久留米医師会

久留米医師会
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久 留 米 医 師 会
久 留 米 市 櫛 原 町 番 地
印刷所 有 限 会 社 新 幸 印 刷
前川前理事長の任期満了を受け、 平成年7月日付で第代理事長の大任を
仰せつかり、 責務の重大さに身の引き締まる思いです。 これまで本学の理事長は、
地元経済界から迎え入れることが多く、 初の学内からの理事長就任となりました。
これまでの長年にわたる医学部での経験ならびに学校法人常務理事としての3年半の経験を基盤
とし、 実働型の理事長として務めを果たしていく所存です。
本学の前身九州医学専門学校は、 福岡市との誘致合戦の末に久留米市に開設されました。 本学
年史にその経緯が克明に記載されていますが、 設置場所が久留米市になった決定的瞬間、 昭和
2年月5日午後7時分に 「久留米医師会長永島君が立って挨拶をなした」 との設立委員会委
員長記述が残されています。 福岡県医師会をはじめ久留米医師会と久留米市との熱き思いによっ
て呱呱の声をあげた本学と久留米医師会とのいにしえからの縁を示すものとして紹介させていた
だきます。 今後も引き続き、 久留米医師会員の皆さまとのご縁を大切にさせていただきたいと思っ
ておりますので、 どうぞよろしくお願い申し上げます。
また開設以来、 本学は幾多の困難を乗り越え、 平成年には創立
周年を迎えました。 久留米
医師会員の皆さま方はじめ、 多くの方にご支援いただいた創立
周年記念事業では、 医療センター
病棟・外来棟の建築、 大学病院新病棟の建築等が竣工し、 現在工事中の附設中学校・高等学校の
校舎建て替えをもって全ての記念事業が終了します。 この場をお借りして、 ご支援いただきまし
た皆さま方へ厚く御礼申し上げます。
本学の基本理念である 「実践的な人材の育成」 と 「地域文化への貢献」 は、 開設時の理念とし
て脈々と受け継がれ今日に至っておりますが、 さらに 「地域社会と密に連携した大学」 ならびに
「東アジアを中心とする国際社会と連携した大学」 を目指し、 大学の発展のために、 微力ではあ
りますが皆さま方のご協力をいただき、 全力を尽くして職務を全うしていく所存です。 今後とも
ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
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送例が多いとの報告であった。 医師会に対して①医療
機関から救急車を依頼する場合は、 できるだけ医師
(無理な場合は看護師) に同乗してほしい ②軽症患者
9月1日、 当医師会館にて。 川崎 洋会長の挨拶に
の病院間搬送は、 可能な限り病院車で御願いしたいと
続き、 今回のテーマである県地域精神保健福祉事業功
の申し入れが以前からあっていた。 この1年で病院間
労者に対する県地域精神保健協議会長表彰候補 (個人
搬送や患者の医療機関受診時に、 救急車ではなくいわ
3名、 団体1ヶ所) の推薦を決め、 助成事業4ヶ所と
ゆる 「福祉タクシー」 の使用がかなり増加しており、
助成金を決定した。
今後も 「救急車の適正利用」 について周知・協力して
さらに、 監事1名の交代を承認し、 会は無事終了し
た。
(芹
川)
いくこととした。 医師会からは日曜祝日在宅医 (内科、
外科、 小児科、 産婦人科) の受診患者数と眼科、 耳鼻
科、 小児科の3科の久留米広域での救急患者受け入れ
状況、 患者数などの報告を行った。
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(宮
川)
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9月5日、 当医師会館にて。 筑後地区名の自賠医
9月日、 当医師会館にて。 中村弘毅天神会新古賀
療関係委員及び県医師会から2名の担当理事の出席で、
病院消化器内科部長による 「早期胃癌の内視鏡治療
自賠医療委員会が行われた。 戸次史敏委員長の司会で、
の実際」 の演題で講演があった。 (
平成年度自賠医療委員会会計決算および年度予算
内視鏡的粘膜下層剥
