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論文内容
の要
旨
論文 題 目
A S tu d y
C
o n
o n c e
pt
a n
d D
mi
et e r
n an
t s o n th e P e r f o r m a n c e o f C o m
m u n
it y H
e a lth
W
k
o r
er s
和訳
コ
ミ
ュ
ニ
テ ィ
ヘ
ー
ルスワ
カ
ー
活動
ー
の 分 析 方法 お よ び 決 定 要 因 に 関す る 研 究
若井 晋 教授
指導教官
東京 大 学 医学 系 研究 科
平成 1 5 年
月入学
4
博 士 後期 課 程
国 際 保 健 学専攻
稲岡 恵美
第 1 章 緒言
多く の 開 発 途 上 国 で は 人 的 資蘇 や 予 算 の 制 約 が ある 中 で 基 礎的保 健 医 療 サ
ビス
ー
、
(P
コ
H C ) の 普 及 とサ
ミュ
した
ニ
ティ
保 健 医 療サ
、
や研究
。
の
(以下
ー
本論 文 で は
、
、
.
、
業務 中断 や サ
の
ビス の
ー
が
C H W
の 任務 任 務遂行( 仕 事 ぶ り
)
の
つ
一
質
とし て
地 域社会 か ら選 抜 養 成
、
い ては
、
1 97 0
年 以 降 報告
、
の 低さな ど
ー
チで
問 題 点 の 指摘 も少 なく
、
そ の 役 割 を 十 分 に 果 た す た め に は ど の ような施 策 が 必 要 か を明
、
そ
。
につ
、
その 対策
。
の 不 備 を 克 服 す る効果 的 な ア プ ロ
CH W
る要 因 を 明 ら か に す る
と呼 ば れ る
で ある C H W
多様 で 財源 や 制度
C H W
、
と 略 記 す る)
C H W
普及 員 の 活 用 が 盛 ん
ビス
方で
一
ら か に す るた め に
右す
ー
カ
ー
の 蓄積 が あるが 評 価 は
あると の 見 方
ない
ルスワ
ヘ
ー
ビ ス の 質 を向 上 さ せ るとい う課 題 に 直 面 して い る
ー
の上 で C H W
を左 右す る要 因とC
H W
制度
の 効果 を左
の 動機 づ け お よび 監 督 の あり方 の 重 要 性 に つ い
て 考察す る
。
第 2 章 先行 研 究 の 分 析
1
.
C H W
とは
C H W
は
時 代 や 地 域 に より異 なる役 割 特徴 名 称 が あ る が 共 通
・
、
、
域社会 を つ な ぎ 地 域 の
、
上 が 期待 され る
2
.
は
⊥ ズ
に 応 える 医 療 サ
ー
、
保健 医 療行政 と地
ビ ス を 提 供 す るこ と により
、
保健 医 療 水 準 向
。
制度 の
に
医 療 人 類学 に お
C H W
羊
して
の 仕 事 ぶ りに 関 す る先行 研 究
C H W
C H W
・
、
つ い
いて
、
ては
Ch w
、
成果 の 報告 や 問 題 点 の 指 摘 が あり 制度 の 評価 は 様 々
、
の
コ
ミュ
ニ
ティ
ー
に お ける社 会的 位置 づ 桝
地 域保 健 行政 に 監 督 され 西 洋 医 療 を提 供す る
1
一
方で 住民
、
こ
であ る
。
関す る 研 究 が あ る
o
の 伝統的 な病 気 や 治
、
、
こ とが C H W
3
活動
の
c H W
ない
の あり方 に 影 響 を与 え て い る 。
の 仕 事 ぶりに 関す る個 別
先行 研 究 を包 括 的 レ
。
制度 の 運 営管 理
出 した また
。
、
2) C H W
こ れ らが
、
ビ
「■支援 を伴う監 督」
意欲 の 定 義
、
ti v a ti o
、
n
に
、
まり 規 則
つ
rti v e
援 関 係 の 側 面 が 求 められ る
、
su
1
した
ー
ュ
ビ
-
ル ス
ネ ジメ ン トお よび 経
マ
性 が 確 認 され た
ュ
した
。
監督 に は
統 制 お よ び 支援 の
、
H W
の
o
ザ ン ビア 首都ス ラ ム
二 つ の
側面
、
面 と 相談 を 受 け 問 題 解 決 を行う相 互 支
、
制 度 を含 む 地 域保 健 政策
C H W
。
。
の
運 営管 理 に つ
いて
、
実施段
い る。
に 斜 ナる C H W -
研 究方 法
.
