を満たす平面上の点を G とする。OA=− a ,OB= b として, 次の (1) ∼(3) に答えなさい。 − → → (1) − a ・ b を求めなさい。 → −−→ − − (2) OK=x→ a +y b とするとき, x, y の値を求めなさい。 (3) 線分 GK の長さを求めなさい。 4 [3] 平面上に三角形 OAB があり, その 3 辺の長さは OA=3, AB=7, −→ −→ −−→ − → OB=5 である。この三角形の外心を K とし, またGO+GA+GB= 0 − −→ → −−→ → を満たす平面上の点を G とする。OA=− a ,OB= b として, 次の (1) ∼(3) に答えなさい。 − → → (1) − a ・ b を求めなさい。 → − − → → − → a ・ b = |− a | b cos ∠ AOB 余弦定理より AB 2 = OA2 + OB 2 − 2OA・OBcos ∠ AOB 72 = 32 + 52 − 3・5cos ∠ AOB 整理して cos ∠ AOB = − 21 よって − → − → → − → a ・ b = |− a | b cos ∠ AOB = 3・5・(− 12 ) = − 15 2 → −−→ − − (2) OK=x→ a +y b とするとき, x, y の値を求めなさい。 K は三角形 OAB の外心なので − → −−→ −−→ − OK = AK = BK − → − → − − OK = x→ a +y b − → −−→ −→ − AK = OK − OA − → → → = x− a +y b −− a − → − → = (x − 1) a + y b − → −−→ −−→ − BK = OK − OB − → − → → = x− a +y b − b − → − = x→ a + (y − 1) b − →2 −−→2 − 0 = OK − AK − → → − → − 0 = (x− a + y b )2 − ((x − 1)→ a + y b )2 − − → − 2 − → → →2 − → → → 0 = (x2 |→ a |2 + 2xy − a・b + y 2 b ) − ((x − 1)2 |− a |2 + 2(x − 1)y − a・b + y 2 b ) → − → − → 0 = 2x |− a |2 − |→ a |2 + 2y − a・b ) 0 = 2x・32 − 32 + 2y・(− 15 2 0 = 6x − 5y − 3…(i) 同様にして 5 − −→2 −−→2 0 = OK − BK を計算すると 0 = 21x − 50y + 25…(ii) (i)(ii) より { 0 = 6x − 5y − 3 0 = 3x − 10y + 5 これを解いて x = 11 9 13 y = 15 (3) 線分 GK の長さを求めなさい。 −→ −→ −−→ − → GO + GA + GB = 0 より −→ −→ −→ −−→ −→ − → − OG + (OA − OG) + (OB − OG) = 0 −→ 1 −→ 1 −−→ OG = 3 OA + 3 OB → − → a + 13 b = 13 − また (2) から − → −−→ 11 − OK = 9 → a + 13 b 15 −−→ −−→ −→ GK = OK − OG なので − → − → −−→ → − − a + 13 b ) − ( 13 → a + 31 b ) GK = ( 11 9 15 → 8 − → = 89 − a + 15 b − →2 →2 − 8 − → a + 15 b) GK = ( 89 − →2 − → 2 64 → 64 − → − − = 64 | a | + a ・ b + b 81 135 225 64 64 × 9 + 135 × (− 15 ) + 225 × 25 = 64 81 2 64 = 9 よって − → − GK = 8 3 6 7 [4] 赤球が n 個, 白玉が (10 − n) 個入っている袋から, よくかき混ぜて同時に玉を 3 個取り出す。ただし, 3 ≤ n ≤ 7 とする。次の (1)∼(3) に答えなさい。 (1) 赤玉を 3 個取り出す確立を n で表しなさい。 5 (2) 赤玉を 2 個, 白玉を 1 個取り出す確率が 12 になるときの n の値を求 めなさい。 (3) (2) のとき, 取り出す赤玉の個数の期待値を求めなさい。 8 [4] 赤玉が n 個, 白玉が (10 − n) 個入っている袋から, よくかき混ぜて同時に玉を 3 個取り出す。ただし, 3 ≤ n ≤ 7 とする。次の (1)∼(3) に答えなさい。 (1) 赤玉を 3 個取り出す確立を n で表しなさい。 赤玉が n 個, 白玉が (10 − n) 個入っているので, 玉は全部で 10 個入っている 玉 10 個の玉から 3 個取り出すときの事象は 10・9・8 10 C3 = 3・2・1 赤球 n 個の玉から 3 個取り出すときの事象は n・(n−1)・(n−2) n C3 = 3・2・1 求める確率は ・(n−2) 3・2・1 n C3 ・10・9・8 = n・(n−1) 3・2・1 10 C3 ・(n−2) = n・(n−1) 720 5 になるときの n の値を求 (2) 赤玉を 2 個, 白玉を 1 個取り出す確率が 12 めなさい。 n個の赤玉から 2 個取り出すときの事象は n・(n−1) n C2 = 2・1 10-n個の白玉から 1 個取り出すときの事象は 10−n 10−n C1 = 1 求める確率は C2・10−n C1 10 C3 n・(n−1) 10−n 3・2・1 = 2・1 ・ 1 ・10・9・8 1 = 240 n(n − 1)(10 − n) n 5 1 これが 12 と等しいので, 240 n(n − 1)(10 − n) = これを満たす n は 3 ≤ n ≤ 7 の範囲では n=5 5 12 (3) (2) のとき, 取り出す赤玉の個数の期待値を求めなさい。 (2) のとき,n=5 なので, 赤玉と白玉は 5 個ずつある 10 個の玉から 3 個取り出すときの事象は 10 C3 = 120 このとき (i) 赤玉 5 個の中から 3 個取るときの事象は 9 C3 = 10 10 確率は 120 (ii) 赤玉 5 個の中から 2 個, 白玉 5 個の中から 1 個取り出すときの事象は 5 C2 ×5 C1 = 50 50 確率は 120 (iii) 赤玉 5 個の中から 1 個, 白玉 5 個の中から 2 個取り出すときの事象は 5 C1 ×5 C2 = 50 50 確率は 120 5 よって求める期待値は 10 50 50 × 3 + 120 × 2 + 120 ×1 120 180 = 120 = 32 10 [5] f(x)=cosx とする。曲線 y=f(x) 上の点 P(t, f(t)) における接線 l と, 曲線 y=f(x), y 軸, 直線 x= π2 で囲まれた, 下の図の斜線部分の面積を S(t) とするとき, 次の (1)∼(3) に答えなさい。ただし, 0 < t < π2 とする。 (1) 接線 l 方程式を求めなさい。 (2) S(t) を t の式で表しなさい。 (3) S(t) の最小値を求めなさい。 11 [5]f (x) = cosx とする。曲線 y = f (x) 上の点 P (t, f (t)) における接線 l と, 曲線 y = f (x), y 軸, 直線 x = π2 で囲まれた, 下の図の斜線部分の面積を S(t) とするとき, 次の (1)∼(3) に答えなさい。ただし, 0 < t < π2 とする。 (1) 接線 l の方程式を求めなさい。 f (x) = cosx 上での接線の傾きの式は f ′ (x) = −sinx より, 点 P (t, f (t)) 上での傾きは f ′ (t) = −sint よって接線 l の式は y − cosx = −sint(x − t) y = −xsint + tsint + cost (2) S(t) を t の式で表しなさい。 ∫ π S= π02 ((−xsint + tsint + cost) − cosx)dx ∫ = 02 (−xsint + tsint + cost − cosx)dx π 2 =[− x2 sint + xtsint + xcost − sinx]02 2 =− π8 sint + π2 tsint + π2 cost − sin π2 − (−sin0) 2 =− π8 sint + π2 tsint + π2 cost − 1 (3) S(t) の最小値を求めなさい。 2 S(t) = − π8 sint + π2 tsint + π2 cost − 1 2 S ′ (t) = − π8 cost + π2 sint + π2 tcost − π2 sint 2 = − π8 cost + π2 tcost 2 = cost(− π8 + π2 ) 0 < t < π2 より S ′ (t) = 0 となるのは t = π4 x S(t) S ′ (t) … ↘ - π 4 極小 0 … ↗ + よって S(t) の最小値は 2 S( π4 ) = − π8 sin π4 + π2・π4 sin π4 + π2 cos π4 − 1 12 √ ・ 2 −1 = π√ 2 2 = 42 π − 1 13 [6] 2 次関数 f (x) = 3x2 − 6ax + a + 2 について, 次の (1)∼(3) に答えなさい。 (1) f(x) の頂点の座標を求めなさい。 (2) 0 ≤ x ≤ 2 における f(x) の最小値 m を a で表しなさい。 (3) 0 ≤ x ≤ 2 において, つねに f(x)>0 が成立するような a の値の範囲を 求めなさい。 14 [6] 2 次関数 f (x) = 3x2 − 6ax + a + 2 について, 次の (1)∼(3) に答えなさい。 (1) f(x) の頂点の座標を求めなさい。 f (x) = 3x2 − 6ax + a + 2 = 3(x2 − 2ax) + a + 2 = 3(x2 − 2ax + a2 − a2 ) + a + 2 = 3(x − a)2 − 3a2 + a + 2 よって, f (x) の頂点は (a, −3a2 + a + 2) (2) 0 ≤ x ≤ 2 における f(x) の最小値 m を a で表しなさい。 (i)a<0 のとき x = 0 で最小値をとるので m = f (0) = a + 2 (ii)0 ≤ a ≤ 2 のとき x = a で最小値をとるので m = f (a) = −3a2 + a + 2 (iii)2<a のとき x = 2 で最小値をとるので m = f (2) = 3・22 − 6・2a + a + 2 = −11a + 14 (3) 0 ≤ x ≤ 2 において, つねに f (x)>0 が成立するような a の値の範囲を 求めなさい。 f (x)>0 が成立するような条件は (i)a<0 のとき f (0) > 0 a+2>0 a > −2 よって − 2<a<0 (ii)0 ≤ a ≤ 2 のとき f (a) > 0 − 3a2 + a + 2 > 0 (a − 1)(3a + 2) < 0 15 − 32 <a<1 よって 0 ≤ a<1 (iii)2<a のとき f (2) > 0 − 11a + 14 > 0 a< 14 11 よってこの範囲では条件を満たす a は存在しない (i),(ii)より − 2<a<1 16 [7] 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) 対数の定義『a>0, a ̸= 1, M >0 のとき, ap = M ⇔ p = loga M 』を用 いて『a>0, a ̸= 1, M >0, N >0 のとき, loga M N = loga M + loga N 』 が成立することを示しなさい。 (x) (2) 導関数の定義『f´(x) = lim f (x+h)−f 』にしたがって, 関数 h h→0 f (x) = x3 − x を微分しなさい。 