H26年度 法人本部事業報告

社会福祉法人
1
普仁会(事業報告)
はじめに
平成 26 年度につきましては、3年毎に見直される介護報酬の平成 27 年度改定に向け、大きな制度
改正となったところであります。平成 26 年 6 月 25 日に公布された「地域における医療及び介護の
総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」いわゆる、医療介護総合確保推進法
に基づくものであり、持続可能な社会保障制度の確立を図るため、効率的で質の高い医療提供体制の
構築と共に、地域包括ケアシステムの構築を通し、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進
するため、医療法・介護保険法等の関係法律について所要の整備等を行うというものでありました。
そのうち、介護保険関係では、地域包括ケアシステムの構築と費用負担の公平化を図る観点から、
在宅医療・介護連携の推進などの地域支援事業の充実とあわせ、予防給付を地域支援事業へ移行し、
市町村が取組むべき事業とすることや、特別養護老人ホームの中重度者へ重点化するほか、低所得者
の保険料軽減の拡充、一定以上の所得のある利用者への自己負担の2割への引上げ、補足給付の要件
に資産などを追加するための施策が講じられることとなり、その結果、平成 27 年 4 月から介護報酬
を全体で 2.27%引き下げる内容が示されたところであります。
また、社会福祉法人制度の見直しについても、法人の内部留保の問題から税制優遇に見合うルール
づくりとして、資金収支差のうち事業継続に必要な運転資金、建物の建替えや大規模修繕費など必要
最低限の財産を除く財産を余裕財産として、地域の公益活動等へ再投下することを義務化する案など
社会福祉法の改正に向けた取組みが進められてきたところでありました。
この様な状況の中、当法人におきましては、平成 26 年 3 月 20 日に新規開設した地域密着型介護
老人福祉施設、さらには小規模多機能型居宅介護、両施設の本格的な稼働と共に、併設する地域包括
支援センターのサテライト機能との相乗効果などから地域との連携なども深まり、利用状況にも良い
影響となって表れたところであります。
しかしながら、特養愛仁園のショートステイやデイサービスセンターの利用状況においては、継続
的な利用者の死亡や長期入院、施設への入所などのほか、利用者の状況変化などから減少傾向となり、
利用者を増やす方策等の取組みが課題となったところであります。
さらには、特養愛仁園で起きました入所者への不適切ケア(暴力行為)の問題は、介護職員個人の
資質によるものとはいえ、北海道知事の勧告を真摯に受け止め、職場環境の改善や管理体制の整備、
職員研修など改善報告書の内容の確実な実行を図り、より良い職場づくりに努めて行きたいと考えて
いるところであります。
また、昨今の就職状況における介護職員の担い手不足が顕著となってきており、団塊の世代が 75
歳以上となる平成 37 年には約 30 万人の介護人材が不足するとの推計も示されているところでありま
す。当法人においても、常勤の介護職員を募集しても応募がないなど、人材の確保に苦労する状況に
あることから、多様な働き方に合わせた対応と共に、中学生や高校生への出前講座など、新たな人材
の発掘を視野にいれながら、職員が定着できる環境・基盤づくりを含め、人材の確保に努力して行き
たいと考えております。
いずれにしても、法人各施設の特性・機能を踏まえながら、入所者及び利用者へのサービス向上に
努めてきたところであり、資金収支におきましても、計画的、かつ収支バランスに考慮した執行に努
めてきたところであります。