1-1
事例
の背景
ア フリカ 南部ザ ン ビ ア 共 和 国 は
ス ラム ( c
o m
)
p o u n d
では
人
一
、
セ ス お よ び 健康 水準 が 低 い
トリ
ー
ト2
、
、
医 師 あ たり の 対 象 人
の
地域
モ
首都 ル サ カ 市 に お
、
ニ
い て
が
口
5
、
市の 人
半 数 が 居 住す る都 市
口 の
万 人 を超 え 保健 サ
タ
ー
、
予 防接種等 を 実施 し て
ビス の ア ク
ー
、
の 女性 ボランテ ィア を c H W として養 成し
地 域 に より差 が 生 じ て
い るが
、
、
ミュ
コ
C H W
ティ
ニ
ー
アウ
の 仕 事 ぶ りや サ
いる。
目的
本 事例 研 究 の 目的 は
、
。
チ に より 子 ども の 成 長
ビ ス 供給 は
ー
て
。
)
ー
、
-
事 例 研 究 を行う
e Ⅳi s i o Ⅲ
p
階 に お け る監 督 特 に 支援 の 不 足 が 指摘され て
事例 研究
、
。
の 遵守と計 画 実 施 を 管 理 す る 統制的 側
、
第3 章
お よび
お よび
自 己 実 現 を 意欲 に 関連 す る要 素 とす る 理 論 が あ る C
、
決 定 要 素 をレ
、
ー
ュ
こ れ ら の 複合 的 な 組 み 合 わ せ の 重 要
、
支援 を伴う監 督 ( s u p p o
監 督 の 定義 概 念
のレ ビ
「 動機 づ け」
、
)
、
意欲 を 向 上 さ せ る た め
1) C H W
、
の 仕 事 ぶり に影 響 を 与 え る 要 因とし て
定 要 因 に 関 す る先行 研 究 をレ ビ
お よび 決
、
o
営学 で は 環 境要 因 人 間 関 係
.
、
、
o
の 仕事 ぶ りに 影響 を 与 える 事項 として
H W
い
3) 地 域 住 民 との 関係 4) 地 域保健行 政と の 関係 を 導 き
■
意 欲 お よ び C H W の 監 督 の あり方 に 影響 を受 けると仮 定 した
C H W
、
理 論 的 分析 お よ び 評価指 標 は 開発 され て
、
、
に 着 目 し 先行 理 論
任務 遂 行 意欲 ( m
.
により C
技能
C H W
、
報 告は あるが
ー
ュ
の
本章 の 概 念 研 究 をもとに
5
こ の
、
分析 の 枠組 み
.
4
異 なる役 割 を 期 待さ れ る 立 場 に あり
二 つ の 異 なる文 化 の
癒 の 価値観 を理 解す ると いう
C H W
の
C H W
、
の
仕 事 ぶり に影 響 を 与 え る 要 因 を 明 らか
仕 事 ぶりを把握 す る た め の 簡易判 定ツ
ー
ル
め の 介入 方
法を 示 唆 す るこ とで あ る
o
2
、
それに基づ
を作成 試行 す ること に より
仕 事 ぶりに 影 響 を 与 える 動機 づ け お よ び 監 督 の 問 題 を分析 し
、
にし
・
、
、
C H W
い
の
C H W 制 度 の 成 果 を 上 げ るた
デ
1- 3
タ収 集 分析方 法
ー
・
の 仕 事 ぶ りや 成 果 を計測す る確 立 さ れ た
c H W
オリ
に 基 づ き 直接観 察 イ ン タビ
ー
、
継 続的
較分析 法 により
比
与 える要 因 を 活 動頻度
、
に まとめ
ー
各々
、
を作成 しフ ィ
カ テ ゴリ
、
ドテ
ー
デ
ス トした o
ー
の 対 象 地域 は
調査
結果
るイ ン タビ
イ ン タビ
ュ
結果 :
調査
関係
ー
ュ
ー
集団
ー
の
状況等
こ れ を指 標 として
o
タ解釈
ー
ッドセ
の 助 言 等 を行
.