の報告があり承認された。 大橋輝明県担当理事 (アド
離術) の手技は、 ①病変部を確認する ②切除範囲の
バイザー) から報告のあと、 筑後ブロック自賠医療委
マーキングを行う ③粘膜下層に局注液を注入して病
員会会則案が提示され基本的に承認されて来年4月1
変部を隆起させる ④マーキングを目標に粘膜に切開
日よりの施行が決定された。 自賠医療に関する研修会
を加え、 ナイフで粘膜下層を切除し、 病変を剥離させ
の予定についての説明の後に、 会員からの自賠医療に
ていく ⑤剥離面の血管・出血部位に対して止血処置
対する質問、 要望事項を検討して、 同時に筑後地区損
を加える。 内視鏡治療の一般的適応は、 胃癌学会が編
医協総会に対する事前検討が行われた。 引き続き、 筑
集した 「胃癌治療ガイドライン」 で定められており、
後地区損医協総会が行われた。 損医協総会では上記
リンパ節転移の可能性がほとんど無いこと、 および、
名の委員に加えて、 高橋俊史日本損害保険協会九州支
病変を一括切除可能であることである。 具体的条件は、
部副長、 吉原洋隆福岡自賠責損害調査事務所医調課長
1) 病変径が2
以下の肉眼的粘膜癌 ( 癌) 2)
ならびに損保会社3社から3名の委員を加えて
名で、
組織型が分化型腺癌 3) 陥凹型では潰瘍、 潰瘍瘢痕
委員長の挨拶に引き続き、 参加者の自己紹介で協議が
を伴わないことである。 しかし、 の導入により
始まった。 ①交通事故患者の健保使用強要および健康
2
を越す病変でも一括完全切除が可能であり、 ま
保険への切り替えの要求について ②自賠責保険の支
た、 粘膜下層を直接剥離する技法により潰瘍を有する
払いの方法 (人身傷害保険の問題) の確認や、 支払い
病変の切除も可能となり、 現在、 臨床研究的に内視鏡
の変更について ③病状照会の方法やその理由の明確
治療の適応を拡大する試みがなされている。 の
化、 各種診断書の取り扱いについては具体的な要望が
偶発合併症として、 出血、 消化管穿孔に注意すること
保険会社に伝えられた。 医師会委員側からその他の要
が必要である。 の手技、 偶発合併症の対処法を、
望など各委員からの活発な質問、 意見があり、 損保側
動画を用いての講演であった。 早期胃癌に対する
の担当に自賠責診療に対する考え方を徹底してほしい
は、 経験豊富なスタッフが、 常に安全確実な治
と要望した。
療を心掛ける必要がある。 出席者名。
(日
高)
(戸
2345
6789
9月9日、 当医師会館にて。 市役所 (市保健所)、
久留米広域消防本部、 医師会の三者共催懇談会である。
次)
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当日午後1時半から3時まで西鉄久留米駅2階改札口
9月日、 ホテルマリターレ創世にて。 「切除不能
前イベント広場にて救急医療週間啓発キャンペーンが
進行非小細胞肺癌の分子標的治療」 という演題で一木
あり、 消防本部による心肺蘇生法・使用方法の
昌郎国立病院機構九州医療センター呼吸器科科長に
実技指導、 啓発物品の配布、 健康相談、 血圧測定が行
ご講演いただいた。 進行非小細胞肺癌の平均生存期間
われた。 午後7時からの懇談会では各機関の現状、 問
題点などが述べられ、 協議に入った。 消防本部より
は無治療群で2∼3ヶ月、 化学療法群でヶ月程度
だが2次治療に分子標的薬 (
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「救急統計」 が示され、 昨年と今年は特に熱中症の搬
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) を選択するとヶ月まで延長するという
−
成績もある、 とくに腺癌、 (上皮成長因子受容
−
体) 遺伝子変異陽性群、 東洋人、 非喫煙者、 女性など
症例を選択すればより効果が期待できるようだ。 しか
し、 遺伝子耐性変異、 遺伝子増殖群には
効果がないようだ (
阻害剤の併用で効果 )。
第3の 剤、 血管新生阻害剤などの開発も
3
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久留米医師会テニス部は部員数%名、 テニスを通し
