ロシア情勢(2015年10月~11月 モスクワ事務所)

更新日:2016/1/4
JOGMEC モスクワ事務所
木原 栄治/井戸 智子
公開可
ロシア情勢(2015 年 10 月~11 月 モスクワ事務所)
1.政治・経済情勢
(1)国内
・
10 月 17日、シルアノフ財務相は、昨今の原油価格の下落状況および他の発展途上国の格付が引き
下げとなる中、米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズがロシアのソブリン格付を据え置いたこと
に対し(BB+、格付けの見通しはネガティブのまま)、ロシアの経済政策が効果的であることが認め
られたと述べた。現在の財政政策は、金融およびマクロ経済の安定化を支えているが、予算の不均
衡を現在のレベルで放置することがリスク要因の一つであると指摘した1。
・
10 月 19 日、ウリュカエフ経済発展相は、「経済危機は終結した。ロシア経済は 6 月に底を打ち、9 月
からは回復基調にある」と語った。GDPの成長率は6月~8月は0%であったが、9月は前月比0.3%
に上昇し(季節調整済)、投資減少率も-5.6%に鈍化。一方で、実質賃金は-10%、小売売上高は
経済危機以降最大の-10.4%になるなど悪化した指標もある2。
・
クリミアと接するウクライナ南部ヘルソン州で送電鉄塔 4 本が破壊され、クリミア半島への電力供給が
22 日に停止された。ロシア政府はクリミアで非常事態宣言を発令したが、電力不足は、ロシアがケル
チ海峡で敷設中の海底電力ケーブルの 1 本目の稼働(12 月 22 日を予定)まで長期化する可能性が
あるとのこと3。
・
10 月末に全ロシア世論調査センターはアンケート調査の結果、プーチン大統領の支持率が過去最
1
RIANovost,Novaya Gazeta,2015/10/17
2
Vedomosti,2015/10/19
3
RBK Daily,2015/11/23
–1–
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
高の 89.9%に達したことを発表したが、現在の支持率も 87~88%を維持しているとのこと。支持率上
昇には、ロシア軍によるシリア領内の過激派組織「イスラム国」に対する空爆開始があるとした。国の
社会経済問題は増加しているが、現在のところ大統領の支持率まで影響を及ぼしていない4。
(2)対外関係
①ウクライナ
・
Sputnik 紙によれば、EU は 12 月のサミットで、対ロ制裁をさらに半年延長させる意向とのこと。独のハ
ンデルスプラット紙が EU 高官の話として伝えた。制裁延長はウクライナ東部の和平プロセス加速化
に必要な措置だという。ドイツはミンスク合意が完全に履行されロシアとウクライナの国境の管理権限
が国際監視団に移行されない限り制裁解除はないとしている5。
・
11 月 16 日、プーチン大統領はトルコのアンタルヤで開催された 20 カ国・地域(G20)首脳会議後に
記者会見を行い、ロシアは 12 月に償還期限をむかえる 30 億米ドルの(約 3,700 億円)のウクライナ
の債務について再編を提案したことを明らかにした。大統領は、IMF より良い条件を提案したとし、
「返済期間を 2016 年に繰り延べるようにとの IMF の提案に対し、2015 年は返済を求めず、2016~18
年の 3 年間に毎年 10 億ドルずつ債務を返済する」という内容であることを説明した。実施にあたり、
欧米や国際通貨基金の保証を求めている。ロシアはこれまで、ウクライナ旧政権下で 2013 年に実施
された融資につき、期限通りの返済を求めていた6。
・
11 月 25 日、ガスプロムのミレル社長は、ウクライナ国営天然ガス企業ナフトガスが前払いした全ての
ガスを使い切り、新たな前払いはなく、同社からのガス供給申請もないことより、11 月25 日午前10 時
をもってガス供給を打ち切ったと発表した。さらに、ウクライナがロシア産ガスの購入を拒否すれば、
欧州諸国に対するガス供給に深刻なリスクが生じるであろうと述べた。一方、ウクライナのデムチシン
エネルギー相は23日、需要が予測よりも低かったこと等を理由にウクライナは本年末までロシア産の
ガスを購入しないと発表していた。ウクライナは第 4 四半期のガス購入において、24.6 米ドルの割引
を得ており、1000 立方メートル当たりの価格は 227.4 米ドルとのこと7。
4
Lenta.ru,2015/11/24
5
Sputnik,Vedomosti,2015/11/10
6
Kremlin.ru,2015/11/16
7
Vedomosti,2015/11/25
–2–
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本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
②トルコ
・
