近年、 中国をはじめとしたアジア地域において、 国際共同治験が精力的

30TpmO7
北京 と上海 にお ける治験 実施体制 の整備 に関す る研究 -GCPセ ミナー と国際共 同
治験 への参加実績 の観点か ら 一
〇吉 田 佳督 1,吉 田 康子2
,佐藤 祐造 3,醇 辿 4,馬 徳福 5,張 玉梅 5,王 培玉 5
(1
名大 院医 ,2名市大 院薬 ,3愛知学 院大心 身科 ,4復旦大公衆衛生学 院 ,5北京大公衆
衛生学 院 )
【目的】
近年 、 中国をは じめ としたアジア地域 において、国際共 同治験が精力的に実施
されているが、GCP の信頼性 に関す る知見については、ほ とん ど得 られていない。
このため、我 々は中国の北京大学及び上海 の復且大学 と共 同研究 を行 い, 中国の
2大都市にお ける治験実施体制の現状把握 を 目的 として本研究 を行 った。
【
方法】
PMDA) が公表 してい る査察ガイ ドライ ンを参照 し,
医薬 品医療機器総合機構 (
共 同研究チーム と実行性 の点か ら精査 を行い、質 問内容 を確定 した。北京大学の
7つの付属病院の勤務 医 1
45名 と、復且大学付属病院な ど、上海 での治験実績 の
ある 6つの医療機 関の勤務 医 1
62名 を対象 にアンケー ト調査 を行い 、307名 の回答
を得て、その解析 を行 った。
【
結果 】
医療機 関開催 の GCP セ ミナー-の医師の参加実績 については、北京 と上海 では
それぞれ回答者 の 47.6%、81.2
%が参加 し (
有意差 あ り)全体では 64.0
%が参加 し
ていた。 また、国際共 同治験-の参加 実績 については、北京 と上海 ではそれぞれ
回答者 の 25.2%、46.1
%が参加 し (
有意差 あ り)、全体では 36.
0
%が参加 していた。
【
考察】
回答者 である医師の治験経験年数 な どの差 によ り、上海 が医療機 関開催 の GCP
セ ミナーや 国際共 同治験- の参加 実績 について有意 に高い値 を示 したが、北京 、
上海 ともに GCP セ ミナーや国際共同治験 に積極的に参加 してい ることが兄いだ さ
れた。本研究は、JSPS科研費 22406002の助成 を受 けて実施 された。