- 1 -
(1)法
1
人
本
部
理事会・評議員会の開催
(1)第191回
理事会
○ 日
時
・平成26年5月27日(火曜日)
○ 会
場
・普仁会
午後3時20分
会議室
○ 出席者
・理事
7名
・監事
2名
○ 付議事項
・平成 25 年度下期寄付金の採納報告
・地域密着型サービス施設に係る抵当権の追加設定
・平成 25 年度事業報告・平成 25 年度決算認定・平成 25 年度会計監査報告
・施設間における災害時の相互支援協定
(2)第49回
・諸規程の一部改正
評議員会
○ 日
時
・平成26年5月27日(火曜日)
午後1時30分
○ 会
場
・普仁会
会議室
○ 出席者
・評議員
13名(欠席2名)
○ 付議事項
・平成 25 年度下期寄付金の受納報告
・監事
2名
・地域密着型サービス施設に係る抵当権の追加設定・平成 25 年度事業報告
・平成 25 年度決算認定・平成 25 年度会計監査報告
・施設間における災害時の相互支援協定・諸規程の一部改正・理事の選任(補充)
(3)第192回
理事会
○ 日
時
・平成26年8月1日(金曜日)
○ 会
場
・普仁会
午後3時00分
会議室
○ 出席者
・理事
7名(うち書面出席1名)
○ 付議事項
・平成 26 年度第1四半期事業報告
・平成 26 年度第1四半期監査報告
・任期満了に伴う評議員の選任
(4)第50回
評議員会
○ 日
時
・平成26年8月1日(金曜日)
○ 会
場
・普仁会
会議室
○ 出席者
・評議員
14名(欠席1名)
○ 付議事項
・平成 26 年度第1四半期事業報告
午後1時30分
・平成 26 年度第1四半期監査報告
・任期満了に伴う理事及び監事の選任
(5)第193回
理事会
○ 日
時
・平成26年8月19日(火曜日)
○ 会
場
・北海道ホテル
○ 出席者
・理事
7名
○ 付議事項
・理事長の選任
午後4時00分
会議室
・監事
・常務理事の指名
2名
・理事長職務代理者の指名
・第三者委員の選考
- 2 -
(6)第51回
評議員会
○ 日
時
・平成26年8月19日(火曜日)
○ 会
場
・北海道ホテル
会議室
○ 出席者
・評議員
○ 付議事項
・法人役員等の選任結果
(7)第194回
午後4時45分
14名(欠席1名)
理事会
○ 日
時
・平成26年11月20日(木曜日)
○ 会
場
・普仁会
午後3時10分
会議室
○ 出席者
・理事
7名
・監事
1名(欠席1名)
○ 付議事項
・平成 26 年度上期・寄附金等受納報告
・平成 26 年度第2四半期事業報告
・平成 26 年度第2四半期監査報告
・平成 26 年度積立金の取崩し及び補正予算
(8)第52回
評議員会
○ 日
時
・平成26年11月20日(木曜日)
○ 会
場
・普仁会
会議室
○ 出席者
・評議員
14名(欠席1名)
○ 付議事項
・平成 26 年度上期・寄附金等受納報告
・平成 26 年度第2四半期事業報告
午後1時30分
・平成 26 年度第2四半期監査報告
・平成 26 年度積立金の取崩し及び補正予算
(9)第195回
理事会
○ 日
時
・平成27年
○ 会
場
・普仁会
3月26日(木曜日)
午後3時00分
会議室
○ 出席者
・理事
7名
・監事
2名
○ 付議事項
・平成 26 年度第3四半期執行状況及び決算見込
・平成 26 年度第3四半期監査報告
・平成 27 年度事業計画
(10)第53回
・平成 27 年度収支予算
・諸規程の改正
評議員会
○ 日
時
・平成27年
3月26日(木曜日)
午後1時30分
○ 会
場
・普仁会
会議室
○ 出席者
・評議員
12名(欠席
○ 付議事項
・平成 26 年度第3四半期執行状況及び決算見込
3名)
・平成 26 年度第3四半期監査報告