11 月 28 日、プーチン大統領は、シリアで空爆を行っていたロシア軍機を撃墜したトルコに対する制
裁措置を実施するための大統領令に署名した。トルコ原産の特定種類の輸入禁止や制限のほか、ト
ルコ企業の国内での活動の制限、来年1月からのトルコ人労働者の新規雇用の禁止やビザなし渡航
の停止が含まれた8。
・
12 月 1 日、連邦政府がトルコ経済制裁に関する政府決定を発表した9。
主要事項:
 2016 年 1 月1日から一部のトルコ原産食品の輸入禁止:トマト、きゅうり、カリフラワー、ブロッ
コリー、オレンジ、ミカン、リンゴ、ベリー類、鶏肉、塩等
 12 月 1 日からチャーター便によるトルコ渡航の禁止
 2016 年 1 月 1 日からロシアにおけるトルコ人の新規雇用禁止
 2016 年 1 月 1 日から相互査証免除協定の運用を停止
 運輸会社のライセンスを 8 千件から 2 千件に削減
③中国
・
11 月 16 日、北京で露中政府間委員会の会議が開催された。議定書によると、主な協議内容は以下
の通り10。
 中国は ESPOP/Lも中国支線(Skovorodino-漠河)の中国区間の建設を 2017年末までに完了
予定
 Rosneft と CNPC は互恵原則に則り、Vankor 鉱床についての交渉を継続することを確認
 Rosneft と Sinopec は 2015 年末までに Yurubcheno-Takhomskoye 鉱床と Russkoye 鉱床に関
する法的拘束力のある合意書に署名する方針
 Rosneft と CNOOC はサハリン島大陸棚の炭化水素資源開発に関する協力の可能性を協議
 Novatek とシルクロード基金(SRF)間の合意である、Novatek が保有する Yamal LNG 社の株
式 9.9%の売却、および SRF が対価として支払うプロジェクトローンは 12 月10 日以前に実行
されなければならない
8
Kremlin.ru,2015/11/28
9
Kommersant,2015/12/1,Vedomosti,2015/12/2
10
Interfax,2015/11/18
–3–
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④その他
・10 月20 日、シリアのアサド大統領がモスクワを訪問し、プーチン大統領と面談を行った。会談の冒頭で
プーチン大統領は「我々の要請に応じて来ていただいたことに感謝する」と述べ、ロシア側の招待に応
じたことを明らかにした。アサド大統領は「ロシアの行動や決断がなければ、国内で拡大するテロはさら
に拡大していただろう」と述べ、謝意を伝えた。プーチン大統領は「友好国であるシリアには、テロとの戦
いのみならず、政治プロセスでも貢献する用意がある。紛争の平和的解決に関心のある他の大国や地
域の国々と連携したい」と述べた11。
<上写真出典:クレムリン HP:http://kremlin.ru/events/president/news/50533/>
・11 月 26 日、フランスのオランド大統領はモスクワでプーチン大統領と会談し、過激派組織「イスラム国」
(IS)に対する空爆対象の情報交換をするなど対テロで連携を強化する方針で一致した。また、オランド
大統領は IS 掃討に向け、主要国は大連合を形成すべきだと強調した12。
<上写真出典:クレムリン HP:http://kremlin.ru/events/president/news/50790>
11
Kremlin ru,2015/10/21
12
Kremlin ru,2015/11/26
–4–
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2.石油ガス産業情勢
(1)原油・石油製品輸出税
・ 2015 年 11 月、原油輸出税はわずかに引き上げられ 13.3USD/BBL に、東シベリア及びカスピ海北
部の油田等に対しては、引き続きゼロ課税となった。
・ 11 月の石油製品輸出税は 46.6USD/t、ガソリンについては 82.5USD/t に設定された。
<参考:原油及び石油製品輸出税の推移>
2012 年
平均
404.3
55.4
2013 年
平均
392.2
53.7
減税特典原油(USD/t)
199.2
190.1
減税特典原油(USD/BBL)
石油製品(USD/t)
内、ガソリン(USD/t)
27.3
266.8
363.8
26.0
258.8
353.0
輸出税
原油(USD/t)
原油(USD/BBL)
2014 年
2015 年
平均
1~9 月平均
366.1
129.6
50.2
17.7
174.9
2 月以降
非課税
24.0
242.0
330.0
62.1
97.5
2015 年
10 月
91.5
12.5
2015 年
11 月
97.1
13.3
0
0
0
43.9
77.7
0
46.6
82.5
(出所:ロシア経済発展省)
(2)原油生産・輸出統計(12 月 2 日付現地報道)