あり症例ごとに適切な抗腫瘍剤を選択すれば、 延命、
て部員の健康維持・増進および部員相互の親睦を主目
改善、 腫瘍縮小効果などが期待できるとの話で
あった。 会場から の副作用 (間質性肺炎)
的として活動しています。 しかしながら部員の先生方
について質問があり、 その予測は難しいが、 もともと
としてラケットを握ることもままならないようです。
間質性肺炎がある症例、 喫煙者などが との
このためそれぞれ個人的にテニススクールやサークル
ことであった。 精密検査受託医療機関には年1回の本
などで体力維持、 技術の研鑽に励んでおられます。 ま
講習会への出席が義務付けられている。 出席者名。
た年に2回はアイケイテニスクラブで筑邦銀行との定
(田中
二)
は日頃の診療が多忙のため、 なかなか定期的に部活動
期対抗戦を行い、 真剣な中にも和気あいあいの雰囲気
でプレーを楽しんでいます。 学生時代にバリバリやっ
ていた先生や中年になって始められた先生、 半世紀に
及ぶテニス歴の大先輩など各人各様からバラエティに
富んだプレーが飛び出します。 試合後は焼肉とビール
9月日、 萃香園ホテルにて。 白水和雄久大外科学
を楽しみながら両チームの健闘を称えあい、 優勝カッ
講座主任教授の開会の辞に続いて末吉 晋大牟田市立
プ授与などが行われます。 ちなみにこの数年間は医師
病院副院長の座長のもと 「乳房・乳頭乳輪再建
会テニス部が連覇を続けています (決して筑邦銀行さ
」 と題して矢永博子医療法人矢永クリニック
んが手加減してくださっている訳ではないと思います
院長による特別講演が行われた。 乳がんの外科的治療
が・・・)。
により乳房を喪失した女性にとってより自然な形の乳
また永年、 部長としてテニス部を牽引してこられた
房を再建することの重要性を説明され、 そのアプロー
田中祥夫先生にかわり、 平成年からは矢野荘一先生
チについて形成外科医の立場より多数の症例を紹介さ
が部長の任を引き継がれました。 今後は可能であれば
れた。 乳房再建法としては乳房切除と同時に組織拡張・
他地区医師会との交流試合などを計画して、 部活動の
シリコンバッグインプラント (
更なる発展につなげたいと思っています。
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) 法と乳房切除創治癒後
最後に久留米医師会員でテニスをやっておられる未
に改めて乳房再建を行う2期再建法のそれぞれのメリッ
入部の先生がおられましたら、 矢野荘一先生 (矢野整
ト・デメリットを説明された、 法は患者の乳房
形外科)、 本間友基先生 (本間内科循環器内科)、 村岡
喪失感が少なく、 入院回数が短縮されるメリットはあ
達也先生 (村岡外科医院)、 小生 (枝國節雄
るが、 術後合併症として感染、 血腫形成、 皮弁壊死、
科クリニック) のいずれかにご連絡頂ければ、 定期対
再建乳房の位置異常などのデメリットもある。 一方、
抗戦などのご案内を致します。 ご一報下さい。
今立内
2期再建法は形成外科医的には時間的に余裕をもって
手術に臨め、 審美的にも満足な手術ができるが患者の
立場からすると再建手術まで乳房が喪失している不安
が残ると言える。 また、 左右の乳房の形を整えるため
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に健常側の乳房も形成する、 タッチアップ手術や放射
7:スポーツをしている学生の腰痛の原因には筋膜性
線治療後の乳房再建、 乳頭・乳輪の再建には健常側の
の腰痛、 腰椎椎間板ヘルニア、 腰椎分離症などが代
乳頭を一部切除したり二葉真皮弁、 耳介軟骨や人工軟
表的である。 外来にて診断、 治療していくうえで最
骨を、 乳輪には大腿内側皮膚を用いるなど興味深い内
も注意しなければならないのは腰椎分離症である。
容であった。 最後に乳腺良性腫瘍術後や陥没乳頭の形
ヘルニアの場合、 神経症状や前屈制限である程度の
成法などを紹介された。 次回は来年3月8日開催の予
判断は容易である。 しかし後屈時の制限と痛みがあ
定。 出席者#$名。
る場合は分離症に注意が必要である。 初期にはレン
(宮
原)
89:;.<=>?
