ブラジルの金融市場動向 Weekly Report

2015年12月28日
ブラジルの金融市場動向 Weekly Report
【2015年12月19日~2015年12月24日の推移】
【1】為替動向
先週のブラジル・レアルは対米ドル、対円ともに小幅上
昇となりました。レビ財務相が前週末に辞任し、拡張的な
財政政策を志向しているとみられるバルボザ企画・予算
管理相が新財務相に指名されたことで週初は下落しまし
た。その後、原油をはじめとした商品価格が持ち直したこ
とを受けて、レアルは反転し堅調に推移しました。
今週は、多くの海外市場の休みに挟まれており、新しい
材料が出にくいことや市場参加者が少なくなっていること
で動意に乏しい展開になると思われます。引き続き、ブラ
ジル国内の材料としては、財政健全化に向けた議会動
向と政治動向が注目されると思われます。
【ブラジル・レアル 為替推移】 (2015年11月26日~2015年12月24日)
(円/レアル)
38
1.50
円/レアル(左軸)
36
レアル
2.00
レアル/米ドル(右軸、上下反転)
高
34
2.50
30.52
32
3.00
30
3.50
28
4.00
安
3.95
26
11/26
【2】金利動向
(レアル/米ドル)
12/3
12/10
12/17
4.50
12/24
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
※12月25日のブラジル金融市場が休場だったため24日の終値を表示。
先週のブラジル債券市場は小幅に金利上昇しました。
レビ財務相が前週末に辞任し、バルボザ企画・予算管理
相が新財務相に指名されました。市場では、バルボザ氏
の財政政策はレビ財務相に比べて拡張的になるとの見
方から週初は金利が上昇しました。その後は、バルボザ
新財務相が2016年の財政目標達成に意欲をみせたこと
から金利は低下しました。週後半は、クリスマスにより休
場となりました。また、インフレ報告書が公表され、インフ
レ見通しが上方修正されたほか、沈静化のために必要な
措置を取ることが示されました。
今週は、クリスマス休暇明けとなり、年末年始の休みを
控えているため、動意に乏しい展開になると思われます。
引き続き、政治動向と財政健全化の行方については注
意を払う必要があります。
【ブラジル 金利推移】
17.0
(2015年11月26日~2015年12月24日)
(%)
2年国債
16.5
16.44
16.0
15.5
15.0
14.5
11/26
12/3
12/10
12/17
12/24
※12月25日のブラジル金融市場は休場でした。
【3】先週と今週発表の主要経済指標
発表日
12/22
12/29
12/29
発表頻度
期間
毎月
2015年11月
毎月
2015年11月
毎月
2015年11月
指標名
融資残高(億ブラジル・レアル)
基礎的財政収支(億ブラジル・レアル)
純債務対GDP比
データ
31,770
---
(参考)前回
31,570
-115
34.2%
(出所:ブルームバーグより大和投資信託作成)
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