・ 11 月、原油、ガス・コンデンセート生産量は 4411.5 万 t(約 3.2 億 BBL)で前年同月比 1.3%増。
・ 11 月、原油輸出量は 1997.6 万 t(約 1.5 億 BBL)で前年同月比、10%増。
(3)天然ガス生産統計(12 月 2 日付現地報道)
・ 11月、天然ガス生産量は608億㎥(約2.2TCF)。1~11月の生産量は5718.4億立米(約20.6TCF)で、
前年同時期比1.0%減。
(4)税制
・ 11月20日、国家院(下院)は、第2、第3読会で2016年にガスの鉱物資源採掘税の引き上げに関する
法案を採択した。ガスプロムに課す鉱物採掘税の計算で使用する数値を前年度比で36.7%引き上げ
ることとなり、国庫には、約1000億ルーブルの追加歳入が見込まれる13。
13
Interfax,2015/11/20
–5–
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任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
・ Interfax通信によると、国家院(下院)はKirinskoye鉱床に対する鉱物資源採掘税(MET)の免税に関
する法案を採択した。METの免税措置はオホーツク海北部に位置する新規の大陸棚鉱床に適用さ
れる。財務省の税金・関税・タリフ政策部のTrunin部長は、今回のMET免税措置により、「Gazpromは、
2016-2022年に合計300億ルーブル(4億6,200万米ドル)を節税することになる」と述べた。しかしな
がら、オホーツク海の鉱床は、既にMETの優遇措置を受けており、本来のMETの10%しか支払って
いない。したがって、オホーツク海の全鉱床が対象となる今回の優遇措置による2016~2022年の新
たな節税効果は、15億ルーブル(2,300万米ドル)程度であり、Gazpromにとっては微々たるものであ
る。また、2015年10月に天然資源省がGazpromからの適用要請に支持を表明したことから、
Yuzhno-Kirinskoye鉱床に対しても同様の優遇措置が適用される可能性がある14。
・ Interfax通信は11月27日、財務省とエネルギー省が石油業界全体を対象とする超過利潤税導入に
関して合意しつつあると、ノバクエネルギー大臣の言葉を引用して伝えた。「税制改正には、12月1日
以前に税法典を修正する必要があり、同日までに超過利潤税導入に関する法案が採択されないこと
は明らかである。したがって、パイロット事業の収支結果に対する課税(超過利潤税)が2016年1月1日
から導入されることはない。現在、財務省とエネルギー省が準備を進めている税制(超過利潤税)は、
新規鉱床と既存鉱床の両方に適用されることになるであろう」との発言。
・ PRIME紙によると、プーチン大統領は2016年の原油輸出税を前年と同じ率(42%)に据え置くための
法案に署名した。原油輸出税を据え置いたことにより、2016年、国庫に約2,000億ルーブルの追加歳
入がある見込み。政府はまた、施設の近代化が遅れている製油所にとっては、精製マージンを増や
すことつながるため、支援策になると説明。さらに、石油製品の輸出税は原油輸出税に連動している
ため、今回の税率据え置きは、石油製品の値上がりにはつながらないと考えているとのこと15。
(5)法制
・ 10月28日、メドヴェージェフ首相は、ロシア企業に対し、連邦的意義を有する地下資源鉱区におい
て地質調査完了前に試掘と採掘を行う権限を与える政府決定に署名した(公布は11月3日)。また、
この政府決定では、連邦地下資源利用庁と連邦反独占局への書類提出を通じて地下資源利用者を
ロシア企業と外国企業に分類する仕組みも導入されている。今後は、外国人が支配権を持つ企業も
14
VTB Capital,2015/11/23
15
Prime,2015/11/30
–6–
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本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
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投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
政府の許可を受ければ戦略的鉱床へのアクセスを得られるようになる16。
≪連邦的意義を有する土地≫
 ウラン、ダイヤモンド、白金族金属、高純度石英、イットリウム族希土類、ニッケル、コバルト、
その他の金属、石油7,000万t以上、ガス500億㎥以上、金50t以上、銅50万t以上を埋蔵する
鉱床
 海洋鉱区と大陸棚鉱区
 安全保障用地
(6)その他
・ 10月27日、燃料エネルギー産業に関する大統領委員会が開催され、同産業の現状と展望について
