平成14年度 専門課程(文学科) 講座案

平成 28 年度 板橋グリーンカレッジ教養課程(前期)講義概要
1 年目の教養課程では、仲間づくりや地域活動・生涯学習を促進する多様なテーマについて学びます。
1 実施日時
2 会
各回金曜日
午前コース→午前 10 時~正午
午後コース→午後 2 時~午後 4 時
場
グリーンカレッジホール(シニア学習プラザ)3 階 教室 1
板橋区志村 3-32-6
3 回
数
年間 18 回
4 受講料等
年間 5,000 円(ほかに、実費負担がある場合があります。)
5 テーマとその内容
「最初の一歩」
「学びたい」、
「誰かの役に立ちたい」
、
「人と繋がりたい」。多 人材開発
くの方がそのような想いでグリーンカレッジに参加されてい コンサルタント
ます。人生経験豊富なシニアの学びは学生時代の勉強とどう
おおばやし
じゅんこ
違うのか、地域社会におけるシニアの役割は何か、最近の潮
大
林
純子
流や事例をご紹介しながら、皆さんと一緒に探求していきま
す。自己紹介やディスカッションを通して、お互いの経験や
知恵を交換しながら、気軽にマジメな話ができる雰囲気を作
りましょう。それぞれの歩幅に合った「最初の一歩」を踏み
出して頂くことを期待しています。
① 4 月 22 日
「バイオサイエンスを楽しむ~血液型の謎~」
血液型には4型があることは、よく知られています。血液 首都大学東京
型と性格の結びつきもよく話題になります。血液型は何によ 大学院講師
って決まるのか?ABO式以外にも血液型はあるのか?バイ
オサイエンスの立場から血液を通して起こる身近な問題につ
よしの
こういち
いて考えて行きます。
吉野 孝一
② 5 月 20 日
「出雲の神話に学ぶ」
神話は単なる神々の物語ではありません。それは、物事の 淑徳大学人文学部教授
起源を、「そうするのは神様が定めたからなのだ!」という具 歴史学科長
合に語り部が語った「神聖な物語」なのです。天皇の国土統治
の由来から穀物の起源まで、日本神話の語る内容は実に豊富
もりた
き く お
森田 喜久男
です。「そこに何か秘められた過去の出来事が隠されているの
ではないか」という前提に立って、神話の内容を合理的に解釈
することも面白いのですが、古代人の立場に立って『古事記』
や『日本書紀』を読み進めることによって、いろいろなメッ
セージが浮かび上がってきます。この講座では出雲にまつわ
る神話を分析し、それらの神話が我々に何を訴えかけている
のか、この点について考えてみたいと思います。
③ 5 月 27 日
『行事と「共食」』
「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録された(平成 25 年 民俗学者
12 月)。正式な記載名称は「和食―日本人の伝統的な食文化― 旅の文化研究所所長
正月を例として」
。つまり、正月を例とした行事と密接に関係
かんざき
のりたけ
した共同飲食の社会慣習にこそ本義があるのだ。ひとり正月
神崎
宣武
だけでなく、春・秋のまつりも節供も年祝いも。そこには、
酒とごちそうが不可欠である。なぜそうなのか、ということ
をあらためて考察してみたい。
④ 6 月 10 日
「家庭でわかる脳卒中の症状とその対応~万一脳卒中に
なったら、あなたはどう行動しますか?~」
日本大学医学部
本邦の高齢化は進み、平成 32 年には後期高齢者数(75 歳 救急集中治療医学教授
以上)が前期高齢者数(65 歳~74 歳)を上回り、平成 37 年
には都民の約 4 人に 1 人が高齢者となる予想がされています。
きのした
こうさく
木下 浩作
しかも、その増加率は東京が著しく、全国 1 位と考えられて
います。日本人の死亡原因として第 4 位となる脳卒中ですが、
寝たきりや、要介護になる原因は、第 1 位であり、介護面か
らみてとても大きな問題です。そのため、脳卒中を予防して、
発症したら素早く適切な医療が受けられる地域作りが必要と
なります。本講演では、地域での脳卒中医療の取り組みと、
万一あなた自身や家族が脳卒中になった場合“何ができるの
か!!!”・・・その症状の見分け方と対応についてお話したいと思
います。
⑤ 6 月 17 日
「法のフットパス(小径)」
「法に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。多数 弁護士
決なら何でも決められる,何かと権利を制限し義務を課す窮
屈なもの,冷たい感じがする,国民感情からズレている・・・。 くりはら
栗原
法治主義と法の支配,人権の内在的制約,適正手続の保障,
課税要件法定主義などのキーワードのほか,判例について裁
判官や学者が様々な観点を考慮している実例などを通して,
法の諸相を小径(こみち)を歩くように眺めてみませんか。
街弁事件簿で一息入れます。
」
⑥ 7月1日
けんじ
健二
「議院内閣制の実態」
講師の公務員時代の経験にもとづき、講義の前半では日本 大東文化大学教授
や英国の議院内閣制の長所や短所と米国のような大統領制
ひがしだ
しんじ
(日本の地方公共団体も大統領制に近い)の長所や短所を学
東田
親司
びます。また、日本と英国との組閣の仕方(大臣の選び方)
の違いも勉強します。後半では日本の議院内閣制を支えてい
る与党の法案等事前審査制度(政府が法案等を国会に提出す
る前に与党の審査をうける制度)の仕組みを学び、与党議員
の意向が政府の法案などに反映される仕組みの意義や民主党
政権時代の混乱の要因がこの制度を採用しなかったことが大
きかったことなどを学びます。
⑦ 7 月 15 日
「私の研究と教育実践から」
私の研究分野である「政治過程論」という研究は、どのよ 大東文化大学教授
うなことを研究するのかを、事例を含めて解説します。次に、
私が教育者として、主にゼミで実践してきたことを中心に話
なかむら
あき お
中村
昭雄
します。なぜ、ゼミを重視するのか、なぜフィールドワーク
を行うのか、なぜボランティア活動に参加するのかなど、私
が 20 年以上実践してきたゼミの目的である人材育成について
話します。大学(生)の現状、大学(教育)の在り方などに
ついて、考えてみたいと思います。
⑧ 7 月 29 日
【注意事項】
1 後期は、9 月から来年 2 月にかけて行う予定です。
後期日程の詳細は、7 月頃お知らせします。
2 やむを得ない事情により、日程及び講座テーマを変更することがあります。
3 長期欠席の後にご出席される場合は、下記まで日程の変更の有無をご確認ください。
(板橋区役所長寿社会推進課シニア活動支援係
グリーンカレッジ担当:℡3579-2372)