(別紙2) 平成26年度実務研修会 各講座のテーマと内容 クラス コード 11 テーマ 内 容 開講式 理事長から会の現状及び今後の展望についてお話しします。 ・ISAP3について 次に、2014年9月にIAAが公表したISAP3最終案(Proposed Final International Standard of Actuarial Practice 3)の概要について、I AAのIAS19タスクフォース委員長である当会の藤井国際委員長より解説し ます。 ・CPD制度の創設について 最後に、教育・研修委員会より、CPD制度の創設に向けた検討状況を報告 します。 21 金利について 平成24年の退職給付会計基準の改正により割引率の設定方法が変更されたこ ともあり、年金数理人業務を行ううえで、金利の期間構造について理解する ことの重要度は高まっています。本講義では、金利の期間構造に関する話題 を中心に、金利の基本的な事項について解説します。 22 企業会計 23 52 財政運営実務基準 日本の退職給付会計基準について基準および会計処理に関するテーマで講義 いただきます。今年度は、改訂後の日本の退職給付会計基準の解説及びその 適用状況の概説をします。例えば、期間帰属方法や割引率の見直し、重要性 基準の適用などが対象になります。また、それら変更点にかかる事例研究 (各企業の選択動向)、監査人の意見の傾向などを分析して解説いただきま す。さらに国際会計基準の動向などの時事的な話題についても併せて解説し ます。 【クラスコード23と52は同内容の講座です】 平成26年4月の「公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金 保険法等の一部を改正する法律」および関連政省令の施行等を受け、厚生年 金基金実務基準および確定給付企業年金実務基準の改定を行いました。本講 義では、改定内容の概要を解説します。 31 企業年金に関する裁判例の動向 ①企業年金に関する最近の裁判例を紹介し、実務への影響を探ります。 及び最近の法的論点 ②企業年金に関する最近の法的トピックを取り上げます。 今年は企業倒産時における企業年金関連債権の保護について考察する予定で す。(昨年とはテーマが異なります。一昨年と同様のテーマとなります。) 32 エイジフリーの人材活用のポイ 65歳までの雇用義務化がスタートしましたが、無年金期間への経済的対応と ント いう消極策ではなく、これを契機に企業や産業社会におけるエイジフリーを 前提とした活力ある組織にするためのポイントについて、最近のトピックス 等を交えて解説します。 33 欧州の年金制度…最近のトピッ 欧州の年金制度を巡って、職域年金の最近の動向・トピックを中心に解説し クを中心に ます。昨年度以降の職域年金指令を巡る動向や、昨年度取り上げた以外の 国々の動向を含め、ポイントを絞って解説します。 41 年金基金のリスクマネジメント 年金基金は、市場リスクやオペレーショナルリスクに限らず、多種多様のリ スクにさらされています。年金数理人は年金基金のホームドクターとして、 財政運営のみならず基金のリスク全般について的確な判断を期待されていま す。本講義では、年金基金のリスクマネジメントについて定量的・定性的両 面にわたり幅広い観点から解説し、事例として、今年度は、集団型DCにお ける高年齢者から若年者へのリスク移転および米国の公的セクターの年金基 金に関するBlue Ribbon Panelの報告を取り上げます。なお、昨年題材とし た欧州の企業年金規制の動向についても簡単に紹介します。 42 数理ファイナンスの基礎 年金数理人が保有しておきたい有価証券の価格に関する数理ファイナンスの 基礎的な知識や年金資産運用コンサルティングへの活用をテーマにお話しし ます。今年度は、「年金資産運用コンサルティングへの応用」として、昨年 来発行されているゼロ利率の転換社債をオプション理論の観点から取り上げ 解説します。 43 82 退職給付会計実務基準 【クラスコード43と82は同内容の講座です】 「退職給付会計に関する数理実務基準」および「退職給付会計に関する数理 実務ガイダンス」について解説します。 クラス コード テーマ 内 容 51 企業年金制度の現状と課題 企業年金制度の現状と講師が今後の課題と考えることについて、ご講演いた だきます。合わせて、数理人に今後期待されることについてお話いただく予 定です。 53 IFRSの全体的な動向 (退職給付会計を除く) IFRSの全体的な動向(退職給付会計を除く)について概説し、我が国にどの ような影響を及ぼす可能性があるかについて解説します。特に今年度の講座 では、公表された金融商品会計に関する会計基準である、IFRS第9号を中心 に説明します。具体的な内容は、分類と測定、予想信用損失、移行措置、保 険契約の審議状況とIFRSの関係等になります。 61 新たな運用手法 年金制度の成熟化やボラタイルな運用環境を受け、企業年金では近年、新し い資産、スマートベータ等の投資手法の工夫を行うだけでなく、長期のリ ターン・リスク効率を追求する従来の資産配分管理から、LDIや動的資産 配分など新たな取り組みなども模索する動きが見られます。本講義では企業 年金における資産配分管理に関する取り組みについて解説します。 62 公的年金財政 公的年金財政に関して、昨年度に引き続き、公的年金の意義を踏まえ、賦課 方式を基本とした財政の特徴、マクロ経済との関係を踏まえた賦課方式と積 立方式の比較、公的年金に組み込まれた持続可能性を図る仕組み等、公的年 金財政の基礎を解説いたします。本年度の講義においては、加えて、本年6 月に公表された平成26年財政検証とオプション試算の結果について、持続可 能性と給付の十分性との関係に照らしつつ解説します。 63 アジア・新興国の経済動向 2015年のアジア経済の見通しについて、中国の景気減速や米国での利上げ等 のリスク要因を踏まえて解説します。また、日本では現在統合型リゾートの 導入が検討されていますが、そのケーススタディとして近年急速な拡大を遂 げたアジアのカジノ産業の経済効果やアジア各国のカジノ産業に対する政策 について解説します。 71 米国の年金制度 2014年はERISA法が制定されてから40年の節目となる年です。米国の年金制 度について、確定給付型の制度を中心に、最新の情報を交えながら解説しま す。 72 社 会 保 障制 度( 年金 制度 を除 直近の医療保障制度や介護保険制度についての制度概要、給付費の推移、制 く)について 度の財政等の現状や、今後の制度の将来像・課題及びその対応策について、 社会保障制度改革推進会議の議論も含めた基礎的な内容を解説します。 73 年金制度改革及び年金リスク管 アステラス企業年金基金は、平成17年4月に山之内製薬(株)と藤沢薬品工 理について 業(株)の合併により誕生したアステラス製薬(株)の企業年金基金です。 合併を契機に平成18年10月に退職金・年金制度の抜本改正を行っています が、その際の退職金・年金制度の課題や制度改正のポイント及び平成25年度 から行っている資産配分計画の大幅変更の背景等を中心に講演します。 81 退 職 給 付実 務の フリ ーデ ィス 退職給付債務計算等の実務に携わっている方が、日頃の実務で感じている疑 カッション 問や課題等について意見交換を行う参加型の講座です。参加される方には、 退職給付会計の実務をテーマに自由にディスカッションを行っていただきま す。 実務に携わっている方の積極的な参加を期待します。 83 日本経済の動向 平成26年10月に予定されていた第二次消費増税は延期され、政府はデフレ脱 却をより確実なものにするための政策を最優先させることになりました。市 場への影響など、海外経済の動向と合わせ、今後を見通します。
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