17 [7] 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) 対数の定義『a>0, a ̸= 1, M >0 のとき, ap = M ⇔ p = loga M 』を用 いて『a>0, a ̸= 1, M >0, N >0 のとき, loga M N = loga M + loga N 』 が成立することを示しなさい。 p = loga M, q = loga N (a>0, a ̸= 1, M >0, N >0) とおくと, 定義より ap = M, aq = N ここで M× N = ap × aq = ap+q p + q = r とおくと M N = ar は定義より r = loga M N となる r = p + q = loga M + loga N なので loga M N = loga M + loga N が成り立つ (2) 導関数の定義『f´(x) = lim h→0 f (x+h)−f (x) 』にしたがって, h f (x) = x − x を微分しなさい。 3 f (x+h)−f (x) h h→0 ((x+h)3 −(x+h))−(x3 −x) lim h h→0 (3x2 +1)h+3xh2 +h3 lim h h→0 2 lim (3x + 1) + 3xh + h2 h→0 2 f´(x) = lim = = = = 3x + 1 18 関数 [1] 三角関数の加法定理 sin(α + β)=sinαcosβ+cosαsinβ, cos(α +β)=cosαcosβ-sinαsinβ を用いて, 次の (1)∼(3) を証明しなさい。 (1) sin 2θ =2sinθ cos θ (2) cos 2θ =1-2sin2 θ (3) sin 3θ =3sinθ-4sin3 θ 19 [1] 三角関数の加法定理 sin(α + β)=sinαcosβ+cosαsinβ, cos(α +β)=cosαcosβ-sinαsinβ を用いて, 次の (1)∼(3) を証明しなさい。 (1) sin 2θ =2sinθ cos θ sin(α + β)=sinαcosβ+cosαsinβ α=β のとき sin(α + α)= sin 2α=sinαcosα+cosαsinα =2sinαcosα よって sin 2θ =2sinθ cos θ (2) cos 2θ =1-2sin2 θ cos(α + β) = cosαcosβ − sinαsinβ α = β のとき cos(α + α) = cos2α = cosαcosα − sinαsinα = cos2 α − sin2 α ここで sin2 α + cos2 α = 1 より cos2α = cos2 α − sin2 α = (1 − sin2 α) − sin2 α = 1 − 2sin2 α よって cos2θ = 1 − 2sin2 θ (3) sin 3θ =3sinθ-4sin3 θ sin(α + β)=sinαcosβ+cosαsinβ 2α=β のとき sin(α + 2α)= sin3α=sinαcos2α+cosαsin2α (1),(2) の結果を用いて sin3α=sinα(1 − 2sin2 α)+cosα・2sinαcosα =sinα-2sin3 α+2sinαcos2 α ここで sin2 α + cos2 α = 1 より 20 sin3α=sinα-2sin3 α+2sinα(1 − sin2 α) =3sinα-4sin3 α よって sin 3θ =3sinθ-4sin3 θ 21 √ √ [2] 円に内接する四角形 ABCD で,AB= 2,BC= 2,CD=2, √ DA= 3+1 であるとき, 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) ∠ B の大きさを求めなさい。 (2) 四角形 ABCD の面積を求めなさい。 22 √ √ [2] 円に内接する四角形 ABCD で,AB= 2,BC= 2,CD=2, √ DA= 3+1 であるとき, 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) ∠ B の大きさを求めなさい。 余弦定理より AC 2 = AB 2 + BC 2 − 2AB・BCcos ∠ B AC 2 = CD2 + DA2 − 2CD・DAcos ∠ D 四角形 ABCD は円に内接しているので ∠ B+∠ D=180 ° よって cos ∠ B=-cos ∠ D 余弦定理の式に代入すると, AC 2 = AB 2 + BC 2 − 2AB・BCcos ∠ B √ 2 √ 2 √ √ = 2 + 2 − 2・ 2・ 2cos ∠ B = 4 − 4cos ∠ B AC 2 = CD2 + DA2 − 2CD・DAcos ∠ D √ √ = 22 + ( 3 + 1)2 + 2・2・( 3 + 1)cos ∠ B √ √ = 8 + 2 3 + 4( 3 + 1)cos ∠ B √ √ 8 + 2 3 + 4( 3 + 1)cos ∠ B = −4cos ∠ B √ √ 4( 3 + 2)cos ∠ B = −2( 3 + 2) cos ∠ B = − 12 よって∠ B = 60° (2) 四角形 ABCD の面積を求めなさい。 四角形 ABCD = △ ABC + △ CDA = 12 AB・BCsin ∠ B + 12 CD・DAsin ∠D √ √ √ √ √ 1 3 1 3 = 2・ √2・ 2 2 + 2・2・( 3 + 1)・ 2 = 3+22 3 23 [3] O を頂点とし, 正方形 ABCD を底面とする四角すい O-ABCD におい て,AB=OA=OB=OC=OD=1, 辺 CD を 4:5 に内分する点を P,P か −→ ら平面 OAB に引いた垂線と平面 OAB の交点を Q とする。また OA → −→ → −−→ − → =− a ,OB= b ,OC=− c とする。次の (1),(2) に答えなさい。 − → −→ → → (1) OP を − a , b ,− c で表しなさい。 − → −→ → → (2) P Q を − a , b ,− c で表しなさい。 24 [3] O を頂点とし, 正方形 ABCD を底面とする四角すい O-ABCD におい て,AB=OA=OB=OC=OD=1, 辺 CD を 4:5 に内分する点を P,P か −→ ら平面 OAB に引いた垂線と平面 OAB の交点を Q とする。