・平成 27 年度事業計画
・平成 27 年度収支予算
- 3 -
・諸規程の改正
2
監査の実施
(1)平成 25 年度決算監査
○
日
時
・平成26年5月21日(水曜日)
○
会
場
・社会福祉法人普仁会
会議室
○
監査意見
・決算財務諸表の確認
・平成 25 年度事業報告
・未収金未払い金の確認
午後1時~午後3時
・預金残高確認
・新施設建設にかかる会計処理について
・固定資産の管理について
(2)平成 26 年度第1四半期監査
○
日
時
・平成26年7月23日(水曜日)
○
会
場
・社会福祉法人普仁会
○
監査意見
午前9時~午前11時
会議室
・資金残高の通帳点検確認
・第1四半期事業及び執行状況について
(3)平成 26 年度第2四半期監査
○
日
時
・平成26年11月
○
会
場
・社会福祉法人普仁会
○
監査意見
7日(水曜日)
午前9時~午前11時
会議室
・資金残高の通帳点検確認
・決算見込みについて
・第2四半期事業及び執行状況について
・繰越剰余金の取扱いについて
(4)平成 26 年度第3四半期監査
○
日
時
・平成27年
3月
○
会
場
・社会福祉法人普仁会
○
監査意見
3日(火曜日)
午前9時30分~午前11時
会議室
・資金残高の通帳点検確認
・第3四半期収支状況及び決算見込について
・財産等の年次別更新計画の作成検討について
3
施設運営会議の開催
開催月日
報告事項等
協議事項等
4 月 28 日
・政府規制改革会議(社福は貢献活動を
・第 191 回理事会・第 49 回評議員会開催(5 月 27 日)
(月)
義務化提言)
議題:平成 25 年度事業報告、収支資金決算認定、監査報告、
・介護事業経営実態調査
寄付金採納報告、諸規程一部改正、理事選任(評)
・一般事業主行動計画策定(2 次)
・決算監査日程⇒5 月 21 日(水)
・帯広市第 6 期介護保険事業計画策定
・平成 25 年度の事業執行(事業計画周知、研修計画作成、
スケジュール(5 月アンケート、意見交
法令遵守(守秘義務、法の遵守、内部ルール確認等)
換、パブコメ 12 月、計画案 3 月)
・施設管理(補修修繕、備品、保守管理)
・健康診断結果(C、D は主治医等で受診)
・災害時の避難協定
・理事会・評議員会年間予定
・社会福祉施設における誤嚥事故他
- 4 -
開催月日
報告事項等
協議事項等
5 月 30 日
・第 191 回理事会・第 49 回評議員会
・6 月賞与支給(例年通り)
(金)
報告(自己評価、25 年度資金収支他)
・固定資産管理台帳と実物
・社会福祉法人運営の透明性確保
・個人資産管理台帳の器具備品と現物確認
・社会保障制度改革国民会議整理案
・十老協 5 年表彰
・医療・介護総合推進法案
・第1回避難訓練(6 月 28 日、6 月 18 日、新施設 6 月 27 日)
・介護報酬改定スケジュール
・帯広市緊急ショート実績
6 月 30 日
(月)
・社会福祉法人あり方検討会
公益的活動実施、組織体制強化、
・第 192 回理事会、第 50 回評議員会開催(8 月1日)
監査 7 月 23 日
透明性確保、規模拡大・協同化、
議題:第 1 四半期事業報告、監査報告
監督の見直し
・各事業所より第1四半期報告を求める(7 月 11 日まで)
・医療・介護総合確保推進法案成立
・避難訓練結果
・社会保障審議会介護給付分科会
・夏季休暇
小規模多機能の大規模化提案
・日本財団福祉車両申請(1台)
7 月~9 月
3日
計画的取得
・熱中症予防・食中毒対策
・夏季休暇の計画的取得
・緊急雇用創出推進事業
7 月 28 日
・本年度第 1 四半期の執行状況
(月)
・国の動向
経済財政諮問会議(介護報酬改定)
