の 育ち合う仲間 ぞ み 育ち合う仲間

の
ぞ
み
平成26年度2月号
No.497
育ち合う仲間
『希望はわたしたちを欺くことがありません
希望はわたしたちを欺くことがありません。
』
(ローマの信徒への手紙5章5節)
希望・・・、未来に必ず良いことがあると信じて歩んでいくこと。希望はどのような状況であっても
持ち続けることが出来ますし、また持ち続けなければなりません。今月の聖句の前
今月の聖句の前(ローマの信徒へ
の手紙5:3~4)には、
には、
『わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は
希望を生むということを。
』と記されています。苦しい状況の中でも、希望はなくなりません。それ
どころか、つらい時に希望はより強く大きくなり、また新たな希望が生み出されることもあるので
す。 『ピンチはチャンス』という言葉があります。これは人の機転や粘り強さが、苦しい状況の
『ピンチはチャンス』という言葉があります。これは人の機転
中から新たな一歩を切り開いていくことが出来る、という意味でしょう。聖書に記されている『希
望』は人の努力もありますが、
”神さまがわたくしたちと共にいてくださる”という確信に基づいて
います。神さまがわたくしたちに明るい未来を用意してくださっている、神さまがわたくしたちに
とって最も良い方向へ導いてくださる・・・この確信によって困難や悲しみを乗り越えていくのが
聖書の『希望』です。難しいことがあります。上手くいかないこともあります。自分の力ではどう
しようもないと思わされるときもあります。
ただ
ただ黙って悲しみが通り過ぎるのを待つ時もあります。
ですが、神さまは必ずわたくしたちと共にいてくださいます。わたくしたちは希望を持って前を向
いて進みましょう。3学期、子どもたちは新しい学年に向かって、徐々に心を整えていきます。ま
だ見ぬ未来なのですから、不安になることもあると思いますが、子どもたちには胸いっぱいの希望
と期待を持って歩んでほしいと思います。
今年の冬は、今のところ除雪の苦労がなくてありがたいのですが、寒いのが苦手なわたくしは毎
朝の厳しい冷え込みに、正直なところ少し閉口しています。でも、子どもたちはこの寒さの中でも
朝の厳しい冷え込みに、正直なところ少し閉口しています。でも、子どもたちはこの
園庭に飛び出して行きます。元気に遊ぶ子どもたちのふとした姿や、お友だちとの会話に成長を感
じます。この誇らしく成長した、わたくしたちの宝物の園児たちは、1年目、2年目、3年目と、
日々の歩みを積み重ねて出来上がった『のぞみ幼稚園の育ち合う仲間』です。子どもたちを見てい
ると、まず信頼することを通して、お友だちとの関係を気付いていることに気づきます。時にはお
友だちとの間にトラブルもあります。嫌なこともあります。けれど、ちゃんと話し合って”ごめん
なさい”を言ったら、すぐに信頼関係を取り戻します。神さまに“
“良いもの”として創られた“人”
の心は、疑うよりも信頼するのが本来の働きなのだと思います。
さて、
『育ち合う仲間』同士は今日までどんなことがあったでしょうか。笑い合って、泣き合って、
喜び合って・・・。そして競い合い、教え合い、協力し合って、時には言い争いもありました。そして
赦し合って、歌い合って、祈りあった、この一緒に育ち合う仲間を、いつまでも大切にしてほしい
と願っています。いよいよ来月には緑組さんが卒園します。まだ1ヶ月以上ありますが、卒園のた
めの準備が少しずつ増えて行き、否が応でも意識が高まります。赤組さん、水組さんはそれぞれの
めの準備が少しずつ増えて行き、否が応でも意識が高まります。赤組さ
学年のまとめと進級に向けての準備のときであり、また緑組さんを“送る“大切な時でもあります。
修了、卒園の時まで、育ち合う仲間との時間を大切に過ごして行きます。
園長 堤 陽子