協議がなされた。プーチン大統領は、同産業が近年順調に発展しているのは、東シベリアや大陸棚
開発事業に対する優遇措置、石油精製能力や高品質ガソリンの生産を促進する政策によるものと指
摘。また、随伴ガスの有効利用率は 2012 年には 10.3%であったものが、今年上期には 86.5%に達
したことや省エネおよびエコ技術の積極的な導入についても強調した。加えて、「現在、ロシアの設
備投資額の 40%を燃料エネルギーコンプレクスが占めている。国際市場の状況は不安定であるが、
燃料エネルギーコンプレクスへの投資が国の経済全体をけん引し続けなければならない。各社の投
資プログラムを実現するための資金の確保は重大な課題である」と言及した。また、原油や石油製品
の輸送タリフがドル建てになっているのは現行法に矛盾していると指摘。外貨での国内決済を禁止
すべきだと述べた17。
3.ロシア石油ガス会社の主な動き
(1)ロスネフチ
・
11 月 2 日付 Vedomosti 紙は、インドの国営石油会社の Indian Oil Corp(IOC)が Rosneft に同社の
100%子会社である Vankorneft の株式5~10%を ONGC Videsh と同等の条件で買い取ることを提案
したと伝えた。同じくインドの Baarat Petroleum も資本参加を希望しているという。専門家によると、
Rosneft は 1 つの国に 25%もの株式を売却することは危険と見ているので、IOC との交渉を急がない
16
Kommersant,2015/11/5
17
Kremlin.ru,2015/10/27
–7–
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であろうとのこと。
・
11 月 6 日、セチン社長が訪日し、笹川平和財団主催の「Power Bridge Russia-Japan」会議において、
日本の投資家に合計 60 億 bbl の炭化水素資源量がある東シベリア・極東の上流事業および下流事
業・造船事業への参加を呼びかけた18。
 サ ハ リ ン 1 近 傍 の 海 洋 鉱 床 プ ロ ジ ェ ク ト ( Astrakhanovskoye-more 、 Nekrasovsky 、
Kaigansko-Vasyukanskoye-more、および Deryuginskoye 鉱床)への参加
 東シベリアおよび極東で生産を行っている Verkhnechonskoye 鉱床(生産量 17 万 4,000b/d)、お
よび Srednebotuobinskoye 鉱床(生産量 1 万 8,000b/d)への参加。また、現在はまだ生産を行っ
てしていない鉱床(Tagulskoye および Russkoye 鉱床)の権益の取得。当該鉱床の短期の生産計
画は原油 60 万 b/d、ガス 160 億㎥/年。
 西シベリアで現在生産している鉱床における原油回収率の増加事業、陸上ガス田におけるガス
開発事業(Kharampurskoye、Kynsko-Chaselskoye、および Russko-Rechenskoye 鉱床)への参加
 Timan-Pechora 地域北部での Pechora LNG 事業への参加
 下流事業として、Rosneft が計画中の「極東石油化学プラント」への参加
 海洋鉱床開発で使用する船舶およびリグの建造を行うことになっている Zvesda 造船所の建設事
業への参加
図1 Rosneft の提案した油ガス田鉱区 (JOGMEC 作成)
18
Rosneft Press Relase,2015/11/6
–8–
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・
11 月 12 日、Rosneft は 2015 年第 3 四半期および、2015 年 1~9 月の生産量についてのプレスリリ
ースを発表した。概要は以下の通り。
 2015年1~9月の炭化水素生産量は1億8,960万toe(前年同期比1.4%増の514万boe/d)。
また、2015 年第 3 四半期の炭化水素生産量は、6,310 万 toe(508 万 boe/d)
 2015 年 1~9 月のガスの生産量は前年同期比 12.3%増の 459 億 2,000 万㎥。ガス生産量の
増加には主に、2014 年下半期に Purneftegaz の Tarasovskoye 鉱床のガス井で操業を開始し
たこと、および Vankor 鉱床での生産量が増えたことが背景にある。
 掘削総延長は前年同期比 32.6%増。水平坑井の割合は全体の 30%超
 北極圏では、精力的な作業の結果、2D の作業量が前年同期の 4 倍に拡大
 軽油生産量は前年同期比 55.3%増
 ガソリンの国内出荷量は前年同期比 3.6%増
 契約ベースでの東方向け原油・石油製品の販売量は、前年同期比 15.3%増の 3,910 万 t
 水圧破砕を行うカナダの会社「Trican well services」の資産を買収