トゲンの斜位像でも分離がみられず、 ただの腰痛症
として電気治療などで長期間放置されて手遅れにな
り分離が完成してしまった残念な症例をよく経験す
恒例の大懇親会を @AB CDE
る。 分離症はレントゲンでの変化の無い段階でも
午後7時より萃香園にて開催致します。
ことが可能である。 の で分離部の高信号
多数ご出席頂きますようお知らせします。
を認める時期であれば、 レントゲンで多少の分離が
見える時期でも適切な治療を行うことで#'パーセン
&や で疲労骨折を見つけることで診断する
4 −
−
トの骨癒合が得られると報告されているが、 残念な
第3回医政研究委員会
武藤理事
がら整形外科医でも注意していないと、 ただの腰痛
症として症状改善の得られないまま漫然と治療を続
けていることも多い。 分離初期で前述の 高信号
8月日
の状態で発見できた場合、 患者や家族の理解が得ら
広報編集委員会
久留米市老人ホーム入所判定委員会
れれば、 期間には多様な意見があるが、 一般的には
日
久留米市障害者自立支援協議会
3ヶ月∼半年の硬性装具を装着して、 全運動を禁止
日
マンモグラフィ読影会
しなければならない。 高校野球の球児のように、 き
∼日
第回中四九地区医師会立看護学校協議会
ちんとした治療が困難な場合は骨癒合を目指すこと
日
「かかりつけ医うつ病アプローチ研修」 第
は不可能であるが、 分離が完成した場合、 以前考え
られていたよりも腰痛の原因として激しいスポーツ
4回検討会
日
会員健診読影会
や将来の日常生活にも支障を来たす可能性があるこ
第2回久留米市救急医療週間啓発事業実行
とを充分説明しなければならない。 将来のある学生
委員会
達であり、 保護者への説明、 理解と早期診断が大切
久留米市高齢者福祉計画及び介護保険事業
であり、 疑わしいと思われる患者さんはできるだけ
計画推進協議会
整形外科に早期に紹介していただくことをお願いす
る。
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会計監査
日
マンモグラフィ読影会
日
久留米三師会懇談会打合せ会
日
第回理事会
月日現在、 写真のように1階の床コンクリート
打設も終わり、 外タイルの色あわせも行い、 全工程の
久留米市健康保険課との協議会
日
肺がん検診読影会
日
居宅療養管理指導に係る研修会 (サテライ
ト)
%が順調に終了しています。
会計監査
マンモグラフィ読影会
日
9月1日
筑後ブロック医師会代議員会
福岡県地域精神保健筑後ブロック協議会第
2回幹事会
マンモグラフィ読影会
4日
救急の日のつどい
5日
看護専門学校建設総合会議
筑後ブロック自賠医療委員会並びに筑後地
区損医協総会・懇親会
マンモグラフィ読影会
6日
肺がん検診読影会
7日
看護専門学校職員辞令交付
久留米医師会職員辞令交付
第回理事会
8月日
第2回ハートフル研修会 (サテライト)
各医師会救急・災害医療担当理事者会
8日
宮川理事
マンモグラフィ読影会
日
第2回メディペチャ筑後
日
第5回母体保護法指定医師審査委員会
日
広報委員会
宮原理事
9日
5日
救急の日三者懇談会
津村和理事
第4回各医師会公益法人制度改革担当理事
者会
看護生涯教育研修会
日
第回ドクターヘリ症例検討会
公益法人制度への移行に関する打合せ会
第1回前立腺がん検診部会委員会
筑後ブロック胃がん検診講習会
日
第1回骨粗しょう症検診部会委員会
日高理事
7日
日
武藤理事
植田理事
6日
第1回胃がん・大腸がん検診部会委員会
戸次理事
久留米市救急医療週間啓発事業街頭キャン
ペーン (西鉄久留米駅構内)
宮原通委員
9月2日
労災自主点検会
入会相談委員会
筑後脳卒中連携の会合同定例会
日
筑後ブロック肺がん検診従事者講習会
「かかりつけ医および産業医のためのうつ
病アプローチ研修」 第5回検討会