もしこうなったらどうしよう 平成26年11月の言葉 ベトナム戦争のとき、アメリカのたくさんの兵士たちが戦地に送られました そのときの家族の生活ぶりは、ほぼ対照的な 2 つのタイプに分かれました 一つは、暗い表情で悶々としながら暮らす家族 もう一つは、いつも明るい表情で暮らす家族 その差は、と言えば、家族たちの心の持ちようにありました 前者は「夫が戦死したらどうしよう」と否定的な未来を空想していたのに対し 後者は「無事帰還したら楽しく暮らそう」と明るい未来を思い描いていたのです この話はけっして他人ごとではありませんよね 私は「今起こっている問題がうまくいかなかったら、どうしよう」 といったような取り越し苦労をすることが多いです 確固たる証拠もないのに未来に対して悪い予測ばかり立ててしまいます リスクマネジメントの観点から言えば、悪い事態も想定して 将来に備え準備して用心することは必要です でも心配することと用心することは違います 必要以上に心配し過ぎると、不安感が強くなって 日々の仕事に力を十分発揮できなくなってしまいます 心配しすぎて不安になる人には、ある共通点が有ります それは心が今ではなく、過度に未来にあることが多いということ 身体は今この瞬間にあるのに、心は明日という未来にあることになります それも、かなり悲観的な未来に どうなるかわからない未来のことを心配するのではなく 今という瞬間を大切にし、今日を目一杯生きましょう (私は心を今に戻すために最悪を想定して受け入れるようにしています) あなたが生きているのは「今」というこの瞬間だけ 明日のことはまだ分からないのです この事態は変えようが無いのですから
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