 2015 年 1~9 月の随伴ガスの利用率は 86.8%(前年同期は 78.6%)
・
Rosneft のロシア会計基準準拠の報告書によれば、同社は第 3 四半期に石油の長期契約の前払い
金として 9,965 億ルーブル(150 億米ドル相当)を獲得したとのこと。ロスネフチは本件に関するコメン
トを拒否しているが、複数の情報源は、「2013 年に締結した 25 年間の石油供給契約に基づき CNPC
から支払われた前払い金である可能性が高い」との見解を示している。長期契約の条件によれば、
前払い金の規模は契約総額の 30%未満で、その決済は石油もしくは石油製品によって行われること
になっている。金利は6カ月もので Libor+2.29%(現時点で 2.89%)に設定されているが、この数字は
Rosneft が TNK-BP 獲得した際の融資の金利を上回る19。
・
Rosneft の 11 月 25 日付プレスリリースによると、2015 年第 3 四半期のIFRS準拠の売上高は 1 兆
2,660 億ルーブル(第2 四半期比3.5%減)、EBITDA は 2,670 億ルーブル(第2 四半期比18.1%減)、
純利益は 1,130 億ルーブル(第 2 四半期比 15.7%減)。1-9 月の純利益は前年同期比 16.1%増の
3,030 億ルーブル。
・
Rosneft の 11 月 30 日付プレスリリースによると、Taas-Yuryakh Neftegasdobycha (TYNGD)の株式
20%を英BP へ売却する手続きを完了したとのこと。TYNGD を母体として両社は合弁会社を設立し、
19
Kommersant, 2015/11/16
–9–
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本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
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投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
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東シベリア地域の開発事業を進めていく予定。現在、同鉱床では 50 本以上の坑井が稼働し、原油
日産量は 2,500 トン(約 18,000b/d)。
(2)ガスプロム
・
Gazprom の 11 月 10 日付プレスリリースによると、プーチン大統領とクウェートの Sabah4 世 Ahmad
Al-Jaber Al-Sabah 首長との会談の後、Kuwait Petroleum Corporation (KPC)と石油・ガス分野での両
国の協力に関わる覚書に署名したとのこと。同文書では、LNG、石油製品、科学技術協力等が協力
の可能性のある分野となっている。Gazprom の取締役会の Zubkov 会長は先に、「クウェートはロシア
からの安定的なLNG供給に関心があり、Gazpromはその要求にこたえる用意がある。LNG供給量は、
250 万 t/年から将来的には 750 万 t/年まで増える見通しである」と述べていた20。
・
Gazprom は再び 2015 年のガス生産予測を下方修正した。1~9 月期報告から判断して、同社は現時
点では、2015 年に 4,270 億立法メートルの生産を予定しているが、これは 2014 年よりも 3.8%減とな
る。年初には前年比 12%増の 4,853 億 6,000 万立法メートルの生産を予測していた。専門家によれ
ば、生産量の低下はウクライナへのガス供給の落ち込みと関連しているとのこと。同国への輸出量は
3 分の1の 46 億立法メートルまで落ち込んだ。また、独立系生産企業によるガス生産の増加も影響し
ている。ロスネフチは 9 カ月で生産を 12.3%、460 億立法メートルまで増やしている21。
Gazprom グループによるガスの生産量
(単位:10 億立法メートル/出所:Gazprom)
20
Prime,2015/11/10
21
Vedomosti,2015/11/16
– 10 –
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
・
Gazprom は、2015 年の投資計画に関する修正を発表。投資プログラムの予算規模は当初の 8,043
億 5,000 万ルーブルから 1 兆 430 億ルーブルに増加。「シベリアの力」P/L(東ルート)の事業費見積
りは 2011年初頭の価格7,990億ルーブルから変更がない一方で、2015年度の同プロジェクトの投資
額は当初の 310 億ルーブルから 193 億ルーブルに大幅に縮小。関係者は、当該見直しは設備機器
の納入時期の変更により、据付が 2016 年末から 2017 年初頭に実施されることになったためと説明し
