Commonwealth of Australia Market Report オーストラリア市場レポート 2014年11月25日号 オーストラリアの輸出動向について 図表1:オーストラリアの輸出相手国(比率) オーストラリアの輸出動向 2014年9月時点 最近のオーストラリア経済は、 低金利の継続を背景 に個人消費や住宅関連等の内需を中心に緩やかに回 復しています。一方、輸出はどうなのでしょうか? オーストラリアの輸出額は、229.64億豪ドル(2014年9 月時点、FOBベース)と高水準にあります。輸出相手 国は、中国が全体の35.0%と最も大きく、日本、韓国、 シンガポールとアジア諸国の比率が大きくなっていま す。アジア諸国への輸出額は、最近、増加の傾向にあ ります(図表1、2)。 また、市場では、中国の経済が低迷し、オーストラリ ア経済に悪影響を及ぼすのではないかとの懸念があ るといわれていますが、直近(2014年9月時点)の中国 の輸入額は増加しており、オーストラリアからの輸入 額も高水準にあります(2014年7月時点)(図表3)。 その他, 22.1% 中国, 35.0% ユーロ圏, 2.0% 台湾, 2.4% マレーシア, 2.6% NZ, 3.1% 米国, 4.3% 韓国, 7.1% シンガポール, 4.8% 日本, 16.6% 図表2:オーストラリアの輸出額の推移 (主要輸出国別、FOBベース) (百万豪ドル) (期間:2007年1月~2014年9月、月次) 25,000 輸出品目(2014年9月時点)をみると、鉱物・燃料 (38.3%)、天然資源(25.4%)と資源等の輸出が全体 の63.7%を占め、資源輸出が輸出の中心になってい ることがわかります。さらにその内訳を見てみると、鉱 物・燃料の中では、鉄鉱石が全体の35.3%を占め、天 然資源では、天然ガスが全体の6.7%、石炭が13.6%、 原油が5%となっています(図表4)。 今後、中国のみならず、アジア向け資源輸出の増加 も期待でき、オ-ストラリア経済にプラスに寄与していく ものと思われます。 20,000 その他 米国 15,000 シンガポール 韓国 10,000 日本 中国 5,000 0 07/1 図表3:中国の輸入額と中国のオーストラリアからの 輸入額の推移 09/1 11/1 13/1 図表4:オーストラリアの輸出品目(比率) その他製造, 1.9% (期間:2001年1月~2014年9月、月次) ※中国の豪州からの輸入額は2014年7月までのデータ (10億ドル) (10億ドル) 200 中国のオーストラリア からの輸入額(右軸) 12 中国輸入額(左軸) 10 150 (年/月) 機械・運送, 5.4% 化学製品・医薬 品, 2.4% 2014年9月時点 飲食品・たば こ, 0.8% 精油, 0.2% 製造品, 5.4% 8 100 6 4 50 2 0 0 01/1 04/1 07/1 10/1 13/1 (年/月) 鉱物・燃料, 38.3% (鉄鉱石,35.3%) 商品その 他, 9.7% 食料品・生肉, 10.4% 天然資源, 25.4% (天然ガス, 6.7%) (石炭、13.6%) (原油、5%) 出所:図表1~4は、ブルームバーグ、豪州統計局のデータを基にニッセイアセットマネジメント作成 当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではあ りません。 当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料のグラフ・ 数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的 な投資成果を示すものではありません。 当資料のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。 ≪審査確認番号H26-TB102≫
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