また OA → −→ → −−→ − → =− a ,OB= b ,OC=− c とする。次の (1),(2) に答えなさい。 → − − −→ − → → (1) OP を a , b , c で表しなさい。 辺の長さがすべて等しいのでこの四角すいは正四角すいである → −−→ − AC と BD の交点を H, OD= d とおくと, − → − → OH = a +2 c − → − → OH = b + d 2 よって → − − → − → → a +− c = b+d → − 2 − → −2 → d =→ a − b +− c 点 P は CD を 4 : 5 に内分する点なので → →+4− −→ 5− d OP = c4+5 → → − → − →−− b +−c ) = 5 c +4( a4+5 → − − → − → = 4 a −4 9b +9 c − → −→ → → (2) P Q を − a , b ,− c で表しなさい。 点 Q は△ OAB 上の点なので − → −→ → OQ = x− a + y b とおくと −→ −→ −→ P Q = OQ − OP → − − → − → − → → = (x− a + y b ) − ( 4 a −4 9b +9 c ) − → → − = (x − 94 )→ a + (y + 94 ) b − − c −→ P Qと△ OAB は垂直に交わるので −→ −→ −→ −−→ P Q・OA = 0, P Q・OB = 0 (i) −→ −→ P Q・OA → − → → → = ((x − 49 )− a + (y + 49 ) b − − c )・− a → − 4 − 4 − 2 → → → −c a・→ = (x − 9 )∥ a ∥ + (y + 9 ) a・b − − ここで − → → −c = 0 → → a・→ ∥− a ∥ = 1, − a・b = 12 , − − → − → − → (→ a・b = ∥− a ∥∥ b ∥cos60°= 21 ) √ (ABCD は正方形なので AC = 2, √ △ OAC は OA = OC = 1 より辺の比 1 : 1 : 2の直角三角形, → → → → よって∠ AOC = 90°なので− a・− c = ∥− a ∥∥− c ∥cos90°= 0) 25 = (x − 49 ) + (y + 49 ) × 21 − 0 =0 まとめると 18x − 9y − 4 = 0 (ii) 同様にして − → → − → −→ −−→ − P Q・OB = ((x − 49 )→ a + (y + 49 ) b − − c )・b − → → − − →− − = (x − 94 )→ a・b + (y + 94 )∥ b ∥2 − b・→ c ここで − →→ 1 → − → → ∥− b ∥ = 1, − a・b = 12 , b・− c =2 − → − → − → − → ( a・b = ∥ a ∥∥ b ∥cos60°= 12 ) →− − → → (− b・→ c = ∥ b ∥∥− c ∥cos60°= 21 ) 4 1 = (x − 9 ) × 2 + (y + 49 ) − 21 =0 まとめると 9x + 18y − 5 = 0 (i)(ii) より { 18x − 9y − 4 = 0 9x + 18y − 5 = 0 これを解いて x = 19 y = 29 よって −→ PQ − → → − = (x − 49 )→ a + (y + 94 ) b − − c − − 1 4 − 2 4 → → → = (9 − 9) a + (9 + 9) b − c → − → − = − 31 → a + 23 b − − c 26 [4] logx+logy=log(x+y) が成立している。このとき、次の (1),(2) に答え なさい。 (1) y を x の式で表しなさい。また,x のとりうる値の範囲を求めなさい。 (2) (1) で求めた式の表す曲線と直線 x+y= 92 とで囲まれた部分の面 積を求めなさい。 27 [5] 1 けたの自然数を使って, 千の位の数が一の位の数より 2 以上大きい 4 けたの整数をつくり, この整数を (i) とする。この整数 (i) をもとに次 の操作をする。 [操作 1] 整数 (i) の千の位と一の位の数を入れかえる。できた 整数を (ii) とする。 [操作 2] 整数 (i) のから整数 (ii) を引く。その結果できた整数を (iii) と する。 [操作 3] 整数 (iii) の千の位の数と一の位の数を入れかえる。できた 整数を (iiii) とする。 [操作 4] 整数 (iii) に整数 (iiii) をたす。その結果, できた整数を (iiiii) とす る。 4 つの操作後に出来た整数 (iiiii) について, 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) (i) がどんな整数であっても, 整数 (iiiii) は常に同じ値となる。整数 (iiiii)。 を求めなさい。 (2) 整数 (iiiii) が常に同じ値となることを証明しなさい。 28 [6] 1 辺の長さが 1 の正方形 ABCD がある。辺 AB 上に点 P,CD 上に点 Q をとり線分 PQ を折り目として, この正方形 ABCD を頂点 B が辺 AD 上 にあるように折り返す。折り返した後の頂点 B, 頂点 C の位置をそれ ぞれ B’,C’ とし, 線分 B’C’ と辺 CD との交点を R とする。図のよう に AB’=t(0 < t < 1) とするとき, 次の (1)∼(3) に答えなさい (1) AP=s とするとき,s を t で表しなさい。 (2) PB’,B’R の長さをそれぞれ t で表しなさい。 (3) 四角形 PQC’B’ の面積が最小となるときの t の値を求めなさい。 29 [7] 太郎, 次郎, 三郎の 3 兄弟を含む 12 人が A,B2 つの円形の 6 人席のテ ーブルに着席するとき, 次の (1),(2) に答えなさい (1) 太郎, 次郎, 三郎の 3 兄弟が同じテーブルに着席する確率を求め なさい。 (2) 太郎, 次郎, 三郎の 3 兄弟が同じテーブルで隣り合わせに着席す る確率を求めなさい。 30 [1] 1 辺の長さが 8cm の正方形の折り紙を, 下の図のように n 回折って直 角二等辺三角形をつくる。その後で, 長さが等しい 2 辺の中点を結ぶ 線分で切るという操作をする。 [n=1] ・対角線で折り, 直角二等辺三角形をつくる。 [n=2] ・対角線で折り, 直角二等辺三角形をつくる。 ・直角二等辺三角形を 1 回半分に折り, 直角二等辺三角形をつくる。 [n=k] ・対角線で折り, 直角二等辺三角形をつくる。 ・直角二等辺三角形を k-1 回半分に折り, 直角二等辺三角形を作る。 操作後の図形について次の (1),(2) に答えなさい。ただし, 各操作は 正方形の折り紙から始め, 折ったときの厚さは考えないものとする。 (1) n=4 の操作後の図形の概形を書きなさい。 (2) n=5 の操作後の図形の面積を求めなさい。 31 [2] 定規とコンパスを用いて, つぎの (1)∼(3) を作図しなさい。その際, 作図に用いた線は消さないこと。また, 回答用紙の例にしたがい, 作 図の手段を書きなさい。 (1) ∠ AOB の二等分線 (2) 円の中心 O (3) 円外の点 P から, 円 O への 2 本の接線 32 [3] 下の図を用いて, sin15◦ の値を求めなさい。 33 △ ADC について ∠ DAC=60 ° AC=1 なので AD=2 √ DC = 3 また, △ ABD について ∠ ABD=15 ° ∠ ADB=150 ° ∠ DAB=15 ° よって △ ABD は AD = BD の二等辺三角形なので BD = 2 √ BC = 2 + 3 △ ABC について三平方の定理より AB 2 = BC 2 + AC 2 √ = (2 + 3)2 + 12 √ =8+4 3 √ = 2(4 + 2 3) √ √ = 2(( 3)2 + 2 3 + 12 ) √ = 2( 3 + 1)2 AB>0 より √ √ AB = 2( 3 + 1)2 √ √ = ( 3 + 1) 2 √ √ = 6+ 2 sin15°= = √6+1 √2 AC AB 34 [4] 下の図のように, 放物線 y=ax2 上と y=bx2 (a>b>0, x ≥ 0) がある。 y=ax2 上に任意の点 A をとり, 直線 OA と y=bx2 との交点を B とする。 同様に y=ax2 上に任意の点 C をとり, 直線 OC と y=bx2 との交点を D と する。点 A の x 座標を m, 点 C の x 座標を n とする。 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) 点 B の座標を答えなさい。 (2)2 つの放物線が相似であることを証明しなさい。 35 4 (1) A の x 座標が m,B の x 座標が n なので A(m, am2 ) C(n, bn2 ) 直線 OA の傾きは A(m, am2 ) 通ることから, am2 = am m よって直線 OA の式は y = amx これが y = bx2 と交わる点は bx2 = amx bx2 − amx = 0 x(bx − am) = 0 より x = 0, am b b¿0 より b = am b y = bx2 に代入して, y = b( am )2 b 2 2 y = a bm 2 2 B( am , a bm ) b (2) (1) と同様に考えると 2 2 D( an , a bn ) b 点 A, B, C, D から x 軸に垂直におろした線と, x 軸との交点をそれぞれ A′ , B ′ , C ′ , D′ とすると OA : OB = OA′ : OB ′ OC : OD = OC ′ : OD′ A(m, am2 ) 2 2 B( am , a bm ) b C(n, bn2 ) 2 2 D( an , a bn ) b より OA : OB = OA′ : OB ′ OA : OB = m : am b OA : OB = 1 : ab 36 OA : OB = b : a…(i) OC : OD = OC ′ : OD′ OC : OD = n : an b OC : OD = 1 : ab OC : OD = b : a…(ii) △ AOB と△ BOD について ∠ AOC = ∠ BOD (i),(ii) より OA:OB=OC:OD よって △ AOB ∽△ BOD より 二つの放物線も相似である 37 [5] 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) 整数 n について,「n2 が 5 の倍数ならば,n は 5 の倍数である」こと を対偶を用いて証明しなさい。 √ (2) 5 が有理数でないことを, 背理法を用いて照明しなさい。 38 (5) 「n2 が 5 の倍数ならば, n は 5 の倍数である」 の対偶は 「n は 5 の倍数でないならば,n2 が 5 の倍数でない」 である n が 5 の倍数ではないとき n = 5k + 1 n = 5k + 2 n = 5k + 3 n = 5k + 4 のいずれかである (k は任意の定数) (i)n = 5k + 1 のとき n2 = (5k + 1)2 =25k 2 + 10k + 1 =5(5k 2 + 2k) + 1 なので 5 の倍数ではない (ii)n = 5k + 2 のとき n2 = (5k + 2)2 = 25k 2 + 20k + 4 = 5(5k 2 + 4k) + 4 なので 5 の倍数ではない (ii)n = 5k + 3 のとき n2 = (5k + 3)2 = 25k 2 + 30k + 9 = 5(5k 2 + 6k + 1) + 4 なので 5 の倍数ではない (iii)n = 5k + 4 のとき n2 = (5k + 4)2 = 25k 2 + 40k + 16 = 5(5k 2 + 8k + 3) + 1 なので 5 の倍数ではない (i)∼(iii) より 「n は 5 の倍数でないならば, n2 が 5 の倍数でない」 は真であるよって対偶である 「n2 が 5 の倍数ならば, n は 5 の倍数である」 も真 39 [6] 曲線 C:y= x2x+1 (x≥0) があり、点 P は曲線 C 上を動く。