・第 194 回理事会、第 52 回評議員会開催(8 月 19 日)
議題:理事長等役員選考、委嘱状の交付
・夜間通報訓練(事前予告なしで 8 月中に実施)
政府税制調査会(公益法人課税見直) ・災害時における社会福祉施設等の相互支援体制
・平成 27 年度新卒者介護職員採用試験(短大・専門学校)
・障害者の雇用の促進等に関する法律(27.4.1 施行)
・花火大会(8/5)
8 月 29 日
(金)
・第 193 回理事会・第 51 回評議員会
報告(新理事長等役員報告)
・特定給食施設等栄養指導結果報告
(8/7・実地指導調査)
・帯広市徘徊高齢者等SOSネット
・普れ愛家族感謝デイ(8/24)
・給食サービスに係る見直し提案の検討
・次回理事会への予定案件(補正予算等)
・入所判定会議(9/16 愛仁園、あいじえん西帯広)
・道東地区老施協研修会(9/2~3 釧路市)
・年輪を祝う会(9/10 愛仁園・9/17 普仁園)
ワーク設立(事業所の参加加入)
・地域包括支援センターの職員等の
基準を定める条例制定(27.4 施行)
9 月 29 日
(月)
・介護保険施設等に係る集団指導報告
(9/17 十勝総合振興局実施)
・給食見直し提案に係る試験献立実施
(10 月のみ実施予定)
・新卒者採用試験の状況
・次回理事会、評議員会の予定時期(第 2 四半期報告等)
・北電の電気料金値上げに伴う節電対策等
・地域包括支援センター(西)の地域交流室の活用見直し
・第 2 回避難訓練(10/22・夜間を想定)
・徘徊模擬訓練(10/2 包括)
・家族介護リフレッシュ事業
・交通安全
- 5 -
開催月日
10 月 27 日
(月)
報告事項等
協議事項等
・愛仁園での不適切ケア(暴力行為)
に関する状況説明、対応状況について
臨時開催
10 月 31 日
・11 月人事異動(退職に伴う異動)
・理事会、評議員会の案件(第 2 四半期)
(金)
・インフルエンザ予防接種
・電気料金値上げに伴う削減策検討
・寒冷地手当の支給
・介護職員の確保検討
・介護報酬改定等(情報等)
11 月 28 日
(金)
・第 194 回理事会、第 52 回評議員会
報告
・職場の体制強化、職員の処遇関係(検討案)
・給食見直し提案に対する方針の検討
・不適切ケアの実地指導監査の状況
・新年度に向けた準備
・12 月賞与について
・普仁園餅つき
・衆議院選挙の不在者投票所
・永年勤続者表彰(5 年・10 年)
12 月 25 日
・感染症の予防
・理事会、評議員会への案件(予算・事業計画等)
(木)
・災害時における社会福祉施設等の
・職場の体制強化、職員の処遇関係(検討案)
相互支援協定(北海道)
・愛仁園への出向、夜間専門介護員の
採用等
・不適切ケアのアンケート結果
・介護報酬改定の状況
・帯広市第 6 期介護保険事業計画骨子案
・虐待研修(1/16・十勝老施協会長)
1 月 27 日
・帯広市福祉避難所設置運営
・平成 27 年度職員給与及び人事関係
(火)
・帯広市による実地指導監査
・平成 27 年度事業計画及び予算編成
(地域密着・西帯広施設)
・地域包括支援センターへの増員
(認知症地域支援推進員の配置)
2 月 27 日
(金)
・帯広市による実地指導監査結果
(地域密着・西帯広施設)
・平成 27 年度地域包括に係る帯広市
委託予算
3 月 30 日
(月)
・介護報酬改定の状況
・感染症対策
・冬道の交通安全
・職場環境の改善
・平成 26 年度介護職員処遇改善手当の支給
・平成 27 年度給与・人事関係(理事会提案)
・介護報酬改定に伴う作業
・平成 27 年度予算編成
・特養入所判定会議の日程
・不適切ケアに伴う勧告改善通知(北海道知事)
・職員健康診断
