「安全」と「信頼関係づくり」を

№2(862)
平成 27 年5月1日
東京都立城南特別支援学校長
和田
喜久男
「安全」と「信頼関係づくり」を
副校長
小久保賢治
爽やかな風が吹き、穏やかな日が差す、1年で最も快適な季節を迎えました。
本校は和田新校長をはじめ、新転任の12名の教職員と27名の学校介護職員を迎え、新年
度をスタートしました。保護者の皆様には、介護職員導入という新しい取組や多くの教員が異
動したということから不安に思われているのではないでしょうか。
学校は、保護者の皆様が安心できるように、平成27年度の学校経営計画の中でもお示しし
ているとおり、何より「安全」面を最優先させて臨んでいきます。
昨年度は、改めて「信頼関係」の大切さを痛感させられました。本校に限らず、都立の肢体
不自由特別支援学校では、非常勤看護師やST等の外部専門家など多くの外部人材の人達が子
供たちと関わっています。そのため、児童・生徒と教員、保護者、教員同士、今年度はさらに
学校介護職員との信頼関係が重要になります。私は、信頼関係を築くためには、コミュニケー
ションを十分にとることが一番だと思います。そして、相手の立場や気持ちを思いやることが
必要です。「安全」を心掛け、「信頼関係づくり」を目指して、年度当初の一日一日を過ごして
いきたいと思います。
「今年度の防災訓練について」
生活指導部主任 高月洋
昨年度、本校は東京都から安全教育推進校の指定を受けました。子供たちは授業や訓
練をとおして、災害発生時の危険と適切な対処について理解し、安全に行動できる資質
や能力を身に付けてきました。また、隣接する六郷工科高校や三越伊勢丹プロパティデ
ザインとの連携が進み、災害が起こった際の協力体制を確認することもできました。本
校の安全教育はネットワークで広がり、体験で深まったように思います。
今年度は、災害の種類や大きさ、時間等をさらに細かく設定した防災訓練を行う予定
です。例えば、巨大地震と大津波を想定し、津波の到達時間や地震の被害状況等に応じ
て避難場所とその移動手段を適切に判断できるようにします。本校の地理的環境を
考えると、東京湾内で地震が起こった場合、津波は地震発生と同時に到着する可能性が
高く、東海沖が震源の場合でも、30~60 分程度で到着すると想定されています。
その限られた時間の中で、安全に組織的に避難するために、より実践的な訓練を行って
いきます。本校の防災体制を考える上で、保護者や地域の方との連携は不可欠です。外
部の意見から新たな視点が生まれ、学校全体の危機管理意識の向上につながるからで
す。今年度も子供たちを災害から守る知恵と工夫を集めていきたいと思います。御協力
をよろしくお願いいたします。