学校と学校をつなぐ ☆ 校内授業研究会への小・中学校教員の相互参加とテレビ会議システムの活用 町内各小中学校での校内授業研究会では、学校間や校種間の垣 根を取り払い、事前に指導案をメールで送付した上で授業を相互 に参観し合い、授業後の研究会にも参加し、指導法や指導内容に ついて意見交換を行っている。 特に、小学校高学年と中学校の学習内容は、直接つながってい ることから、小中間の学習をつなぐ上で、大変有意義である。 また、授業や研究協議会の様子は、町内の各学校にテレビ会議 システムで配信し、それぞれの学校で空き時間等を活用して見る ことができるようにした。実際に出向いて参観する場合のように、 児童生徒の状況の詳細を知ることはできないが、授業の概要をつ かむことができ、有意義である。 ☆ 町学力向上委員会での分科会研究会の開催 町学力向上推進委員会における町内の小中学校の全教員が参加する事業として、分科会研究会を開 催した。従来、同学年研究会として開催し学校間の垣根を越えて指導法について研修を深めてきたが、 中学校が統合され町内に一校となったことや小中学校間の指導法のつながりを強化することを目的 に、3つの分科会を設定して実施した。 特に「学習の手引き分科会」では、平成23年度に作成した『家庭学習の進め方』の改定に向けた 協議を行い、特に小学校低学年・中学年、小学校高学年・中学校のつながりを持たせた学習が進めら れるよう検討し、改訂したものを各学校で印刷し、児童生徒に配布して活用を図っている。 また、「体力づくり分科会」では、町内の小学生や中学校での子どもたちの体力や運動能力の課題 克服のために、中学校の体育の教員がアドバイスしながら、小中連携した体力づくりのポイントにつ いて、授業で活用できるウォーミングアップや補強運動の仕方を中心に、実際に体験して研修した。 「ICT分科会」では、小中学校の各教科のデジタル教科書を実際に操作し、現在導入されている 教科でのよりよい活用や今後の導入に向けて、研修を進めた。 ☆ 数学科における中高連携した指導法の改善 町内には、県立小野高等学校があり、小野中からは毎年多くの生徒が進学している。生徒の学力向 上のためには、高校での学習を見通した学習指導を、中学校で進める必要がある。そこで、小野高校 の先生方に協力を得て、まずは数学科において、中高の教員が授業を参観し合い、指導法について意 11 見交換を行った。中学校の教員にとっては、生徒の高校での学習状況を把握したり、教科の専門性の 高い高校の教員と話し合ったりすることを通して、指導法の改善 につながる。また、高校の教員にとっても、中学校の指導の実際 を知り、高校での指導に生かすことができる。さらに、中学生に とっても、高校の教員に接することで、学習意欲の向上が期待で きる。今後は、中高教員によるTTや高校教員による出前授業な どへ発展させ、継続して取り組んでいく予定である。 学校と地域・家庭をつなぐ ☆ 学力向上に関する教育講演会の開催 本町の小中学校教員の指導力向上に資するために、町学力向 上推進委員会主催事業として中央から講師を招聘して教育講演 会を開催した。特に、本町での課題である算数・数学の学力向 上のために、講師として筑波大学附属小学校教諭の夏坂哲志先 生をお迎えして、算数指導における実際的な内容について、中 学校の学習とのつながりを踏まえながらご指導いただいた。 ☆ 児童・生徒の生活習慣確立に関する教育講演会の開催 学力の向上には、生活習慣の確立が欠かせない。また、児童 ・生徒の間には、インターネット環境が急速に普及し、携帯電 話やスマートフォンの所持率の増加とその低年齢化が進んでい る。情報機器の適切な利用を促すことは喫緊の課題であり、家 庭との連携なくしては進まない。そこで、町PTA連絡会と連 携し、中学生・町内の学校の教職員・保護者を対象に、情報機 器利用に関する講演会を開催した。講師には、全国 web カウン セリング協議会理事長の安川雅史氏をお招きした。講演会の内 容は、参加できなかった保護者とも共有できるよう、記録とし てまとめ当日の資料とともに配布した。 ☆ 夏井川ボランティア清掃~「夏井川を守る会」と連携した小中合同作業 夏井川は町のシンボルのひとつであり、毎年地域のボランテ ィア団体「夏井川を守る会」主催で清掃作業が実施されており、 小野中と小野新町小学校も協力して参加してきた。今年度は、 地域と学校とのつながりの上に小学生と中学生とのつながりを 持たせるために、小学生と中学生の混成班を編制して河畔の清 掃作業を行った。小学生と中学生が協力し合い、地域の方から 声をかけていただきながらの作業は、収集したゴミの量とも相 まって、児童・生徒たちにとって、地域の環境を守る活動に寄 与したという達成感が高まった。 ☆ 地域に支えられる郷土学習(1年)・職場体験(2年) 12 小野中の総合的な学習の時間ではキャリア教育として、1年生で 郷土学習を、2年生では職場体験学習を大きな柱とし、3年生での 進路学習へとつなげている。それぞれ1学期の事前学習をもとに、 9月に体験学習を実施し、文化祭でのステージ発表や展示として、 保護者や地域の方に発表している。 1年生では、町の歴史・文化のひとつとして「小町夢太鼓」の演 奏を取り入れ、練習には毎回地域の方のご指導をいただいた。また、 町の少子高齢化の状況や、本校の消防クラブ結成を契機とした町の 消防の歴史と現状など、幅広い視点で小野町を見つめる機会となっ た。 2年生では、町内の多くの事業所や公共機関にご協力いただき、 各体験箇所とも少人数での体験活動が可能となり、丁寧なご指導を いただき、大変有意義な体験学習が展開できた。 ☆ 小中学生と地域で創る町小中学校音楽祭 毎年10月に実施される小中学校音楽祭は、各校の合唱や合奏 などを互いに鑑賞し合うよい機会となっている。今年度は、さら に参加者のつながりを深め全員で作り上げる音楽祭を目指した。 そこで、プログラムの最後に、小野新町小学校の吹奏楽部と小野 中学校の吹奏楽部による「翼をください」の合同演奏により、参 加した小中学生全員と鑑賞している保護者や地域の皆さんとで全 員合唱する企画を付加した。全員が笑顔で演奏するこのプログラ ムにより、参加した児童・生徒と保護者や地域の方との一体感を 増した音楽祭となった。 ☆ サマーショートプログラム~地域の人材を活用した学習会 町教育委員会の事業として、夏季休業中の 8月4日~8日、18日~22日の10日間、 3年生対象の学習会を実施した。生徒が数学 ・英語の2教科について標準コースと発展コ ースのどちらかを選択し、1コマ90分で学 習内容の要点解説を踏まえた問題練習の形で 実施した。講師には、県教委のサポートティ ーチャープログラムも活用し、地域の教員免 許を持っていらっしゃる方や退職教員の方と本校の卒業生である大学生を依頼し、常に複数の指導者 が学習を支援できるようにした。内容も1年生での学習内容から段階を踏んで復習したり、各コース の中でも個々の生徒の実態に応じて問題を準備したりしたことで、それぞれの生徒の習熟度に応じた 個別指導が展開でき、効果的な学習が進められた。 13
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