法的要件 法律および規則に関する概要

法的要件
法律および規則に関する概要
法律および規則に関する概要
どの国にも、公道を走行する車両に関する法的要件があります。EU 圏内ではこれ
は EU 指令によってまとめられ、各国内で法的要件となります。また、各国にその
国特有の法的要件がある場合もあります。近年はより高いレベルで指令がまとめ
られるようになり、以前にも増して多くの国々がこれら UN-ECE ( 国連欧州経済委
員会 ) 規則を法的要件として採用しています。
注記:
法的要件は継続的に修正が加えられ、更新されています。常に最新の情報に従う
ようにしてください。法的要件が満たされていることを保証するのは、架装メー
カーの責任です。
要件に関する詳細情報については、各規制の本文を参照してください。指令等は
EU のウェブサイト、EUR-lex に掲載されています:http://eur-lex.europa.eu/
homepage.html
すべてのトラックは、使用開始前に当局から認定を受けなければなりません。類
似したトラックを多数製造する場合、EU 圏内では一般的な認定、いわゆる型式認
定を取得することができます。型式認定では、当局が WVTA 証明書を発行します。
Scania の証明書は、Scania が取り付けた Scania コンポーネントを装備するト
ラックに適用されます。輸送取り付けのコンポーネントが多数ありますが、これ
らには適用されません。
詳細情報については、文書「型式認定」を参照してください。
詳細情報については、文書「輸送取り付けのコンポーネント」を参照してくださ
い。
鉱山で稼動するものなど一部の用途には、公道を走行する車両でないものがあり
ます。このような場合は、法的要件を満たしていない車両の購入が可能です。
車両の架装について責任を負うのは、架装メーカーとなります。これはつまり、
認定や証明書の申請および受け取り、または当局との合意達成などの手続きを架
装メーカーが行うことを意味します。
詳細情報については、文書「証明書取得済みコンポーネントの改変」を参照して
ください。
車両の証明書に関する詳細情報は、個別シャシ仕様 (ICS) に記載されています。
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法的要件
CE マーク
CE マーク
機械類1 として定義されている一部の架装(クレーン、テールリフト、脱着式ボ
ディ、機械で駆動されるウィンチ、ダンプトローリーなど)を装備し、EU または
EFTA 加盟国の市場でリリースされるトラックは、スカニアの架装情報に加えて、
EU 機械指令 2006/42/EC も順守していなければなりません。
ボディビルダー(架装メーカー)の責任:
• 機械の CE マーキングおよび必要文書2 は車両に付属しています。
• 技術文書が記録保管されていること。個別またはシリーズ生産で最も新しく生
産されたユニットから少なくとも 10 年間、または車両のサービス寿命を通し
て、要請に応じて書類を提出できること。
すでに CE マークが付いたユニットを架装メーカーが取り付ける場合、架装メー
カーは当該機械に適用されるすべての指示および法令に従う必要があります。ま
た、その場合、必要な書類 2 が車両に付属していること。
1. 機械類 相互接続された部品またはコンポーネントで構成されるオペレーティングシステムに装備
されているか、装備する目的で組立てられた装置
2. 必要文書: 機械類の全耐用年数を通じて使用の安全を保証する文書。これは取り付け、インストー
ル、使用、メンテナンスから分解、再処理に至るすべてに適用されます。
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法的要件
コンポーネント
コンポーネント
トラックは、法によって要求されるコンポーネントを一切付けずに注文すること
ができます。これは、コンポーネントは多くの場合で架装に取り付けられたり一
体化されたりするためです。しかし、登録を行う前には関連するすべての法的要
件が満たされていなければならず、これは架装メーカーの責任となります。
架装とともに車両にインストールまたは一体化する必要のある、最も一般的な
シャシコンポーネントの例を次に示します:
巻き込み防止装置
飛沫防止システム
輪郭マーキング
リヤ反射鏡サイン
E4
UN-ECE 規則に従って試験を行い承認されたコンポーネントは、承認マーキングで
ある E マークが付されていなければなりません。EC 指令に従って試験を行い承認
されたコンポーネントには、e ( 小文字の e) が付されます。
01148
343 792
•
•
•
•
RF
承認マーキングの例。
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法的要件
コンポーネント
巻き込み防止装置
巻き込み防止装置の目的は、歩行者、サイクリスト、オートバイ運転者などの弱
い立場の道路利用者を保護し、事故の際にトラックの下敷きにならないようにす
ることです。車両のどこにどのように配置するかは、規則 UN-ECE R73 によって規
定されています。UN-ECE R73 は、試験または計算による実証の必要がある、機能
的要件も規定しています。
巻き込み防止装置の例。
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法的要件
コンポーネント
飛沫防止板システム
飛沫防止システムは、車両の走行中に水、ほこり、小石などをタイヤが跳ね上げ
るリスクを低減することが目的です。この分野に関する規制は、複数の国で法的
要件として定められています。EU 圏内では EU 指令が適用され、欧州委員会規則
109/2011 がこれに当たります。この規則では、次の 2 種の飛沫防止システム別に、
規定内容が異なることも知っておくと良いでしょう:
• 減勢装置
• エア / ウォーターセパレーター
また、ホイールが被操舵であるかないかなどの要素の違いによっても、要件の内
容が異なります。さらに、飛沫防止システム全体の試験方法についても要件が記
載されています。
飛沫防止システムは次の 3 つの部品で構成されます:
1. マッドガード
– 回転するタイヤが跳ね上げる水を受け止める、硬質または半硬質のコンポー
ネント
2. マッドフラップ
– 別称は飛沫ガード
– ホイールの後ろに取り付ける、柔らかな素材のコンポーネント
3. 水しぶき抑制装置
– 飛沫防止システムの一部で、エア / ウォーターセパレーターおよび減勢装置
を含む場合あり
– 別称に飛沫保護マット、飛沫抑制装置など
1. マッドガード
マッドガードおよび飛沫防止板の例。
2. マッドフラップ
3. 水しぶき抑制装置
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法的要件
輪郭マーキング
輪郭マーキング
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輪郭マーキングの目的は、路上での車両の視認性を高めることです。どのような
車両に必要か、車両のどこに取り付けるのか、どのように取り付けるのか、など
の規定やマーキングの視認性要件に関する事項がこの法的要件 UN-ECE R48
「Lighting Installation」( ライティングのインストール ) によって定められてい
ます。
輪郭マーキングの例。
反射鏡サイン
車両の視認性をさらに高めるために、車両リヤ部に反射鏡サインを取り付けるこ
とができます。反射鏡サインは、ある程度はリヤ輪郭マーキングの代わりにもな
ります。反射鏡サインは UN-ECE R70 規則によって規制されていますが、EU 圏内で
は一般的な要件ではありません。しかし、EU 圏内外の多くの国々で、自国の要件
となっています。
反射鏡サインの例。
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