点 P におけ る曲線 C の接線を l とし, 接線 l の傾きを k とする。このとき次の (1),(2) に答えなさい。 (1) k が最小となるときの点 P の x 座標を求めなさい。 (2) (1) のとき, 接線 l と曲線 C 及び y 軸で囲まれた部分の面積を求めな さい。 40 5 (1)y= x2x+1 2 +1)−x(2x) k=y’= (x (x 2 +1)2 −x +1 = (x 2 +1)2 2 k’= −2x(x 2 +1)2 −(−x2 +1)2(x2 +1)2x (x2 +1)4 2x5 −4x3 −6x = (x2 +1)4 4 2 −3) = 2x(x(x2−2x +1)4 2 2 −3) = 2x(x(x+1)(x 2 +1)4 2 −3) = 2x(x (x2 +1)3 よって x2 − 3 = 0 すなわち x>0 より √ x = 3 のとき k は最小値を取る (2)(1) のとき k=- 18 √ √ また, 接点の座標は ( 3, 43 ) よって接線の式は √ √ y- 43 =- 18 (x 3) − √ 1 3 3 y=- 8 x+ 8 よってこのときの面積は √ ∫ √3 1 3 3 (x+ )-( x2x+1 ))dx 0 8 8 √ √ 1 2 3 3 =[- 16 x + 8 x)- 12 log(x2 + 1)]0 3 3 =- 16 + 98 - 12 log4 = 15 -log2 16 41 [7] 微分可能な 2 つの関数 f(x),g(x) の商 は f ′ (x)g(x)−f (x)g ′ (x) f (x) g(x) の導関数 となる。(ただし g(x)̸=0) {g(x)}2 (x) このことを微分の定義式 f(x)=lim f (x+h)−f を用いて証明しな h さい。 h→0 42 (7) 導関数の定義式 f(x)=lim h→0 f (x+h)−f (x) h (x) より F(x)= fg(x) とおくと F (x+h)−F (x) h h→0 1 =lim ( h F (x + h) − F (x)) h→0 (x) (x+h) =lim h1 fg(x+h) − fg(x) h→0 F’(x)=lim ここで 1 f (x+h) f (x) [ ] h g(x+h) g(x) (x+h) f (x) - g(x) ] = h1 [ fg(x+h) (x) = h1 [ f (x+h)g(x)−g(x+h)f ] g(x+h)g(x) 1 1 = h g(x+h)g(x) [f (x + h)g(x) + (−f (x)g(x) + f (x)g(x)) − g(x + h)f (x)] 1 = h1 g(x+h)g(x) [(f (x + h) − f (x))g(x) − f (x)(g(x + h) − g(x))] (x) 1 = g(x+h)g(x) [ f (x+h)−f g(x) − f (x) g(x+h)−g(x) ] h h h → 0 のとき 1 = g(x)g(x) (f ′ (x)g(x) − f (x)g ′ (x)) このことから ′ (x)g ′ (x) F’(x)= f (x)g(x)−f g(x)g(x)2 が成り立つ 43 [1] 次の関数の最大値, 最小値を求めなさい。また, その問いの x の値を 求めなさい。 y = (x2 − 1) − 2(x2 − 1) + 2 (0≤x≤3) 44 y=(x2 − 1)2 − 2(x2 − 1) + 2 t = x2 − 1 とおくと y=t2 − 2t + 2 = (t − 1)2 + 1…(i) また 0≤x≤3 より 02 ≤ x2 ≤ 32 02 − 1 ≤ x2 − 1 ≤ 32 − 1 −1 ≤ x2 − 1 ≤ 8 よって −1 ≤ t ≤ 8…(ii) (i),(ii) より t=1 のとき最小値 t=8 のとき最大値を取り, その時の値は t = x2 − 1 = 1 x2 = 2 0 ≤ x ≤ 3 から √ x= 2 のとき最小値 1 t = x2 − 1 = 8 x2 = 9 0 ≤ x ≤ 3 から x = 3 のとき最大値 50 をとる 45 1 [2] a1 = 45 ,an+1 = 2−a (n=1,2,3…) で定義された数列 an につい n て, 次の (1),(2),(3) に答えなさい。 (1) a2 , a3 , a4 を求めなさい。 (2) an を推定し, それが正しいことを数学的帰納法を用いて証明しな さい。 46 2 (1) a1 = 45 , an+1 = 1 a2 = 2−a 1 = 2−1 4 = 56 1 2−an より 5 1 a3 = 2−a 2 = 2−1 5 = 67 6 1 a4 = 2−a 3 = 2−1 6 = 78 7 (2)(1) より an = n+3 と推測できる n+4 (i)n=1 のとき a1 = 1+3 1+4 = 54 となるので a1 は等しい (ii)n=k のとき ak = 1 ak+1 = 2−a k = 2−1k+3 k+3 k+4 が等しいとすると k+4 = 2k+8 1− k+3 k+4 k+4 1 = k+5 k+4 = k+4 k+5 = (k+3)+1 (k+4)+1 よって k+1 のときも成り立つ (i)(ii) から an = n+3 n+4 47 [3] 太郎君と花子さんが何枚かの硬貨を同時に投げ, 表の出た枚数の多 いほうを勝ちとするゲームを行った。次の (1),(2) に答えなさい。 (1) 太郎君と花子さんがともに 3 枚ずつ投げたとき, 太郎君が勝つ確 率を求めなさい。 (2) 花子さんは 2 枚投げることにする。太郎君の勝つ確率が 23 を上回 るためには, 太郎君は最低何枚の硬貨を投げればよいか, 求めなさ い。 