・平成 26 年度社会福祉法人運営指導監査(帯広市)
・不適切ケアに係る勧告改善状況報告
・介護報酬改定に関する利用者説明等
提出(北海道知事)
・就業規則、給与規程の一部改正議決
・社会福祉法人運営指導監査結果
・新年度辞令交付式
・第 195 回理事会、第 53 回評議員会
・介護保険法に関する変更届関係
報告
・介護給付費算定に係る体制等に関する届出(新基準)
・4 月統一地方選挙の不在者投票所
・書類等の破棄
・決算に向けた事業報告
・交通安全等
- 6 -
4
○
避難訓練の実施
特養愛仁園・養護普仁園・本部事務局
(1)6月18日・日中帯の火災発生訓練(普仁園3階食堂から出火)
・第1発見者が初期消火不可能と判断し事務室に連絡、全館放送で職員の誘導で入所者避難開始。
・同時に消防署への連絡。介護職員は勤務するフロアの入居者を所定の場所へ避難誘導。
各居室、防火扉の締め切り確認。全員が所定の避難場所にいる事を確認し代表が防火管理者に報告。
12分程度で訓練終了。正面玄関前で新人職員を中心に消火器の使用訓練を実施。
(反省・課題等)
・消防署より今後は様々なケースを想定した訓練を実施してみて欲しいとの要望。
・夜間訓練の実施を検討して欲しい。
・普仁園入所者が二手に分かれて避難したが、実際の災害時はグループ毎の避難は困難なため、
グループ毎の避難人数を確認するよう呼びかけて行く。
(2)10月22日・夜間帯の火災発生訓練(普仁園2階介護員室から出火)
・出火想定時間を午後 10 時から翌朝午前 4 時の間で火災発生を想定(夜勤者のみの時間帯)
・普仁園 3 名、愛仁園 5 名、夜警員1名で実施。火災発見者は夜警員へ連絡、夜警員は消防へ通報。
・通報から消防が到着するまで6~10 分程度かかる。初期消火の実施。入居者の避難誘導(今回は
愛仁園側へ避難)
、防火扉の閉口。10 分後消防が到着したことを想定し終了。
(反省・課題等)
・初めて夜間災害を想定した訓練であったが、職員は自発的に動けていた。
・火災報知器作動後もナースコール用のPHSが使用可能であり、連絡方法が確保できることを確認。
・夜間は、自身がどう行動するか重要、繰り返し実施することで重要。
○
デイサービスセンター・居宅・地域包括
(1)6月18日・日中帯の火災発生訓練(デイルーム配膳室から出火)
・全館放送で緊急避難の呼び掛けと同時に非常通報ボタンで消防署に通報。
・避難誘導を優先、初期消火と避難誘導手分けして行う。利用者はテラスからの誘導。
避難時に公用車のキー、携帯電話、利用者名簿を持ち出す。
風呂場、トイレなど全員を確認、8分程度で終了。
(反省・課題等)
・出火場所により、屋外が必ずしも安全とは限らない、逃げる場所をいくつか想定しておく。
(2)10月22日・日中帯の火災発生訓練(デイ事務室から出火)
・非常通報設備、全館放送が使用できないことを想定。消防へは電話で連絡。
・デイルーム入り口の扉を閉め利用者を避難誘導。初期消火と避難誘導は手分けして行う。
(反省・課題等)
・非常持ち出しの確認を誰も行っていなかった。
・デイルーム入り口の扉を閉めるのに3分程度要していた。すぐに締め切ることが必要。
・職員は反復訓練の成果により災害時の心得が浸透していた。
- 7 -
○
あいじえん西帯広・小規模多機能あもる・地域包括(西)
(1)6月27日・日中帯の火災発生訓練(2階楓ユニットのキッチンから出火)
・第1発見者が初期消火不可能と判断し事務室に連絡、管理者は非常通報で消防へ連絡。
全館放送で指示、職員の誘導で入所者避難開始。排煙窓を全開。各フロアの部屋の扉は締め切る。
2階は非常階段から避難。あもるは正面玄関から避難。全員避難完了を確認。13 程度で終了。
・新人職員を中心に消火器の取扱い訓練を実施。
