朝の法話23を掲載しました

朝の法話
第二十三回
十二月十八日
全校の皆さん 、おはようございます。
あと二週間足らずで今年も終わりますね。皆さんにとってこの一年
はどんな年だったでしょうか。この一年を振り返ってみると、いろん
なことが脳裏をよぎりますね。
「私はがんばって、目標を達成した」と
か、「こんな事が充実していたな」という達成感。また、
「あんな事が
だめだったな」という後悔していることもあるでしょう。
れんにょしょうにん ご い ち だ い き き き が き
『蓮如 上 人 御一代記聞書』に、
よきことをしたるが、わろきことあり。わろき事をしたるが、
よき事あり。
という言葉があります。
今年一年の生活を振り返ってみると、自分の生活が生き生きと充実
していた時もあれば、思い通りにならず、苦しく辛い時もあったでし
ょう。
前者は、充実感や達成感で一杯だったことでしょうが、後者は、「あ
の時こうすれば良かった」と反省することもあれば、「あのことがなけ
ればもっと良くなっていた」と後悔でいっぱいなのかもしれません。
しかし、先の蓮如上人は、
「よいことをしても、わるい結果となることがある。わるい事をして
もよい結果となることがある。」とおっしゃいました。たとえ思い通り
にならないことがあったとしても、そのことがあったから自分自身を
見つめ直すことができたと、反省できたなら、思い通りにならなかっ
た出来事も、結局良かったといえるのではないでしょうか。
つまり、いろんな出来事が自分の経験値を高めてくれ、その分だけ
成長させてくれるのです。
念仏の教えは人生で出遇う全てのものから教えられ育てられている
私であることを教えてくれます。伊那西高校の生徒である私達は、ど
んな出来事からも「学ぶ」姿勢を大事にしたいものです。
これで朝の法話を終わります。来年からは新役員が法話を務めます。
皆さん、一年間ご清聴ありがとうございました。