に 影 響を
簡易判 定 ツ
、
た
っ
の カ テ ゴリ
10
非構 造化 インタビ
、
の
つ のス
した 6
の
、
た
っ
矛盾
ー
ュ
ル
ー
。
ニ
ョ
ン
簡 易ア
、
ティ
の
ー
認 知 して
た
3) C H W
支援 で あ る
1) 6
。
の
つ の
因 を列 挙 した ・ 5
c H W
つ の
。
い る者 は 住 民 の
事 項 とは
、
1) c H W
の質の
評価
ル
ー
つ の
を 作成 して
4)
。
、
意欲
の
で ある また
、
保健 医 療 水 準 の 向 上 と い う効 果 に 結 び
式 簡易 判 定 ツ
ニ
、
セ ン テ ィブ
5) 住 民 の
ズ を反 映 し た サ
ー
人 に対 す る
30
い る
地 域 保健 局 との
、
地 域住 民 に よる
C H W
、
つ くこ とが
対 象 6 地域
C H W
活 動を認 知
の
要因
2) C H W
、
多く は
ビ ス とし て 評 価 して い るo
ー
の 仕事 ぶり に 影 響 を 与 える 事 項 を次 の 5
、
活動
ビス
人 に対す
50
、
ー
4)従 来 同 地 域 で 実施 さ れ て い た 地 域住 民 に よ る保 健
、
活 動 に 必 要 な 資 金 や 物 品 が ある こ と
よる C H W
試行に
サ
、
地 域 の 社 会経 済 的 状 況 は 類似 して
関心 事 は経 済的イン
の 仕 事 ぶりに 影響 を 与 え る 5
、
セ ス メ ント指標 の
関係 者分析
、
提 供者
ビス
ー
活 動状 況 とそ の 背景
ビ ス 提 供 お よ び 保 健 委 員会制度 は 機能 して い な い
調 査結果 から
対 象者 は
。
、
c H W
、
。
プ デ ィス カ ッ シ
仕 事 ぶ りは 差 が あ る
、
ラム 地 域で
、
ー
の 結 果 以 下 の こ とが 明 らか に な っ
分析 :
3)
ティ
ニ
仕 事 ぶ りや 成果
o
保 健 行 政 関 係 者 援 助 関係者) で あ る 概念形成 に は
、
を実 施した
して い な い が
.
ミュ
の 社会 学者 による デ
) 制 度を導入
H W
と1 5 の グ ル
ー
地 域 コミ ュ
、
(C
、
地 域住 民
、
C H W
2) C H W
3
コ
、
た
っ
関係 を 及 ぼ す こ とが 予 想され た 関係 者( 地 域保健 サ
に
C H W
提 供 監督者
サ
関与
の
ー
グ ラウ ン デ
、
シ ョ ン に より情 報収集 を行
分析 枠 組 設 定 を行
、
。
調 査 対 象者
1- 4
.
プ ディス カ ッ
タ の 妥 当 性 を 高 め るた め に
、
2
化
ル
ー
そこ で
・
を構 成す る 要 因 を抽 出 し た
ー
す る情報 の 追 跡 お よび 考 察 対 象 地
の
、
ル ス セ ンタ
、
の カ テ ゴリ
ル
ー
ュ
、
グ
ー
手 法 指標 は な い
制度
確 認 され た
の C H W
。
5
、
に整理し
の 責任者 の
C H W
の 仕事 ぶりが
つ
々 の
決定要
関 心 お よ び 支援
活動の 認知
c H W
各
、
、
5)
、
地 域 住民 に
制度 の 有 効 性 を 高 め
項 目 3 8 指 標 で 構 成 す るス
を取 り巻く特徴 を判 定 した
コ
、
ア
。
第 4 章 考察
1
.
示 唆 および 提言
調 査 結 果 か ら 今後 の 介 入 方 法 に つ
、
第1
保 健サ
に
ー
、
C H W
の 意欲を高 め るた め
い て
には
、
、
1)
以下
の 示 唆お よび 提 言
経済 的イ ン セ
ビ ス 供給 に 果 た す 役 割 お よ び 負担 は 大 きく
3
、
が 得られ た
ン テ ィブ が 必 要 。
。
理 由は
貧 困 者 の 奉 仕精神 に 頼 る の
、
C H W
が
は不適切
・
、
非 現 実的 で あるた め
の 活 動 を異 な る 報 酬 レ ベ ル で 実施 す るこ とが
機 閑 が 類似
停滞に
ながっ て
つ
を途 中辞 退 し 活 動
にとり
からの
謝辞 や 謝礼 が 最大 の イン
ミュ
コ
ティ
ニ
るコ ミュ
ティ
ニ
ル ス
-
ー
コ
の 解 決をす る役 割 の
題
ル ス セ ンタ
ディ ネ
強化
。
2)
タ
ー
が
ー
3)
。
セ ン テ ィプ で あ るo
げ るた
監督者
こ
は
1)
、
を監 督する立 場 の あ
C H W
めには
日 常起 こ る 問
、
監 督者を監督 する立 場 にあ る
、
監 督 能力( 支 援を伴 っ た 監 督
の