(反省・課題等)
・開設後、初の訓練でもあり、避難経路や職員の声掛けなどの連携を確認しながら実施。消防からの
指摘事項は特になかった。
・放送設備の不慣れで放送内容が聞き取れなかった。今後は非常持ち出し等を点検しながら実施。
(2)10月23日・日中帯の火災発生訓練(放送設備等の訓練)
・2階に消防、非常放送設備があるので、警報音や誤報の停止方法を把握しておく。
・天井の排煙口は訓練の度に開閉を行った方がよい。ただし、火元から離れた場所の排煙口は開か
ない方がよい。
(煙を吸い寄せるおそれあり)
・2階にある消防設備機器の確認を日頃より行えるような訓練を加える。
5
職員非常招集訓練の実施(夜間)
(1)平成26年8月29日(午後8時実施)
・施設内で災害が発生した場合、全職員へ非常招集連絡系統を通じて災害内容を知らせ、副主任以上
の職員を招集するための訓練であり、連絡到達時間、招集所要時間及び通報装置の動作確認を行う。
今回、初めて日時等の事前予告なしで実施。
○
招集結果
・平均招集所要時間(平均約14分)
・施設集合人数(20人)
・連絡の取れなかった人数(17人)
6
感染症対策委員会の開催
(1)第 1 回開催(平成 26 年 5 月 1 日)
○ 後天性免疫不全症候群(AIDS)
①
感染経路の正しい知識を身につける
②
早期対応(保健所、厚生病院)
(2)第2回開催(平成 26 年 8 月 1 日)
○ 環境清掃による感染予防
①
細菌等の好む環境
・汚れ(血液、痰、尿、便、食べ物等)
・ほこり・湿気
②
日常的な環境の清掃(細菌汚染が最も激しい空間は床から20cm)
③
それぞれにあった環境面の清掃等手順
(3)第3回開催(平成 26 年 11 月 4 日)
○ インフルエンザ対策(飛沫感染予防策)
①罹患者の隔離
②マスク着用
③移動の制限
(4)第4回開催(平成 27 年 2 月 2 日)
○ インフルエンザ対策(予防の継続)
- 8 -
④居室の換気
⑤手洗い・うがい
7
第三者委員会議の開催
○
平成 27 年 3 月 16 日(月)
○ 出席者
・第三者委員
13:00~
2名(小澤
愛仁園会議室
勝彌・阿部
喜代子)
・事務局(大野常務・近藤施設長・山田施設長・古川管理者・林谷管理者・井上次長)
○
8
協議事項
・平成 26 年度苦情受付内容と対応状況
・事故、ヒヤリハットの状況等
苦情受付
○
平成26年度苦情受付内容と対応状況
施
設
名
等
①地域密着型介護老人福祉施設
あいじえん西帯広
(受
付) 4月21日
(申出者) 入所申込者・妻
内
○
容
等
自己導尿のある人の入所申込を受
対
○
応
状
況
申し込みの際、自己導尿は入所できな
け取ったが、医療行為が必要として
いことを伝えたが、申込者はショート利用
入所検討委員会に係らなかった。
者で問題ないと思っていた様子。
納得がいかない。
申出者に詳しく説明し、納得される。
今後は、入所可能な状態の方以外、申込書
を受付けないこととする。
②デイサービスセンター愛仁園
○
利用者を柏林台南町市営住宅に送
○
管理者、他職員により周辺道路状況を
(受
付) 6月17日
る際、申出人の車が狭い道路を走行して
確認し、より安全な駐車場所、経路を確保
(申出者) 匿名・男性
いたが、デイの送迎バスは、申出人の車
しながら、利用者を安全に送迎できるよう
がが通り過ぎるのを待たず進入した。こ
にする。
の行為は大勢の人を乗せ運転している
また、職員会議において安全運転に心がけ
のに危険な運転である。安全運転をきち
るよう再度注意を促した。
んと指導しているのかという苦情(電
話)があった。
③特別養護老人ホーム愛仁園
(受
○
付) 7月9日
自分の物でないクッションを使っ
