2015年 年頭所感-三和ホールディングス株式会社 代表取締役会長

各
位
三和ホールディングス株式会社
代表取締役会長 CEO
髙山 俊隆
2015年
年頭所感
明けましておめでとうございます。旧年中は当社ならびにグループ各社に対し
格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、国内経済は4月からの消費税8%への増税を受け、駆け込み需要の反
動により個人消費や住宅投資がマイナスに転じ、設備投資は増加傾向であるも
のの、持ち直しの動きが鈍く弱含みで推移しました。米国経済は、年初の寒波
による影響から持ち直して拡大基調となり、住宅・非住宅ともに安定的に推移
しました。欧州経済は、ドイツを中心に持ち直しの動きが見られましたが、本
格的な回復には至らず、厳しい状況が続きました。アジアは、中国経済におい
てやや持ち直しの兆しが見られるものの未だ不安定な状態にあり、今後の進展
を注視する必要があります。
このような環境下、長期経営ビジョン「三和グローバルビジョン2020 第
一次3ヵ年計画」の折り返しの昨年は、成長基盤の更なる強化に向け、国内に
おいては受注拡大の推進、収益性の向上に努めました。また、多品種化の拡大
として洪水や集中豪雨などの災害時に建物内部への浸水を防ぐ防水商品「ウォ
ーターガード・防水シャッター/ダブルタイトドア」や間仕切(スチールパー
ティション・ガラスパーティション)のラインアップなど、社会やお客様のニ
ーズに迅速に応える商品開発にも取り組みました。米国においては、住宅市場
回復に対応した新築市場向けの製品の販売強化に注力するとともに、川下事業
戦略の展開、開閉機事業のシェアアップに努めました。欧州では、厳しい市場
環境下でリストラの実施、生産性の向上等、コスト削減に注力しました。また、
欧州での産業用ドア市場における確固たる地位の確立をするため、欧州(オラ
ンダ)の大手産業用ドアメーカーのAlpha Deuren International B.V.を買収し
ました。アジアでは、中国を中心に景気の減速が懸念されますが、今後のグル
ープ成長の鍵となるアジア事業の基盤整備と拡充に引き続き注力してまいりま
す。
本年は第一次3ヵ年計画の3年目であり、数値目標についてはすでに201
4年度に 1 年前倒しでの達成を見込んでおります。しかしながら、さらなる高
みを目指し、グループの連携をより一層に強め、
「動く建材」のグローバル・メ
ジャーに向けた取り組みを引き続き推し進めてまいります。
本年も当社ならびにグループ各社に一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願
い申し上げます。