。
ス トが 生 じて い るた め 。 4) C H W
コ
と保 健: 行 政 側 との 連絡 調 整
C H W
、
の 質 を上
監督
長 の 関 心 と 支援 が 必 要
ー
、
の 停滞 や 採 用
、
ー
の援助
継 続 や 意欲 に 影 響 を与 え 活 動 の
、
制度 の 責任 者 の 関 心 と支援 を 高 めるた 捌
に C H W
第2
複数
。
、
C H W
ー
が必 要
採 用時 に 無償 労働 で あ るこ と の 承 諾 を 得 て お く重 要
い るた め 。 3) C H W
報 酬 を期待 した 者 が
、
セ ン テ ィブ の 調 整
地 域保 健 局 による 金 銭 的イ ン
2)
。
-
啓発 を 含
の
む) に 関 す る 教育 が 効果 的
。
第
に
3
算 を配 分
活 動 に 必 要 な資金 や 物 品
、
2)
。
コ
ミュ
ティ
ニ
地 域住 民 に よ る
地 域住 民
、
るこ と 3) 地 域リ
の 構築 の
ダ
ー
。
5 に 地 域住 民 に よる C H W
な 関係
促進
認 知 を 高 め るた め に は
、
活動
村 地 域 で 成 果 を挙 左ヂると考 えられ て
、
が
2) C H W
農村に比
べ
い るが
活用
の
地 域保健行 政
。
住 民と C
と の 良好
H W
ビ ス 内 容 が 予 防 の み で 治 療 が 受 け られ な
ー
制度 は
C H W
o
対象 地 域 は
、
1)
、
処 方等 を 可 能 に す るこ と で
の
い る こ とを 地
、
サ
、
地 域権 力 者 の 参 画 を 得 て
が 無償 で 活 動 して
評 価 を 高め るた め に は
の質の
立場
1)
、
活 動 を認 知 し支援 す るこ と が 重 要 で ある
C H W
基 礎的 な 医 薬 品
こ とが 示 唆 され た た め o 2)保 健 行政 の
は 多少 希 薄 であるが
ー
の 対 応 が 不親 切
c H W
。
い こ とに 不 満 が 生 じて お り
2
の
。
域住 民 に 認 識 さ せ
第
活動
C H W
活 動 を 支援す る仕 組
C H W
の 技術 的 支援 。
活 動 の 認 知 を高め利 用 を促 すこと
の C H W
の 活 動 に 対 し 地 域保 健 予
、
、
に
1) C H W
、
活 動 を支援す る活 動 を促 進 し 地 域 が
ー
み( 収 入 創 出 活 動な ど) を つ くり そ
第4
の 調達 に つ い て は
、
質 の 評 価を上 げる
、
地 域 住民
、
都市部 の ス ラ ム
の 存在 が 大 きく影響 力
の
関係 が 密 な 農
で ある
.
住民
が大 きい た め
の
関係
-
ル ス
。
結論
.
制度 の 有効 性 や 継綻 性 を 高 め る に は
C H W
セ ンタ
が
ー
、
の 技術 や
c H W
よっ て 個 々 の c H W
の
づけのた 捌
動機
制度 を運 営 す
C H W
、
資 金 調 達 に 加 え て 動機
づけ
、
仕 事 ぶ りを 改 善する 対 応 が 必 要
こは
経 済 的イ ン セ
、
ン ティブ の
付与
、
である
支援 を伴う監 督 を促 進 す る こ と に
。
現 場で
、
る地 域保健行 政 や
の
定 を 可 能 に す るこ と 地 域 や 行 政 に よ る迅 速 な 問 題 解 決 が 効 果 的 で
、
働 環 境 が 改 善され
には
、
C H W
活 動の
一
、
に よる判 断 や 意 思 決
C H W
これ
、
に より C
、
H W
自 主 性 を醸 成 す るこ とが 重 要 で あ る また 支 援 を 伴う監 督 を促 進
。
、
を 監 督 す る 立 場 で あ る地 域保健行 政 お よ び 地 域リ
環 とし て 認 識 し 活 動 や 成 果 を モ
、
ニ
タ
ー
し
ー
ダ
ー
の
労
の ため
が 本 制 度 を 保健 行 政
、
必 要 に 応 じて 資金や時 間 を 充 て るこ とが
、
出 来 るような 体制 づくりが 求 め られ る
。
ただ
レ ベ ル
が
、
、
、
c H W
これ らは
国
、
地 域保健行 政 お よび 地 域リ
レ ベ ル とい
た 保 健 行 政 の より上 位
っ
ー
ダ
の
ー
レ ベ ル
、
関心 だ け で は 十 分 に 実現 し な い
さら に 保健 セ クタ
、
制度 を認 知 し そ の 円 滑 な 実施促 進 を支 援す る仕 組 み
、
4
の
ー
以外
の
.
市
地 域行 政
設 置が必 要 で ある
。
、