ている。また、Nord Stream の新しい 2 列のパイプラインにガスを供給する役割を担うガス P/L ウフタ
~トルジョク 2 の建設費は 2010 年の価格で 2,170 億ルーブルとの見積りを示した。建設が開始され
た今年 10 月の時点では、総工費は 1,400 億~1,800 億ルーブルとの見積りであった22。
4.東シベリア・極東・サハリン情勢
(1)東シベリア
・
エネルギー省および経済発展省は、Surugutneftegas が開発している Talakan 鉱床の東部鉱区に対
する減税措置を中止するように政府(メドベージェフ首相)に対し要請を行った。両省の情報筋による
と、同鉱区で生産される原油の輸出税の減税条件である内部収益率(IRR)が減税措置撤廃となる
16.3%に 7 月 1 日の時点で達していたとのこと23。
(2)極東
・
国際石油・ガス・エギジビジョン「ADIPEC-2015」において、Statoil の Bacher 上級副社長は、対露制
裁を受けてオホーツク海での事業のうち、いくつが中断される可能性があるかとの質問に対し、
「Statoil は、2016 年夏にオホーツク海で 2 坑井の掘削を開始する計画である」と答えた。当該坑井は、
オホーツク海の Magadan-1 鉱区および Lysenko 鉱区で掘削される予定。Magadan-1 鉱区は離沿岸
距離 100km、Lisyansky 鉱区は約 90km のところにそれぞれ位置し、掘削する地域の水深は 150m 以
浅。Rosneft は 2015 年 9 月、「Rosneft と Statoil との JV である Magadanenergo および Loansmortgages
が中国油田サービス会社中海油田服務(COSL)と、2016 年に探鉱井 2 坑井の掘削を行うことで契約
を締結した」と発表していた24。
22
Kommersant,2015/11/23
23
Interfax,2015/10/8
24
Prime,2015/11/10
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本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
(3)サハリン
・
Interfax 通信は、PSA プロジェクトの進捗状況に関する政府報告書を引用し、「もしストックホルム仲裁
裁判所がサハリン1の税金の過払いをめぐる ExxonMobile の利潤税率を 35%から 20%に引き下げる
べきであるという主張を認めれば、サハリン1の PSA の有効期間が切れるまでの間の国庫の収入は
160 億米ドル減少することになるだろう」と報じた。ExxonMobile は 2009年からの税金の過払い分を返
却することを要求しているが、妥協案として、総額 5 億 1,600 万米ドル(2009~2013 年)の過払い金よ
り、その半分に相当する 2 億 5,000 万米ドルを棒引きすることを提案していた。ロシア政府はサハリン
PSA の条件は個別の法律で定められた不変的なものであるとの認識を示し、受け入れていない25。
・
会計検査院は、2014 年の生産物分与協定(PSA)の実施結果に関する報告書を発表した。検査では、
サハリン 1 においてガスの輸出が確立されていないことが指摘され、ガス輸出が出来なかったことに
よる潜在的な未収額は、問題解決が先送りされたこの 8 年で 100 億米ドルに達していた可能性があ
るとした。また、廃鉱金積立の実施、ロシアの請負業者の利用の形骸化について再び不備が指摘さ
れた。同院は政府と最高検察庁にこの結果を報告する予定であるが、業界関係者は、これは「ルー
ティンワーク」であり、当局が真剣に対応することはないだろうと認識している26。
5.新規 LNG・P/L 事業
(1)「シベリアの力」ガス P/L(西ルート)
・
11 月 16 日、Gazprom のミレル社長はトルコのアンタルヤで、「Gazprom と CNPC は、『西ルート』によ
るロシアから中国へのガス供給契約の締結に向けた交渉を 2015 年内に行う方針だが、『東ルート』
によるガス供給契約の協議に要した時間を勘案すると、『西ルート』によるガス供給契約に関わる合
意は 2016 年上半期になる可能性がある」と述べた。一方、ノバクエネルギー大臣はアンタルヤで、
「西ルート」によるガス供給契約の締結時期について、締結までに 10 年近くを要した「東ルート」を引
き合いに出しながら、「Gazprom と CNPC との次回の交渉の成り行き次第である。その結果、契約が
早く締結されるかもしれないし、時間が長くかかるかもしれない」との中立的な立場からの意見を述
べた。
25
Kommersant,2015/10/29
26
Prime,2015/11/5, Kommersant,2015/11/6
