各 位 三和ホールディングス株式会社 代表取締役会長 CEO 髙山 俊隆 2016年 年頭所感 明けましておめでとうございます。旧年中は当社ならびにグループ各社に対し格 別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、国内経済は消費増税に対する駆け込み需要の反動から、昨年は住宅着工に も持ち直しの動きが見られ、引き続き堅調であった非住宅分野とともに回復基調に ありましたが、中国経済に対する警戒感や着工遅延により、先行きに不透明感が残 る状況で推移しました。米国経済は、年初の悪天候やドル高・原油価格下落の影響 により一部業界の設備投資削減等があったものの、個人消費が底堅く、住宅・非住 宅市場はともに堅調に推移しました。欧州経済は、金融緩和とユーロ安、原油安を 背景に緩やかな回復が続きました。アジアは、中国経済の変動が見られ、その他各 国の市場も未だ不安定な状態にあり、今後の進展を注視する必要があります。 このような環境下、長期経営ビジョン「三和グローバルビジョン2020 第一 次3ヵ年計画」最終年度として、三和シヤッターをはじめとする国内グループにお いては連携強化による多品種化の拡大としてステンレス、フロント、自動ドア、メ ールボックス等を中心とする建物のエントランス周辺商品の拡販に注力してまい りました。商品開発の取り組みとしては、洪水や突然の集中豪雨などの災害時に浸 水を防ぐ防水商品「ウォーターガードシリーズ」やパーティションのラインアップ 拡充を行いました。また、施工技術者の人員増強や待遇改善などを実行し、引き続 き工事力の強化に努めました。米国においては、ガレージドアおよび開閉機の新商 品発売や、川下戦略として施工・サービス事業の拡大を行いました。欧州では、産 業用ドア事業において2014年に買収したアルファ社との統合を進め、シナジー 創出に努めました。また、ヒンジドア事業では、欧州33ヵ国において統一予定の、 新耐火基準に対応したドア「Novo Porta Premio」を販売しました。アジアでは、 中国を中心に景気の停滞が懸念されますが、将来のグループ成長の鍵となるアジア 事業の基盤確立により一層注力してまいります。 本年は申年、病や厄が「去る」と云われ、幸せが訪れる縁起の良い年とされており ます。また、当社においては第一次3ヵ年計画を締めくくり、新たに第二次3ヵ年計 画をスタートする年度です。さらに、創立60周年を迎える節目の年でもあります。 あらためてこれまでのお引き立てに対して厚く御礼を申し上げますとともに、引き続 き「動く建材」のグローバル・メジャーに向け、グループの連携をより一層に強化し、 昨年に勝るシナジーを生み出してまいります。 本年も当社ならびにグループ各社に一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い 申し上げます。
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