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スクリュージョイント
スクリュージョイントに関する概要
スクリュージョイントに関する概要
スクリュージョイントには、摩擦ジョイント、クランプジョイントおよびこの 2
つを組み合わせたジョイントがあります。
摩擦ジョイントでは、摩擦を通して加わる同一の剪断荷重を吸収するために、ク
ランプジョイントの約 10 倍の数のスクリューが必要です。
大きな剪断荷重のため、相互作用サブフレームデザインにはクランプジョイント
が選択されます。
相互作用サブフレームについての追加情報は「計算および理論」文書内の「相互
作用サブフレーム」に記載されています。
摩擦ジョイントとクランプジョイントの組み合わせ
このタイプのコンビネーションジョイントでは、通常アタッチメントプレートと
フレームに穴が開けられます。これらの穴は正確なものでないため、通常穴とス
クリューの間に「遊び」が生じます。ドリル開けおよび溶接された構成部品の生
産上の許容誤差により、スクリューを取り付けるため、ある程度のリーマー通し
の必要なことがあります。
重要!
このタイプのジョイントはトルク締めと増し締めの必要な摩擦ジョイントと考え
る必要があります。これはまたスクリューまたはリベットの一部のみが穴のエッ
ジと接触するようなジョイントのすべてに適用されます。
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Scania CV AB 2012, Sweden
スクリュージョイント
摩擦ジョイント
摩擦ジョイント
摩擦ジョイントは車体アタッチメントにもっともよく使用される接合タイプです。
摩擦ジョイント用スクリューには部品を確実に固定するため、決められた張力
(プリテンション)をかける必要があります。
車体アタッチメント用スクリューは通常短か目ですが、これはスクリューのクラ
ンプ寸法が短いことを意味します。ジョイント部分のペイント層が磨耗し、スク
リューヘッドおよびナットの下の材質が変形すると、スクリューの張力は低下し
ジョイントは「緩み」始めることになります。
遊びのリスクを低減するため以下に注意する必要があります:
• 適切なアタッチメントプレート用ペイントを選択する。ED ペイントおよびパウ
ダーペイントのみが対磨耗コーティング強度を持っています。液状ペイントを
使用しなければならない場合、接触面をマスキングする必要があります。この
方策を取っても腐食保護の点で問題が起り得ます。ジョイントの下にプライ
マーを薄く(最大 40 µm 厚)塗ることは認められます。
• 摩擦ジョイントのペイント層は可能な限り薄く(最大 110 µm 厚)する必要があ
ります。
• スクリューヘッドとナットの下に充分な硬度を持つワッシャを用いて表面張力
を低減し変形を防止します。スカニアでは、8.8 スクリューとクラス 8 ナット
には 200HV を、10.9 スクリューとクラス 10 ナットには 300HV を推奨します。
重要!
最初にかけられたプリテンションを維持し摩擦ジョイントを正しく機能させるた
めには増し締めが必要です。これは特に摩擦ジョイント部分にペイント層のある
場合に当てはまります。このタイプのスクリュージョイントについてエンドカス
タマーに知らせることは大切です。
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スクリュージョイント
摩擦ジョイント
スクリューのプリテンション(張力)が低下しナットが緩むのを防止するため、
摩擦ジョイントが規定トルクで締め付けられたものとして、スカニアは L/D レシ
オを 3 以上とするよう推奨します。
ロックナットはプリテンションが低下することを防止してくれません。これは
ナットがスクリューと連動しないからです。ロックナットはプリテンションが低
下したときにナット自体の緩みを防ぐだけです。
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ジョイントのスクリュー数はジョイントにかかる負荷に従って決められます。ど
のジョイントでも最低 2 本のスクリューを用いる必要があります。
摩擦ジョイントを用いて取り付けられた車体アタッチメントには、シャーシフ
レームとともにドリルで穴開けする必要がありません。
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323 575
スカニアはフルスレッドのスクリューの使用、および少なくとも 2 回転分のスク
リュースレッドがナットの外側に突き出ていることを推奨します。
L/D レシオを 3 以上にする必要があります。
ドリル径:
• M14 スクリューでは 14.8 mm。
• M16 スクリューでは 17.0 mm。
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スクリュージョイント
摩擦ジョイント
締め付けトルク:
スクリュー
締め付けトルク (Nm)
基準
最小
最大
M14 クラス 8.8
112
78
155
M16 クラス 8.8
180
126
242
M14 クラス 10.9
170
145
196
M16 クラス 10.9
270
230
311
追加情報は「フレームおよびサブフレーム」の下の文書「ボディワークアタッチ
メント」にあります。
フレキシブルボディアダプテーションブラケットのバーティカルスクリューは摩
擦ジョイントの一部ではないことに注意してください。このため、上記推奨の締
め付けトルクはこのスクリューに適用されません。このスクリューの締め付けト
ルクに関しては、フレームおよびサブフレームの下の文書、ボディワークアタッ
チメントを参照してください。
注記:
これらは一般的締め付けトルクです。一部のスカニアパーツには、別のトルクが
適用されます。ディーラーに問い合わせてください。
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スクリュージョイント
クランプジョイント
クランプジョイント
クランプジョイントでは、部品を固定する穴のエッジに接触したスクリューまた
はリベットの表面が固定役を果たします。
クランプジョイントはリベットまたはタイトフィットスクリューを使用して作ら
れます。タイトフィットスクリューの使用時、穴はジョイント全体を通してリー
ミングされる必要があります。
次のような場合にはクランプジョイントを使用する必要があります:
• アッタチメントプレートおよびサブフレーム用ボディワークアタッチメントが
工場装着のクランプジョイント付きのクロスメンバーとともに装着される場合
• 相互作用サブフレームを使用する場合
タイトフィットスク
リュー
ドリル径
リーマー径
M14 クラス 8.8
13.8 mm
14H8
M16 クラス 8.8
15.8 mm
16H8
受注生産されメーカーから出荷されるリベット留めブラケットはフレームブラ
ケットとシャシフレーム間のクランプジョイントに必要な強度を備えています。
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