○
申出者に今回のクッション及び車い
すの件を謝罪した。
いなかったことを伝えていたためか、
今後は、持参した物は使用時に名前を
他人の者を使わされていた。
確認すると共に、他の介護員へも周知等
(申出者) 入所者の家族
ていた。2日前にクッションを使って
○
車いすに名前を付けていたにも関
を徹底し連携を図っていく。
わらず、他の事業所へ貸出していた。
○
また、担当が新人職員だったこともあ
物が何度かなくなった事がある。
り、業務についての指導も随時行ってい
また、他人の物がタンスに入っていた
くことを伝え、了解を得た。
こともある。以前より、だらしない。
④特別養護老人ホーム愛仁園
(受
付) 8月7日
(申出者) 入所者及び家族
○
夜間トイレ介助のナースコールを
○
介護員と面談し事実確認を行ったが、
押したが、
30 分から 40 分待たされた。
言葉使いや態度について、トイレ介助の
お腹の「ただれ」たところに無理に
際に押し問答があった。他は思い当たる
軟膏を塗られ、傷が悪化した。
ことがないが、苦手意識があるとのこと
話をすると、怒ったような口調で
から、苦手意識を出さないよう通常の雰
返事をする。
囲気で介護にあたることを心がける。
思い当たるところがなくとも一度話を
- 9 -
いずれも、一人の介護員に対する苦情で
聞く姿勢をもつなど、言葉使い等、自分
あり、家族からも同じような話があっ
の態度を変えないと問題解決にならな
た。
いことなどを指導した。翌日から当該入
所者と話もしていることから、様子を見
ながら指導を継続することを家族へ伝
え了承を得た。
⑤特別養護老人ホーム愛仁園
(受
付)
○
11 月 30 日
子供がショートステイ利用の親に
○
担当の介護員から話を聞き、他の利用
面会するため夕方訪ね際、ズボンと
者と勘違いしてしまい、来園時から一度
(申出者) ショート利用者の
上着が尿で濡れていたため、自宅へ
もトイレ誘導を行っていなかったこと
家族
着替えを取りに行き、着替えさせた
が確認できたので、自宅へ訪問し、謝罪
が、尿パットが自宅からのままであっ
した。職員の確認不足によるものから、
た。トイレ誘導をきちんと行っていた
ショート利用者も排泄対応等のリスト
のか。せっかくこの場所に慣れ、穏や
をつくり、介護職員全員で把握・確認で
かに過ごせているのに、今後はここを
きるよう対応をとった。
止め、違うところにしたいと思う。
○
また、汚れ物との仕分け等について
以前には、カバンの中のビニール袋
は、職員へ確認を徹底し、二度とないよ
に汚れ物ときれいな服が混ざってい
う注意喚起を促したことを伝え、謝罪し
たこともあり、対応をお願いしてい
了承を得た。
た。どうなっているのか。
⑥小規模多機能型居宅介護
○
あもる
家族立会いの中、訪問歯科診療を施
○
管理者が電話で説明した際、義歯につ
設内で受診した際、医者から上義歯が
いては、職員が踏んだとは思っていな
付)12 月 27 日
何かに踏みつけられたように変形し
い。本人が外しポケットに入れたまま横
(申出者)泊、利用者の家族
ている。作り直しと言われ、費用が1
になった時に変形したと思っている。
万円ほどかかるとのこと。どう対応し
費用についても、請求しないとの返答で
てくれるのか。1 週間前から義歯を外
あったが、いずれにしても、連絡等が遅
していた状態と言っているが、なぜ家
いことに対しての不満であることから、
族へ報告がないのか。対応が不親切で
今後、連絡等の徹底、気を付けることで
ある。
了承を得た。
(受
○
以前、自宅で転倒したことがあり、 ○
通院治療の件については、医師から家
施設側に任せるからと言ったが、病院
族の同意を得て欲しいとの話がなかっ
