792 【加齢・性差】 319.身長成長速度から見た発育期膝障害の特性について 320.中学2年生の身体活動量と体力との関連性の検討 O福永 裕子1、西薗 秀嗣1 ○足立 稔1、笹山 健作2 (1岡山大学大学院教育学研究科、2阪南市立貝掛中学校) (1鹿屋体育大学大学院 体育学研究科、2鹿屋体育大学ト レーニング教育研究センター) 【目的】 近年,子どもの体力は長期的に低下傾向である OSDの既往のある者を0群、既往のない正常群をN群と ことが示されており,身体活動量の低下との関連が推察さ れる.本研究では,中学2年生を対象に,身体活動量と体 力との関連性について生まれ月を考慮して検討することを 目的とした,【方法】 岡山県内の中学2年生の314人(男 子135人,女子179人)を対象に,身体活動量(加速度セン サー内蔵多メモリー歩数計[LifecorderR:LC]を約10日 して身長成長速度曲線における両群間の比較を行った。 【結果】0群は8名(22.2%)であり、発症時期は中学1年 間装着)と体力(新体力テスト)を測定した.同時に生ま れ月調査を行い,本調査時の月齢で算出すると共に,生ま 生時に発症したものが75%と最も多かった。暦年齢による れ月を,4月から7月生まれ,8月から11月生まれ,12月か ら3月生まれの3つに分類した,身体活動量は先行研究(足 立稔他:体力科学56,347,2007)に準じ,1日歩数,歩行 程度までの強度の活動時間(LCl−6),走行以上の強度の 活動時問(LC7−9)で,体力は新体力テストの総得点で評 価した.【結果】1 新体力テストの結果は,総得点が男子 【目的】本調査はOsgood病(以下、OSD)発症要因の一 つとされる身長増加に着目し、スポーツ歴のある男性44名 (12歳∼24歳)を対象に罹患群と正常群の縦断的身長成長 速度の変化について検討することを目的とした。 【方法】調査は、対象者の過去の身長計測値を調査し、 身長成長速度は13歳(P 〈0.05)と14歳(P 〈0.Ol)にお いて0群が有意に大きく、身長で標準化した身長成長速 度も同様の傾向を示し、高身長であることが関係している ことは否定された。また、身長成長速度最大値(peak of height velocity:PHV)を迎えて以降の1年後と2年後に おいて0群の身長成長速度が有意に高かった(P〈0.05)。 【結論】これらの結果より、OSDは暦年齢の13∼14歳時 に生ずる身長成長スパートの特徴として、身長成長速度 で43.6±9.0(4月から7月生まれ:45.0±7。7,8月から11 月生まれ:44。8±10.0,12月から3月生まれ40.9±8。5), 女子で47.1±9.4(4月から7月生まれ:47.2±10.0,8月か ピーク以降も速度が大きくなることが発症要因の一つであ らll月生まれ:47.1±9.5,12月から3月生まれ46.8±8.5) ると考えられた。 であり,男女ともに生まれつきによる統計的な有意差は無 かった.2 身体活動量の結果は,男子の平日では1日歩数 が13772±4764歩,LC7−9が18±17分,休日では1日歩数が 8311±4743歩,LC7−9が7±ll分,女子の平日では1日歩数 がll209±2636歩,LC7−9がll±7分,休日では1日歩数が 7159±3338歩,LC7−9が6±7分であり,男女のいずれの項 目ともに生まれつきによる統計的な有意差は無かった.3 平日の身体活動量と体力との間には男女ともに有意な正の 相関関係(男子:1日歩数r=0.336,p〈0.001,LC7−9 r=0.349,p〈0.001,女子:1日歩数r=0.408,p 〈0.001,LC7−9r=0。439,p〈0.001)が見られたが, 月齢を抑制因子とした偏相関分析を行ったが,単相関と同 様に平日の身体活動量と体力との間には有意な相関関係 (男子:1日歩数r=0.360,p〈0.001,LC7−9r=0.351, p〈0.001,女子:1日歩数r=0.386,p<0.001,LC7−9 r=0.414,p<0.001)が見られた.休日では平日に比べ 相関係数が低く,男子ではほとんどの項目で身体活動量と 体力とは有意な相関関係は見られなかった.【結論】 1日 歩数とLC7−9で評価した身体活動量が多い生徒ほど新体力 テスト総得点が高く,この関連性は生まれ月の影響を除い ても変わらなかった。 Key Word Key Word 発育期 身長 膝障害 中学生 身体活動量 体力
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