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れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
(2)Nord Stream2
・
Gazprom の広報は、南回廊用に製造された鋼管の Nord Stream2プロジェクトへの転用計画を認めた
上で、「南回廊の東ルート建設用の約 380km 分の鋼管が未使用のままとなっている。それらの鋼管
の、ガス PL「ウフタ~トルジョク2」の建設現場への輸送は今年の年末に開始され、2016 年第2四半
期末には終了することになっている」と語った。約 33 万tの鋼管が転用される可能性があるとされて
いる27。
・
11 月 12 日、Gazprom は Nord Stream-2 ガス P/L 事業会社の株式の1%を仏 Engie に売却。その
結果、同社の出資比率は50%に低下し、Engieの出資比率は、他の欧州の少数株主と同等の10%と
なった。Gazprom は引き続き支配株主にとどまるが、専門家の見解では、同社が支配株を失ったとし
ても、欧州委員会から同 P/L と接続する陸上区間の EU 域内における建設許可を得る上では役に立
たないとのこと。なお、今回の株式売却に関する取引金額は公表されていないが、情報筋によると
Nord Stream2 社の定款資本金 6,000 万スイスフラン(5,580 万ユーロ)を基に計算するとのこと28。
・
ポーランド、スロバキアを中心とする 9 か国が、Nord Stream2に関して、「EU の有力な加盟国がエネ
ルギー安全保障より自らの経済的な必要性を優先している」として、パイプライン建設の中止を求め
る書簡をトゥスク EU 大統領宛てに出し、12 月の EU 首脳会議で取り上げるよう求めている。東欧諸国
は Nord Stream2 の新設で、ロシアの独占企業であるガスプロムに対する欧州の依存が高まると危惧。
また、エネルギー源の多様化や安全保障に関する EU の政策と矛盾し、他の加盟国とは異なるルー
ルがドイツに適用される、としている。EC のユンケル委員長は、プロジェクトを政治的な問題として見
るべきという東欧諸国の意見を退け、メルケル首相の発言に同調して、プロジェクトは商業的であり
EU 内の市場ルールの順守についてのみ調査すべきと主張29。
(3) TAPI(Turkmenistan-Afghanistan-Pakistan-India)
・
トルクメニスタン石油ガス産業・鉱物資源省によれば、TAPI の建設は 2015 年 12 月に開始で、国営
Turkmengaz の石油ガス研究所の専門家が現在準備作業を行っているとのこと。トルクメニスタン区間
の総延長は 200km 超、年間送ガス能力は 300 億立法メートル。建設費は$100 億超。参加国による基
27
Vedomosti,2015/10/23
28
Kommersant,2015/11/13
29
FT,2015/11/30
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本契約は 2010 年に Ashgabat で締結30。
(4)ヤマルLNG
・
Yamal LNG事業のプロジェクトファイナンスが足踏みしている中、同事業の株主らは自らの資金を投
資しており、まもなく、少なくとも2億5,740万ユーロ(2億7,650万米ドル)を投入する見込みである。株
主らは、もし2015年末までに外部から200億米ドルの資金が調達できない場合は、2016年年初にも、
出資によって同事業に資金を投入する予定である。Yamal LNG社は11月5日、同社の株主が追加で
572株を発行することを承認し、TotalおよびCNPCが折半して購入することになっていると述べた。
Yamal LNG社の株式60%を保有するNovatekは、今回の増資で、自社の資金を投入しないとのこと。
株の発行価格はYamal LNG社の取締役会で後日決められるが、少なくとも45万ユーロ/株になる見
込み。しかしながら、今回の増資分は、Yamal LNG社の資本金の0.0016%を占めるにとどまる。した
がって、株主の保有株式の比率には影響を与えない模様。Yamal LNG社は2015年10月、同様の増
資を行おうとしたが、一株も販売できなかったため、株式の発行は中止になった。Novatekおよび
Yamal LNG社は、先の失敗に終わった増資、および今回計画されている増資についてコメントして
いない31
以
30
Trend, 2015/11/05
31
IOD,2015/11/9
上
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投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
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