48 3 (1) 太郎君が花子さんに勝つときのそれぞれが表を出す枚数は (太, 花)=(3,2),(3,1),(3,0),(2,1),(2,0),(1,0) 表 3 枚を出す確率は 3 C0 × 213 = 18 表 2 枚を出す確率は 3 C1 × 213 = 38 表 1 枚を出す確率は 3 C2 × 213 = 38 表 0 枚を出す確率は 3 C3 × 213 = 18 よってそれぞれの事象の確率は (太, 花)=(3,2) のとき 1 3 × 38 = 64 8 (太, 花)=(3,1) 1 3 × 38 = 64 8 (太, 花)=(3,0) 1 1 × 18 = 64 8 (太, 花)=(2,1) 9 3 × 38 = 64 8 (太, 花)=(2,0) 3 3 × 18 = 64 8 (太, 花)=(1,0) 3 3 × 18 = 64 8 よって求める確立は 3 3 1 9 3 + 64 + 64 + 64 + 64 + 64 11 = 32 3 64 49 [4] 次の (1),(2) の極限値を求めなさい。 logx h→1 1−x lim 1 ( n h→∞ n n+1 (1) lim (2) + n n+2 + n n+3 +…+ n ) n+n 50 4 (1) lim logx x→1 1−x 導関数の定義より (a) f’(a)=lim f (b)−f b−a b→a f(x)=logx,b=x,a=1 と置くと, (1) f’(1)=lim f (x)−f x−1 x→1 logx−log1 x−1 x→1 =lim logx−0 x→1 x−1 =lim logx−0 x→1 x−1 =-lim logx x→1 1−x =lim =(与式) よって (与式)=-f’(1) f’(x)= x1 より (与式)=-f’(1)=- 11 =-1 51 [5] 1 辺の長さが 2 の正五角形 ABCDE で, 対角線 AC と対角線 BE の交点 を F とする。 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) △ ABF と△ ACB が相似であることを証明しなさい。 (2) (1) の結果を利用して, 対角線 AC の長さを求めなさい。 52 [6] 「どんな年でも 13 日の金曜日が存在する」は正しいか正しくないか を答えなさい。また, それを証明しなさい。 53 [7] z=f(x,y),x=rcos θ,y=rsin θのとき, 次の式を証明しなさい ( )2 ( )2 ( )2 ( )2 ∂z 1 ∂z ∂z ∂x + ∂y = ∂z + 2 ∂r r ∂θ 54 [1] 次の (1),(2) に答えなさい。 (1) 三平方の定理を書きなさい。 (2) (1) で書いた三平方の定理を証明しなさい。 55 1 (1) 直角三角形の斜辺の長さを c, 残りの辺の長さを a,b とすると, c2 = a2 + b2 (2) 直角三角形の直角以外の角をθとおくと, a=csin θ b=ccos θ と表せる。また, a2 + b2 = (csin θ)2 + (ccos θ)2 = c2 sin2 θ+c2 cos2 θ = c2 (sin2 θ + cos2 θ) = c2 よって c2 = a2 + b2 が成り立つ 56 [2] 下の図のように, 隣どうしが外接するように半径 r の円を次々 に書き, 隣り合う円の中心を線分で結び, 外側を白で, 内側を黒で 塗りつぶした。このとき,(1),(2) のそれぞれについて, 外側の白い部 分の面積の和と内側の黒い部分の面積の和との差を求めなさい。 (1) 円の数 19 個 (2) 円の数 26 個 57 2 (1) 半径 r, 中心角θの扇形の面積 S は S = 12 r2 θ (i) 黒く塗りつぶされた扇形の中心角を θ1 , θ2 , …θ19 とおく 図の黒い部分の面積は扇形の面積を,19 個足し合わせた面積である その面積は 1 2 r θ1 + 12 r2 θ2 + … + 12 r2 θ19 2 = 12 r2 (θ1 + θ2 + … + θ19 ) と表せる (θ1 + θ2 + … + θ19 ) は 19 角形の内角の和であるので (19-2) ×π =17 π よって黒い部分の面積は = 21 r2 (θ1 + θ2 + … + θ19 ) = 12 r2 × 17 π = 17 π r2 2 (ii) 円全体の面積は r2 π× 19 =19 π r2 なので白い部分の面積は [i] の結果を使って 19 π r2 − 17 π r2 2 = 21 π r2 2 (i),(ii) より黒い部分と白い部分の面積の差は 21 π r2 − 17 π r2 2 2 =2 π r2 (2) 右の円 15 個, 左の円 12 個のかたまりを分けて考える (i) (1) と同様にして考えると 右の円 15 個の黒い部分の面積 S1 は内角の和が (15-2) ×π =13 πより S1 = 12 r2 × 13 π 58 = 13 π r2 2 左の円 12 個の黒い部分の面積 S2 は内角の和が (12-2) ×π =10 πより S2 = 12 r2 × 10 π = 10 π r2 2 よって全体の黒い部分の面積は S1 + S2 = 13 π r2 + 10 π r2 2 2 = 23 π r2 2 (ii) 円全体の面積は r2 π× 26 =26 π r2 なので白い部分の面積は [i] の結果を使って 26 π r2 − 23 π r2 2 π r2 = 29 2 (i),(ii) より黒い部分と白い部分の面積の差は 29 π r2 − 23 π r2 2 2 59 [3] 下の図のように, 正三角形 ABC に内接する半径 2 の円 O と, 円 O に外 接し, 辺 AB,AC に内接する円 O’ がある。 次の図形の面積を求めなさい。 (1) 正三角形 ABC (2) 円 O’ 60 3 (1) 円 O と辺 BC との交点を D とおくと, △ BOD に関して OD=2 ∠ OBD=30 ° ∠ ODB=90 °より √ BD=2 3 BC=2BD √ =4 3 √ これより△ ABC は 1 辺が 4 3 の正三角形なので その面積は √ √ 1 × (4 3) × (4 3) × sin60° 2 √ =12 3 (2) 円 O と O’ の交点 D’ を通り, 辺 BC と平行な直線と辺 AB,AC との交点をそれぞ れ E,F と おくと △ ABC と△ AEF は相似である √ △ ABC の高さは 4 3× sin60°= 6 円 O の半径は 2 なので D’D=4 AD’=AD-D’D =6-4 =2 よって高さの比が 2:6=1:3 なので面積比は 1:9 になる 円 O の面積は 4 πより 円 O’ の面積は 4 π× 19 = 49 π 61 [4] 次の (1),(2) に答えなさい。 