は家族の同意も得ないで、膝の血腫を
たことを説明したが、納得はしていない
切開治療した。施設からも事前に説明
様子であり、今回の苦情につながってい
了解を取らなっかたことなど、施設の
ると思われることから、今後は、利用者
対応に不満である。
の変化に関し、早めに家族等へ説明し、
納得を得るように努めることとした。
- 10 -
9
北海道知事による勧告及び勧告改善
(1)勧告通知(平成27年2月24日付)
・指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準等の遵守について
(2)対象施設及び事案
・特別養護老人ホーム
愛仁園
・不適切ケア
(3)勧告改善状況報告書
・報告書提出期限(平成27年3月26日)
(4)経過等(時系列)
10
① 事案の発生
・平成 26 年 10 月 19 日
②
・平成 26 年 10 月 22 日
事案報告(行政)
③ 行政指導監査
・平成 26 年 10 月 28 日、11 月 18 日
④ 理事会・評議員会概要報告
・平成 26 年 11 月 20 日
⑤ 北海道知事勧告
・平成 27 年 2 月 24 日
⑥ 勧告改善状況報告書提出
・平成 27 年 3 月 26 日
懲戒処分検討委員会議の開催
(1)事 案
:
外出行事中、自分の携帯電話(スマホ)で入所者を撮影し勤務中にラインへ投稿
(開催日時)
・平成 26 年 6 月 2 日
(出席者)
・常務理事、事務局長、事務局次長、事務長
(処分内容)
・懲戒(減給)処分(個人情報管理規則及び職務専念義務違反)
(該当職員)
・地域密着型介護老人福祉施設あいじえん西帯広
(処分月日)
・平成 26 年 6 月 4 日付、懲戒処分通知(弁明の機会・6 月 2 日)
(2)事 案
:
午前 10 時 30 分
嘱託介護員
特養愛仁園入所者に対する不適切ケア(暴力行為)
(開催日時)
・平成 26 年 10 月 30 日
午前 10 時
(出席者)
・常務理事、事務局次長、事務長
(処分内容)
・懲戒処分(停職 3 ケ月・服務規律違反)
(該当職員)
・特別養護老人ホーム愛仁園
(処分月日)
・平成 26 年 11 月 1 日付、懲戒処分通知(弁明の機会・10 月 31 日)
嘱託介護員
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11
役職員の研修
実施月日
4月25日
7月2日
研
修
名
参加者
十勝社会福祉法人経営者
理事長・常務
懇談会
事務局長
第1回研修会
社会福祉法人経営者セミナー
事務局長
場
所
とかちプラザ
~30日
○道銀アグリビジネス推進室・内山
研究員(植物工場とそのビジネス)
札幌市
(北海道社福法人経営者協議会)
10月28日
研修内容
○社会福祉法人・社会福祉施設のなす
べきこと
第 71 回全国老人福祉施設大会
理事長
(仙台大会)
普仁園施設長
宮城県仙台市
○地域のために「打つ手を尽くす」
地域に根ざし、地域と共に歩む
社会福祉法人
11月5日
~6日
第 33 回全国社会福祉法人
事務局次長
福島県郡山市
経営者大会
12月16日
法人役員・施設長専門研修
~17日
(北海道社会福祉協議会)
○社会の変化に対応し、社会福祉法人
の公益性を再構築する
常務理事
札幌市
○社会福祉法人の在り方と今日的な
役割とは
○福祉経営に求められる後継者・経営
幹部の育成
○平成 27 年度介護保険改正を読取る
3月6日
十勝社会福祉法人経営者
懇談会
常務理事
第 3 回研修会
帯広市保健
福祉センター
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○社会福祉法人制度改革