2 (1) 極方程式 r= 1−sinθ を直交座標に関する方程式で表し, 直行座 標平面に図示しなさい (2) △ ABC の 3 辺の長さが BC=4,CA=5,AB=6 である。A から辺 BC に下 −−→ ろした垂線を AH とするとき, ベクトルAH を 62 4 (1) x = rcos θ y = rsin θ x2 + y 2 = r2 変形すると r(1-sin θ)=2 r-rsin θ=2 r-y=2 r=y+2 r2 = (y + 2)2 x2 + y 2 = y 2 + 4y + 4 整理して y = 14 x2 − 1 (2) 点 H が辺 AB 上にあるので AH=sAB+(1-s)AC と表すことができる また,BC=AC-AB 余弦定理より BC 2 = AB 2 + AC 2 − 2ABACcos ∠ A 42 = 62 + 52 − 2・6・5cos ∠ A cos ∠ A = 34 AB・AC = |AB||AC|cos ∠ A = 6・5・3/4 = 45 2 AH ⊥ BC より AH・BC = sAB + (1 − s)AC・(AC − AB) = sAB・AC + (1 − s)|AC|2 − s|AB|2 + (s − 1)AB・AC = 52 − 16s =0 5 よって s = 32 27 5 AB + 32 AC AH = 32 63 5 (1) √ f (x) = log(x + x2 + 1) f ′ (x) = (x+√1x2 +1)・(1 + ( 2√x12 +1 )・2x) √ 2 √ x +1) = (x+√1x2 +1)・(x+ ( x2 +1) = √x12 +1 √ (2)∫ log(x + x2 + 1)dx √ = xlog(x + x2 + 1) − ∫ (√xx2 +1) dx ここで x2 = u とおくと 2x = du dx xdx = du より 2 x 1 ∫ (√x2 +1) dx = ∫ (2√u+1) du √ = log( u + 1) + C √ = log( x2 + 1) + C よって √ √ √ ∫ log(x + x2 + 1)dx = xlog(x + x2 + 1) − ( x2 + 1) + C (C は任意の定数) (3) 点 P(t,f(t)) を通る接線の方程式は y − f (t) = f ′ (t)(x − t) それぞれに代入して, √ y − log(t + t2 + 1) = √t21+1 (x − t) √ y = ( √t21+1 )x − √t21+1 t + log(t + t2 + 1) (4) f(x) と g(x) および y 軸で囲まれる図形の面積は 0 から t までの g(x) と x 軸で囲まれた面積から f(x) と x 軸で囲まれた面積を引いた 面積と等しい よって S(t) = ∫ g(x)dx − ∫ f (x)dx √ √ =∫ √t21+1 x − t √t21+1 + log(t + t2 + 1)dx − ∫ log(x + x2 + 1)dx √ √ √ 2 = (2√xt2 +1) − t √t21+1 x + xlog(t + t2 + 1) − xlog(x + x2 + 1) − ( x2 + 1) √ √ √ 2 = (2√tt2 +1) − t2 √t21+1 + tlog(t + t2 + 1) − tlog(t + t2 + 1) − ( t2 + 1) + 1 √ 2 =( x2 + 1) − (2√tt2 +1) − 1 2 = 2√t t+2 2 +1 − 1 64 7 (1) 求める行列式は 2+6+6-(-9)-1-(-8) =30 (2) 行列で表すと 2 1 3 x −1 1 −2 1 y = 8 …(i) −3 2 1 z 1 2 1 3 a b c 1 −2 の逆行列を A= d e f 1 −3 2 1 g h i とおくと a b c 2 1 3 1 0 0 1 −2 d e f 1 = 0 1 0 g h i −3 2 1 0 0 1 となるので 2a + b − 3c a + b + 2c 3a − 2b + c 1 0 0 2d + e − 3f d + e + 2f 3d − 2e + f = 0 1 0 2g + h − 3i g + h + 2i 3g − 2h + i 0 0 1 よって 2a + b − 3c = 1 2d + e − 3f = 0 2g + h − 3i = 0 a + b + 2c = 0 d + e + 2f = 1 g + h + 2i = 0 これを解い 3a − 2b + c = 0 3d − 2e + f = 0 3g − 2h + i = 1 て 7 7 1 , f = 30 , g = 16 , h = − 30 , i = 30 a = 16 , b = 16 , c = − 16 , d = 61 , e = 11 30 5 5 −5 A = 30 5 11 7 5 −7 1 (i) の両辺に左から A をかけると 2 1 3 x −1 A 1 1 −2 y = A 8 −3 2 1 z 1 x 5 5 −5 −1 2 1 3 7 8 A 1 1 −2 y = 30 5 11 −3 2 1 z 5 −7 1 1 2 1 3 A は 1 1 −2 の逆行列なので −3 2 1 65 1 0 0 x 5 5 −5 −1 7 8 0 1 0 y = 30 5 11 0 0 1 z 5 −7 1 1 30 x y = 30 90 −60 z x 1 y = 3 z −2 よって,x=1,y=3,z=-2 66
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